SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

連載記事

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

CodeZine BOOKS(コードジン・ブックス)は、CodeZineの連載からカットアップした、開発現場の課題解決に役立つ書籍シリーズです。

書籍に関する記事を見る

'); googletag.cmd.push(function() { googletag.pubads().addEventListener('slotRenderEnded', function(e) { var ad_id = e.slot.getSlotElementId(); if (ad_id == 'div-gpt-ad-1659428980688-0') { var ad = $('#'+ad_id).find('iframe'); if ($(ad).width() == 728) { var ww = $(window).width(); ww = ww*0.90; var style = document.createElement("style"); document.head.appendChild( style ); var sheet = style.sheet; sheet.insertRule( "#div-gpt-ad-1659428980688-0 iframe {-moz-transform: scale("+ww/728+","+ww/728+");-moz-transform-origin: 0 0;-webkit-transform: scale("+ww/728+","+ww/728+");-webkit-transform-origin: 0 0;-o-transform: scale("+ww/728+","+ww/728+");-o-transform-origin: 0 0;-ms-transform: scale("+ww/728+","+ww/728+");-ms-transform-origin: 0 0;}", 0 ); sheet.insertRule( "#div-gpt-ad-1659428980688-0 div{ height:"+(90*ww/728)+"px;width:"+728+"px;}", 0 ); } else { if ($(window).width() < 340) { var ww = $(window).width(); ww = ww*0.875; var style = document.createElement("style"); document.head.appendChild( style ); var sheet = style.sheet; sheet.insertRule( "#div-gpt-ad-1659428980688-0 iframe {-moz-transform: scale("+ww/320+","+ww/320+");-moz-transform-origin: 0 0;-webkit-transform: scale("+ww/320+","+ww/320+");-webkit-transform-origin: 0 0;-o-transform: scale("+ww/320+","+ww/320+");-o-transform-origin: 0 0;-ms-transform: scale("+ww/320+","+ww/320+");-ms-transform-origin: 0 0;}", 0 ); sheet.insertRule( "#div-gpt-ad-1659428980688-0 div{ height:"+(180*ww/320)+"px;width:"+320+"px;}", 0 ); } } } }); }); } else { document.write('
'); document.write('
'); }
作って覚えるRuby再入門

RubyのCursesを使ってコンソールを制御する

作って覚えるRuby再入門 第1回


  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ダウンロード ソースコード (3.8 KB)

Rubyの入門書は読んだけど次はどうやって勉強しようかなと考えていたりしませんか? この連載では、そんな方々のために、Railsを使わずに動作する少し大きめの例題を用意しました。この例題を作っていくことで、Rubyへの親近感と勘所を養ってもらえたらうれしいです。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

対象読者

  1. Rubyの入門書を一読した方
  2. 練習用にRubyのプログラムを作りたいが良い課題が見つからない方

必要なもの

 Ruby本体とお好きなエディタを用意してください。RubyGemsも少し使います。

 筆者は以下の環境で執筆しています。

 ruby 1.8.6-p111 / SAKURAエディタ / WindowsXP SP2 / gem 0.9.5

この連載の目標

 作っていく例題としてどんなものがいいかとかなり考えました。今回はRailsを使わないと決めたのでWEBアプリは避けたいし、入門書によくあるようなコマンドライン上で文字がちょっと出るだけというのも面白くないし、GUIアプリも敷居が高そうです。考えた結果、コンソールをいろいろ制御するようなプログラムを作ることにしました。古い人には懐かしく若い人には新鮮かもしれません。見た目は地味ですがなかなか面白いですよ。では始めていきましょう。

コンソールライブラリを使ってみる

 Rubyでコンソールアプリを作るには、コンソールライブラリが必要です。

 Ruby用のものはいくつかありますが、標準でもCursesというライブラリが入っています。今回はこれを使います。

Windows環境をお使いの方へ
 Windows用のRubyでCursesやRubyGemsを使用する場合、別途拡張ライブラリのインストールが必要です。
 次の手順に従って拡張ライブラリをインストールしてください。
  1. "http://jarp.does.notwork.org/win32/"から「pdcurses-2.60-1-mswin32.zip」および「zlib-1.1.4-1-mswin32.zip」をダウンロードし解凍する。
  2. 解凍された各フォルダの「bin」フォルダにpdcurses.dll、zlib.dllがあるので、それをrubyのインストール先の「bin」フォルダにコピーする。

基本的な扱い方

 まずは月並みですが「HelloWorld」的なプログラムです。

 エディタを使って次のプログラムを作成してください。

welcome.rb
require "curses"

Curses::init_screen
Curses::setpos(5, 2)
Curses::addstr("Cursesの世界にようこそ")
Curses::refresh
Curses::getch
Curses::close_screen

 出来上がったらwelcome.rbという名前で保存してください。

 実行はコマンドプロンプトで動かすようにしてください。

実行方法
c:\> ruby welcome.rb

 このプログラムを元にCursesの基本的な扱い方を説明していきます。

 1行目:まず"curses"をrequireします。ちなみにCursesライブラリはモジュールなのでオブジェクト生成無しでメソッドを使うことができます。

 3行目:最初に必ずinit_screenを呼ぶ必要があります。このメソッドは画面を初期化します。初期化しないとCursesの他のメソッドを呼び出すことはできません。

