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告白

告白 【DVD特別価格版】 [DVD]告白 【DVD特別価格版】 [DVD]
(2011/01/28)
松たか子、岡田将生 他

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監督 中島哲也
脚本 中島哲也
製作 島谷能成 百武弘二 ほか
製作総指揮 市川南
出演者 松たか子
岡田将生
木村佳乃
音楽 金橋豊彦
主題歌 レディオヘッド「ラスト・フラワーズ」
編集 小池義幸
製作会社 東宝映像制作部
リクリ
配給 東宝
公開 2010年6月5日
2010年9月17日
(トロント国際映画祭)
2011年2月18日
上映時間 106分
製作国 日本
言語 日本語
興行収入 38.5億円

湊かなえによる日本の小説、及びそれを原作とした日本映画。
第一章「聖職者」が小説推理新人賞を受賞した、作者 湊かなえ のデビュー作。
2008年度の週刊文春ミステリーベスト10で第1位に、このミステリーがすごい!で第4位にランクイン、2009年に本屋大賞を受賞。 2010年6月には監督中島哲也、主演松たか子により映画が公開された。翌年2011年2月には第34回日本アカデミー賞を授賞した。 また映画の脚本を元にしたコミック版の販売もされている。
2010年11月時点で双葉文庫版が210万部を突破している。

2010年6月5日に東宝配給で公開。中学生による残酷な殺人・いじめ描写等が含まれるため、映倫により、R15+指定を受けた。だが、生徒役の一部には、15歳未満の俳優・女優もいる。
下妻物語』などで知られる中島哲也監督作品だが、中島監督の前作群とは違いコミカルな要素や派手な美術・衣装を使った画作りは無く、少年犯罪を題材としたシリアスなサイコ・サスペンススリラー映画として宣伝、公開された。映画化に当たって中島は本作にて脚色も担当し、ストーリーの時系列が原作とは異なっている。廃校となった栃木県立芳賀高等学校がロケ地として使われた。
テレビCMでラストシーンを見せる斬新な宣伝戦略がとられた。また配給の東宝に米ハリウッド3社からリメイクのオファーがあり、アイルランド、香港、台湾への配給も決定されている。
全国266スクリーンで公開され、2010年6月5-6日初日2日間で興収2億6,983万5,200円、動員は19万4,893人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった[5]。実写邦画作品の首位獲得は2009年10月の『僕の初恋をキミに捧ぐ』以来となる。更に口コミの影響もあり、興行収入が公開第2週土日2日間で20万523人、第3週で21万102人、第4週で21万888人と3週連続前週比越えとなる4週連続ランキング第1位を樹立。公開16日間で119万4,344人と100万人突破し、更に公開23日間の累計興収が21億6,472万2,900円と20億円を超え、公開第8週目で35億円を突破するという予想外ともいえる大ヒットとなった。最終興収は38.5億円になり2010年度興行収入邦画第7位となっている[3]。台湾でも2010年度興行収入邦画第1位。
2010年5月26日にオリジナルサウンドトラックが発売。主題歌を歌うレディオヘッド、挿入歌を歌うAKB48、BORISをはじめとしたさまざまなアーティストが参加した作品となった。
2011年1月19日、第83回米アカデミー賞外国語映画賞の第1次選考の9作品に残ったものの、最終ノミネートは逃している。
日本国内の評価は賛否が分かれている。キネマ旬報誌選出の2010年度日本映画ベストテンで2位、第34回日本アカデミー賞では最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀編集賞を受賞した一方、映画芸術誌選出の2010年度日本映画ベストテン&ワーストテンではワースト1位に選出された。
2011年6月12日にWOWOW初放映。

キャッチコピー
先生の娘を殺したのは、誰?
先生の娘が殺されたのは、なぜ?
告白が、あなたの命につきささる。
娘を殺された女教師の、命の授業がはじまる。
私の子供が人を殺したのは、なぜ?
また殺人が起きたのは、なぜ?

