社長になって1年と1ヶ月

社長になって1年と1ヶ月が経ちました。

この1年で会社の業績も大きく伸び、サービスもひとまわり大きくなりました。これもはてなのサービスを利用いただいているユーザーの皆様のおかげです。ありがとうございます。

最初は不安も大きかったですが、ユーザーの皆様の声や社員に助けられ、頑張ってこれた1年だったかなと思います。

社長として考えてきたこと

自分はエンジニア出身なので、いざとなれば自分がコードを書いてやるぞという気持ちでいつもいるのですが(たぶんエンジニアからは全力で止められると思いますけど)、基本的に社内は自分よりもスペシャリティがある社員が揃っているので、そういった社員のみなさんにどうやって快適に働いてもらい、社員同士のコラボレーションで100%以上のアウトプットを出してもらうか、ということを常に考えるようになりました。
そのためには、可能な限り、働いているみなさんのことをちゃんと見て、知らないといけません。とはいえ、時間は有限なので、社員ひとりひとりに接する時間は、社員の数が増えれば増えるほど少なくなっていきます。
私と社員との接点が減ると、会社としての一体感もなくなっていくと思ったので、まずは自分のことを知ってもらおうと、グループウェアとして使っている自社のはてなグループに「社長報」と称して、週に1回、社長としてやったことや考えていることをアウトプットするようにしました。効果はあったかどうか。たまに社員から読みましたよと言ってもらえるので、ある程度の効果はあったのかなと思っています。

生活の変化について

「社長になって生活が変わったんじゃありませんか?」と聞かれることがたまにあるのですが、生活上の変化はあまり感じていませんというのが正直なところです。どんなところが変わったかなと考えたら、

  • 東京への出張が増えた
  • 夜の飲み会(ひとり飲みも含む)が増えた

くらいです。もしかしたらこれはこれでダメなのかもしれない。責任のある立場になったのだからもっと劇的な変化がないといけないのかもしれませんが、これで1年やってこれたので、まあなんとかなるのでしょう。
「プレッシャーで夜寝られないということはありませんか?」という質問もよくあります。経営者あるあるとして、夜中にはっと目が覚める、みたいなのがあるそうです。これもそんなになくて、会社は朝10時からですが、小学生のこどもたちの朝の世話を僕がやることになっているので、朝6時30分にこどもたちと起きて、ご飯の準備をしたり、洗濯物を干したりして、身体を動かすことで脳を目覚めさせて、30分弱歩いて出社しています(1年半ほどまえから徒歩通勤に切り替えました)。生活のリズムが乱れない、というのが良いのかもしれません。あと、こどもたちに助けられているといえば、こちらの記事にも紹介していただいたように、土日に少年野球のコーチをしているというのも大きいかなと思います。野球経験ゼロですが、休日も早起きして子どもたちと練習に向かい、ボールを投げたり、ノックをしたりする時間があることで、強制的にオンとオフの切替ができてるんじゃないかなと思います。これがなかったら土日に考えこんで、煮詰まって、体調を崩していたかもしれません。ただ、野球も良いことばかりではなくて、炎天下でがっつり練習するので、5月の連休の時点でがっつり日焼けをしてしまい、週末ゴルフで黒々焼けましたおじさんのような見た目になってしまうのが難点。来年はちゃんと日焼け止めを塗るようにしてお肌へのダメージも考えるようにします(もうアラフォーですしね)。

次の1年

さて、次の1年です。
はてなには、ユーザー様向けの新しいサービスを期待されている方も多いと感じています。この1年で、既存のサービスを伸ばしつつ、新しいことに取り組む体力・知力を蓄えてきました。みなさんにご利用いただいている既存のサービスの発展はもちろん、新しい取り組みもすでに社内で準備が始まっています。
会社の勢いをどんどん加速させていきたいと思っていますので、どうぞご期待ください。