 反対にプログラムの最後は必ずclose_screenを呼び出す必要があります。つまりアプリ独自の処理はinit_screenとclose_screenの間に書くことになります。

 4行目:カーソルをsetposメソッドを使って移動します。座標は左上を0,0としてy軸、x軸の順番で指定します。そしてその位置にaddstrを使って文字列を挿入しています。

 5行目:ここまでの処理を実際のコンソールに反映するためにはrefreshメソッドを呼ぶます。画面のどこかを書き換えたら必ずrefreshしないといけません。

 6行目:getchとはユーザーの文字入力を受け付けるメソッドです。文字が入るまでずっと待つ動きをします。これがないとこのプログラムが一瞬で終わってしまいますので入れてあります。

ウィンドウを扱う

 Cursesはコンソール上に仮想的なウィンドウ(Curses::Windowオブジェクト)を作ることができます。ウィンドウは境界線を文字を使って描いたり、カーソル位置を各々で保持することができます。

 初期状態ではコンソール画面全体を覆うウィンドウがひとつ作成されています。次のメソッドによりその既成のウィンドウのCurses::Windowオブジェクトを取得することができます。

stdscrメソッド
Curses::stdscr

 ウィンドウ内にサブウィンドウを作ることもできます。Curses::Windowクラスの次のメソッドを使います。

subwinメソッド
subwin(height, width, y, x)

 以下はサブウィンドウを表示するサンプルプログラムです。

 最初の例と同じようにエディタで入力しコマンドプロンプトで動かしてみてください。

subwind.rb
require "curses"
include Curses

init_screen
begin
  win = stdscr.subwin(5,30,2,2)
  win.box(?|,?-,?*)
  win.setpos(2,2)
  win.addstr("サブウィンドウです")
  win.refresh
  getch
ensure
  close_screen
end

 前回と異なる部分のみを説明していきます。

 まずCursesをincludeメソッドでMix-inしています。これによりCursesのメソッドが自分のメソッドであるかのように使え、メソッドを呼ぶ度にCurses::と書くのを省略できます。

 続いてinit_screenの二行下、前述のstdscrメソッドで既成のウィンドウオブジェクトを取得し、そのサブウィンドウを生成しています。

 boxメソッドはウィンドウの境界線を描きます。引数として境界を描く文字の文字コードを渡します。("文字列"ではないことに注意してください。Rubyでは文字コードはその文字に?を付けると得られます。例えば?*はアスタリスク(*)の文字コードになります。)

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
コンソールライブラリで遊んでみる

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
作って覚えるRuby再入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

越智 理夫(オチ マサオ)

株式会社カサレアル プロフェッショナルサービスセンター所属。エンジニア向けトレーニングコースの開発および講師を行う。専門はJava,Ruby,OOAD,DOA,テスト駆動開発など。最近二歳の娘にこき使われている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/2086 2008/04/04 11:14
" ); }

おすすめ

アクセスランキング

  1. 1
    "けしからん"精神が切り拓く未来──IPA登氏が語る、技術大国・日本が目指す復活戦略
  2. 2
    JavaScriptのWebフレームワーク、「Astro 5.1」リリース
  3. 3
    アジャイル開発の推進において、必ずしも"すごい人"は必要ない──現場のエンジニアがDevOps推進で実現する組織改革
  4. 4
    Google、社内AIエージェント「Google Agentspace」発表
  5. 5
    AWS、ノーコードで生成AIアプリを作れる「PartyRock」の新機能を紹介、2025年以降は無料で誰でも利用できるように
  1. 6
    Linuxディストリビューション「Serpent OS」、アルファ版がリリース
  2. 7
    デスクトップアプリ開発に必要な「Rust」の文法を理解しよう
  3. 8
    チーム全員の生産性を上げる! メルカリ deeeetさんに聞く、Platform Engineeringの醍醐味
  4. 9
    いいエンジニアになるための2つのポイント ──元Google技術者・石原氏が説く「シリコンバレー流ソフトウェア開発術」
  5. 10
    より使いやすくなったPHP 8.4の新機能──クラス定義や言語仕様とデータベース関連の強化ポイント