スタッフ
監督・脚本:中島哲也
原作:湊かなえ「告白」(双葉社刊)、
製作:島谷能成、百武弘二、吉田眞市、鈴木ゆたか、諸角裕、宮路敬久、北川直樹、喜多埜裕明、大宮敏靖
エグゼクティブ・プロデューサー:市川南、塚田泰浩
企画:川村元気
プロデューサー:石田雄治、鈴木ゆたか、窪田義弘
ラインプロデューサー:加藤賢治
キャスティング:黒沢潤二郎
撮影:阿藤正一、尾澤篤史
VE:千葉清美
照明:高倉進
録音:矢野正人
美術:桑島十和子
装飾:西尾共未
スタイリスト:申谷弘美
チーフ・ヘアメイク:山崎聡
タンバリン指導:ゴンゾー
記録:長坂由起子
監督補:宮野雅之
助監督:水元泰嗣
ビジュアルエフェクツスーパーバイザー:柳川瀬雅英
ビジュアルエフェクツプロデューサー:土屋真治
CGディレクター・CGプロデューサー:増尾隆幸
編集:小池義幸
音楽プロデューサー:金橋豊彦
主題歌:「Last Flowers」レディオヘッド
挿入歌:「RIVER」AKB48
製作プロダクション:東宝映像制作部、リクリ
製作:「告白」製作委員会(東宝、博報堂DYメディアパートナーズ、フェイス・ワンダワークス、リクリ、双葉社、日本出版販売、ソニー・ミュージックエンタテインメント、TSUTAYAグループ)
配給:東宝

キャスト
森口悠子 - 松たか子
寺田良輝(ウェルテル) - 岡田将生
下村優子(少年Bの母) - 木村佳乃
森口愛美 - 芦田愛菜
桜宮正義 - 山口馬木也
戸倉 - 高橋努
少年Aの父 - 新井浩文
少年Aの母 - 黒田育世
少年Aの継母 - 山田キヌヲ
教授 - 鈴木惣一朗
教授の教え子 - 金井勇太
テレビの声 - 山野井仁
1年B組の生徒《37人の13歳》(並びは、役名の50音順)
男子
阿部翔太 - 大倉裕真
上矢俊介 - 大迫葵
神山聡 - 中島広稀
神崎唯 - 清水尚弥
北野和真 - 前田輝
下村直樹(少年B) - 藤原薫
杉浦淳 - 倉田伊織
高橋弘輝 - 草川拓弥
田中亮 - 樺澤力也
中西健斗 - 根本一輝
藤崎賢太郎 - 清水元揮
引田和敬 - 三村和敬
星野祐介 - 一井直樹
前川優真 - 井之脇海
水野雄土 - 田中雄土
村川新也 - 天見樹力
渡辺修哉(少年A) - 西井幸人
女子
芦沢花 - 知花
石野美優 - 伊藤優衣
大谷梨紗 - 近藤真彩
大原友衣 - 柿原未友
小川桃果 - 加藤果林
北原美月(少女A) - 橋本愛
桐谷修花 - 能年玲奈
佐々木真樹 - 栗城亜衣
高瀬茜 - 加川ゆり
土田綾香 - 三吉彩花
内藤由香里 - 山谷花純
中谷美咲 - 沖高美結
西山かな - 岩田宙
野口加奈子 - 斉藤みのり
野中あすか - 吉永アユリ
林咲来 - 古橋美菜
日野遥名 - 奏音
福山恭佳 - 佳代
松川早紀 - 野本ほたる
三浦瑠菜 - 刈谷友衣子

あらすじ
第一章「聖職者」
初出:『小説推理』 2007年8月号
市立S中学校、1年B組。3学期の終業式の日、担任・森口悠子は生徒たちに、間もなく自分が教師を辞めることを告げる。原因は“あのこと”かと生徒から質問が飛ぶ。数カ月前、学校のプールで彼女の一人娘が死んだのだ。森口は、娘は事故死と判断されたが本当はこのクラスの生徒2人に殺されたのだと、犯人である少年「A」と「B」を(匿名ではあるがクラスメイトには分かる形で)告発し、警察に言うつもりはないが、彼らには既に恐ろしい復讐を仕掛けたと宣告して去っていく。
この章を書いた時点では、全登場人物の性格などの構想はあったものの、続きを書く予定はなかった[2]。湊は章を書き終えた後、鼻血が出たと告白した。

