兄弟3人 パンツもシャツも共用
医学部受験とは関係ありませんが
子どもたちの小さいころの子育ての話を少し
何しろいい加減な子育てで
真面目なお母さんが聞いたら、卒倒してしまうかも・・・
まずは共用パンツの話
「お母さん、ダイスケのうちは兄ちゃんとパンツが別々なんだって。可笑しいよなあ」
泊りがけで友だちの家に遊びに行ってきた次男がふともらした一言
私はふいを突かれたようで少しドキッとした。
そして何気ない風を装ってこう答える。
「ああ、いろんなおうちがあるからね。ダイスケ君のところはおしゃれなのよ」
そう言いながら「来るべき時が来た」と思った。
もちろん大げさに言えばなのだけれども。
中学生になった次男が初めて行った友人宅へのお泊り。仲良しの陸上部仲間が六人もそろってとても楽しかったようだ。
うちの二倍はある大画面のテレビでゲームをしたとか、
お母さんが作ってくれたキャベツの皮で肉を包んだスープがとてもおいしかったとか
(それはロールキャベツというのだと教えてやったのだが)
食後にフルーツがたくさん載ったケーキが出て、あとでお母さんの手作りだと聞いて信じられなかったなど
おとぎの国を見てきたように顔を上気させてしゃべり続ける次男が不思議そうに言ったパンツの話
私は恥ずかしいようなそれでいてつい吹き出してしまいそうな複雑な気持ちになった。
「うちは兄弟三人パンツが同じだってことはあんまり言わないほうがいいかもね。人それぞれだから」
その時のちょっとけげんそうな次男の顔が忘れられない。
何もこころしてそうしたわけではない
兄弟三人の年が近くみな男の子だったので、気が付いたらそうなっていた。
と言ったら語弊があるか・・・
おむつが外れて次々パンツをはくようになったころ、子どもたちの体格にあまり差がなかったので分ける必要性がなかったのだ。
普通ならいくらサイズが似ていても兄弟の下着や洋服はきちんと分けて、それぞれのタンスなり衣装ケースにしまうのだろうが、私はその手間を惜しんだ。
というのもその頃三人が通っていた保育園が恐ろしく頻繁に着替えをさせるところだったからだ。
昼食やおやつの前後、外遊びの後、お昼寝の後と一日に何度も着替えさせる。
三人分の山のような洗濯物を毎日持ち帰って
洗ってベランダに干して出かけ、帰ってから取り込んで、たたんでタンスにしまう。
翌朝また洋服と下着をそれぞれ五組ずつ取り出して保育園に持っていき、
それぞれのにロッカーに置いてくる。
書いているだけで今でもため息が出そうなこの作業が不毛に思えてならなかった。
そこで私は脱衣所を広く改造して洗濯機と物干し台、子どもたちの衣類を置くための背の高いスチールラックを一か所に配置できるようにした。
洗ったものをその場で干し乾いたらたたんで(正しくは二つ折りにして)
ラックに並べた大き目のかごにどんどん放りこんでいく。
かごは子どもごとには分けず、
パンツ、シャツ、靴下、上着、ズボン、パジャマなどとした。
要するに全部共用だ
こうすると雨でも夜でも洗濯ができるし、洗う、干す、しまうが一か所で済むようになる。
ちまちました下着をたたんだり、子どもごとに衣類を仕分けたり、保育園用にそれぞれ枚数分そろえる面倒が省けかなり楽になった
保育園ではすべての持ち物に記名が要った。
衣服はもちろん下着もシーツもタオルも、お弁当も時間外保育の時に持っていくおやつも、ゴミを入れるビニール袋から紙おむつに至るまですべてに名前を書く。
ある日保護者会で保母さんからこんな注意があった。
「最近ご兄弟のおさがりを、名前をそのままでもってくるお母さんがいます。
職員はすべてのお子さんの兄弟関係を把握しているわけではないので、きちんと本人の名前に書き直してください」
もっともな話だが、さあどうしようかと困ってしまった。とりあえず記名はしてあったが誰か一人の名前を適当に書いて使いまわしているのだから。
いい方法が思いつかないので、とりあえずすべてのパンツやシャツに
「やまざき しゅんすけ ゆうじ しょうた」(仮名です)
と全員の名前を黒マジックで書いた。
こどもの小さなパンツなどはこの呪文のような文字だけでいっぱいになってしまった
これを見た保母さんたちはいったいどう思っていたのだろうか。特に意見をされたわけでもなく過ぎてしまったので、今となってはわからない。
つづく
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。