アクセスランキング

  1. 1
    "けしからん"精神が切り拓く未来──IPA登氏が語る、技術大国・日本が目指す復活戦略
  2. 2
    JavaScriptのWebフレームワーク、「Astro 5.1」リリース
  3. 3
    アジャイル開発の推進において、必ずしも"すごい人"は必要ない──現場のエンジニアがDevOps推進で実現する組織改革
  4. 4
    Google、社内AIエージェント「Google Agentspace」発表
  5. 5
    AWS、ノーコードで生成AIアプリを作れる「PartyRock」の新機能を紹介、2025年以降は無料で誰でも利用できるように
  6. 6
    Linuxディストリビューション「Serpent OS」、アルファ版がリリース
  7. 7
    デスクトップアプリ開発に必要な「Rust」の文法を理解しよう
  8. 8
    チーム全員の生産性を上げる! メルカリ deeeetさんに聞く、Platform Engineeringの醍醐味
  9. 9
    いいエンジニアになるための2つのポイント ──元Google技術者・石原氏が説く「シリコンバレー流ソフトウェア開発術」
  10. 10
    より使いやすくなったPHP 8.4の新機能──クラス定義や言語仕様とデータベース関連の強化ポイント
  1. 1
    いいエンジニアになるための2つのポイント ──元Google技術者・石原氏が説く「シリコンバレー流ソフトウェア開発術」
  2. 2
    「CUDA」 ~マンガでプログラミング用語解説
  3. 3
    ITエンジニア本大賞2025、投票締切直前! みんなで選んだ歴代の大賞本を振り返って一挙紹介
  4. 4
    デスクトップアプリを開発しよう! 「Rust」と「Tauri 2.0」の基本情報と環境整備の仕方を解説
  5. 5
    アジャイル開発の推進において、必ずしも"すごい人"は必要ない──現場のエンジニアがDevOps推進で実現する組織改革
  6. 6
    2024年12月に開催される注目のITエンジニア向けカンファレンス5選
  7. 7
    日本在住の英語を話すソフトウェア開発者、年収の中央値は950万円に
  8. 8
    デスクトップアプリ開発に必要な「Rust」の文法を理解しよう
  9. 9
    Google、社内AIエージェント「Google Agentspace」発表
  10. 10
    管理職の24.1%、今後管理職を「続けたくない」と回答。理由は「責任やストレス」が最多に

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

メールバックナンバー

アクセスランキング

  1. 1
    "けしからん"精神が切り拓く未来──IPA登氏が語る、技術大国・日本が目指す復活戦略
  2. 2
    JavaScriptのWebフレームワーク、「Astro 5.1」リリース
  3. 3
    アジャイル開発の推進において、必ずしも"すごい人"は必要ない──現場のエンジニアがDevOps推進で実現する組織改革
  4. 4
    Google、社内AIエージェント「Google Agentspace」発表
  5. 5
    AWS、ノーコードで生成AIアプリを作れる「PartyRock」の新機能を紹介、2025年以降は無料で誰でも利用できるように
  1. 6
    Linuxディストリビューション「Serpent OS」、アルファ版がリリース
  2. 7
    デスクトップアプリ開発に必要な「Rust」の文法を理解しよう
  3. 8
    チーム全員の生産性を上げる! メルカリ deeeetさんに聞く、Platform Engineeringの醍醐味
  4. 9
    いいエンジニアになるための2つのポイント ──元Google技術者・石原氏が説く「シリコンバレー流ソフトウェア開発術」
  5. 10
    より使いやすくなったPHP 8.4の新機能──クラス定義や言語仕様とデータベース関連の強化ポイント

アクセスランキング

  1. 1
    "けしからん"精神が切り拓く未来──IPA登氏が語る、技術大国・日本が目指す復活戦略
  2. 2
    JavaScriptのWebフレームワーク、「Astro 5.1」リリース
  3. 3
    アジャイル開発の推進において、必ずしも"すごい人"は必要ない──現場のエンジニアがDevOps推進で実現する組織改革
  4. 4
    Google、社内AIエージェント「Google Agentspace」発表
  5. 5
    AWS、ノーコードで生成AIアプリを作れる「PartyRock」の新機能を紹介、2025年以降は無料で誰でも利用できるように
  6. 6
    Linuxディストリビューション「Serpent OS」、アルファ版がリリース
  7. 7
    デスクトップアプリ開発に必要な「Rust」の文法を理解しよう
  8. 8
    チーム全員の生産性を上げる! メルカリ deeeetさんに聞く、Platform Engineeringの醍醐味
  9. 9
    いいエンジニアになるための2つのポイント ──元Google技術者・石原氏が説く「シリコンバレー流ソフトウェア開発術」
  10. 10
    より使いやすくなったPHP 8.4の新機能──クラス定義や言語仕様とデータベース関連の強化ポイント
  1. 1
    いいエンジニアになるための2つのポイント ──元Google技術者・石原氏が説く「シリコンバレー流ソフトウェア開発術」
  2. 2
    「CUDA」 ~マンガでプログラミング用語解説
  3. 3
    ITエンジニア本大賞2025、投票締切直前! みんなで選んだ歴代の大賞本を振り返って一挙紹介
  4. 4
    デスクトップアプリを開発しよう! 「Rust」と「Tauri 2.0」の基本情報と環境整備の仕方を解説
  5. 5
    アジャイル開発の推進において、必ずしも"すごい人"は必要ない──現場のエンジニアがDevOps推進で実現する組織改革
  6. 6
    2024年12月に開催される注目のITエンジニア向けカンファレンス5選
  7. 7
    日本在住の英語を話すソフトウェア開発者、年収の中央値は950万円に
  8. 8
    デスクトップアプリ開発に必要な「Rust」の文法を理解しよう
  9. 9
    Google、社内AIエージェント「Google Agentspace」発表
  10. 10
    管理職の24.1%、今後管理職を「続けたくない」と回答。理由は「責任やストレス」が最多に