2024年12月18日 12:15
日本酒(清酒)を製造する酒蔵の数が減っていると聞いた。
日本酒を製造するにも免許(清酒製造免許)が要る。
ところが、現在「清酒製造免許」の新規発行は認められていない。
これは国内における清酒の需要と供給のバランスを調整するためとされている。
だから廃業する酒蔵はあっても新規参入することが出来ないので酒蔵が減っているのだ。
日本酒の国内出荷量は、1973年(昭和48年)のピーク時には170万キロリットルを超えていたそうだが、以降他のアルコール飲料との競合により減少傾向で推移し、2018年(平成30年)以降は、それまで堅調だった純米大吟醸や吟醸酒、純米酒等も減少に転じ、去年の国内出荷量は約39万キロリットルに減少したという。
1990年前後から始まった吟醸酒・大吟醸酒・純米酒ブームで日本酒の選択肢が増えた感があったが、銘柄が増えただけで酒蔵は減っていたのだ。
謂れてみれば、日本人はワインや焼酎や炭酸酒を日常的に飲むようになった。
「酒」と謂えば「日本酒(清酒)」を指す時代は数十年前に終わっていたのだ。
だから「お燗」を知らない人がいても不思議はない。
「酒をぬる燗にしてください」と頼んだら、店員に「なんですか?」と言われて久しい。
こうして、酒のことを書いているといまだに喉が鳴る。
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