第二章「殉教者」
初出:『小説推理』 2007年12月号
1年の時の終業式直後、クラス全員に「B組内での告白を外にもらしたヤツは少年Cとみなす」という謎のメールが送られる。春休み後、2年生に進級したB組の空気はどこか異様だった。「少年A」こと渡辺修哉は相変わらず学校へ来ていたが、「少年B」こと下村直樹は一度も姿を見せていなかった。その後のクラスの様子と、1年B組に何が起きたか一切知らない新任教師の「ウェルテル」こと寺田良輝の愚かな行い、そして「修哉に天罰を! 制裁ポイントを集めろ!」という第二のメールを皮切りに行われたクラスによる修哉への制裁の模様を、クラス委員長の美月が悠子へ綴った手紙の形で語る。

第三章「慈愛者」
初出:『小説推理』 2008年3月号
母親を殺してしまった下村。その下村の姉・聖美が、弟が起こした事件の背景を知ろうと、母親の日記を読み始める。そこには、弟が母親を刺殺するまでの出来事が、息子を溺愛する一方的な母の思いと共に綴られていた。

第四章「求道者」
書き下ろし
母を刺殺した下村は、施設の中で壁に映る幻覚を見ていた。彼が共犯者である渡辺と出会い、愛美を殺し、さらに母親を殺害するまでの苦痛の生活を記憶のフラッシュバックという形で追っていく。あまりにもショックなことが起こり過ぎ、記憶障害になってしまった彼は、そのフラッシュバックを半ば他人の話のように見て、その行いをとても馬鹿にしている。

第五章「信奉者」
書き下ろし
主犯である渡辺が自身のサイト『天才博士研究所』に「母親への遺書」として自分の生い立ち、愛美を殺すに至った過去の経緯や犯行後の一時の平穏と彼の心の安定を壊す一連の出来事、次なる犯行予告などをアップロードした。最後に二ページだけ渡辺の現在の視点となり、突然彼の携帯電話が鳴り響くシーンで終わる。

第六章「伝道者」
書き下ろし
第五章から直接続く形で、森口悠子から渡辺へ携帯電話の電話口で最後の宣告が行われる。
「これが本当の復讐であり、あなたの更生の第一歩だとは思いませんか?」


原作との相異点
一部、原作には描写がない生徒達と名前が変更された生徒、原作には登場したが映画には登場しない生徒がいる。
森口が、渡辺の発明品を一貫して馬鹿にしている。
下村の姉が原作・映画ともに独白のみで登場する真理子だけであり、聖美は登場しない。そのため「慈愛者」にあたるエピソードにおける告白の主が異なる。
ウェルテルは原作では時に自己中心的な本性を見せる場面があったが、映画ではそのようなシーンは描かれず、善意はあるが状況への認識の甘さから事態を悪化させる人物となっている。下村が事件を起こした原因が自分であることを知ると罪の意識を感じ、休職すると森口に告げる。
ファミレスの店内で森口と北原が対面するシーンが加えられている。
北原が下村に好意を寄せる場面がなく、渡辺と北原が仲違いした理由も原作と異なっている。
桜宮の死因がエイズではなく、併発した癌によるものであることになっている。
原作では渡辺が母親の勤務先での出来事を忠実に書いているが、映画では自分の弱さを隠すために、嘘と虚勢で誤魔化した内容で残している。更に母親の勤務先を訪問する切っ掛けは森口が仕組んだことが描写されている。
渡辺の母親が「本心では渡辺を忘れていない」と森口が語る。
原作・第六章「伝道者」では森口が学校から離れた場所で渡辺と話していたが、それに相当する映画終盤では学校の近くで渡辺と電話で話しており、途中から全校生徒達の前に姿を表し、森口と渡辺が直接対面をするシーンが撮られている。

映画の受賞歴
第14回プチョン国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞(2010年7月23日)
第83回米アカデミー賞外国語映画賞部門・日本代表作品[13](2010年9月選考)→第1次選考の9作品に残ったが、本選ノミネートは逃した。
第34回報知映画賞 監督賞
2010年キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン第2位(2011年1月12日)
2011年エランドール賞 作品賞 [映画部門](TV Taro賞)
第53回ブルーリボン賞 作品賞・助演女優賞
第34回日本アカデミー賞 最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀編集賞(2011年2月18日)


ウィキペディアより
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