1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:15:57.41 ID:+2c568gg0
頼む
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:16:32.31 ID:YY5CMDk+0
どんとこい
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5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:18:02.13 ID:+2c568gg0
俺の地元の宮城県大崎市は人口13万人余りの小さな町で、市内北部に「化女沼」という地域がある。化ける女の沼、こえー
東北自動車道で仙台ICから30分ほどの距離の長者原SAがある場所、と言えばご存知の方もいるかもしれん。
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:19:05.07 ID:tLfjT8g70
河童の仕業だろ
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:19:51.50 ID:YY5CMDk+0
イヒ女シ召
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:20:40.20 ID:+2c568gg0
その地域には大きな湖(化女沼)があり近隣にはかつては小さな遊園地「化女沼レジャーランド」があった(現在は閉演、廃墟スポットとして有名)
山深く民家もまばらだが市内からは割と近いので自然公園や広場には休日になるとたくさんの人が集まる。
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:21:38.54 ID:im/6t5qJ0
化女沼レジャーランドって名前が既に廃墟ぽい名前だな
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 12:24:36.30 ID:j4AoVSpD0
>>1 「化女沼」はなんて読むんや? けにょぬま か?
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:26:55.51 ID:+2c568gg0
>>14
「けじょぬま」な
湖を鏡代わりに化粧をした女がいたから「化粧沼」から「化女沼」に変化したとも言われてる
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:25:00.39 ID:+2c568gg0
この化女沼を舞台にしたひとつの伝承がある。以下コピペ
~むかし、化女沼のほとりに長者が住んでいました。長者には一人のきれいな姫がおりました。
姫は朝に夕に美しい姿で沼の岸へ来ていました。いつからか、その姫の美しさに見とれて、沢山の蛇が水面に集まるようになっていました。
ある秋の夕ぐれ、美しい若者が長者の家へ泊まりに来ました。姫は若者からいろいろな旅の話を聞き、たいへん楽しいときを過ごしました。
やがて若者が旅立って行くと、長者の家は淋しくなり、姫も別れをたいそう悲しみました。
姫は悲しみのあまり、沼のほとりでぼんやりしていると、急に体の調子が悪くなり、寝込んでしまいました。
さいわいに、しばらくして体は直りましたが、姫はなんと蛇のかたちをした赤子を生んでしまったのです。
長者の家では大騒ぎになりましたが、子どもは家を出て、沼の中へ消えてしまいました。
それからというもの、毎晩のように沼の中から子どもの泣き声が聞こえるようになりました。
姫は悲しみのあまり、とうとう沼へ身を投げて死んでしまいました。~
毎年七月の節句には、はたを織る音が聞こえるということです。
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:28:02.57 ID:+2c568gg0
姫様の名前は「照夜姫」というらしい。いつ頃の話かは不明。
大崎に人が住み始めたのはおそらく中世、もちろん蝦夷とかの現地人はいたかもしれん。
この湖は15世紀後半から人口ダム化が始まってる。
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:27:58.86 ID:lCC8/MUJ0
>>15
姫と若者がセクロスして妊娠
生まれた子供はただの奇形児
でも当時はその手の子供は化け物扱いされてすぐに殺された
その後姫は地元民の視線に耐えられなかったのと子供の事をおもって入水自殺
泣き声ガとか蛇ガとかは
地元民によるあれは蛇のせいだべって事にして
自分たちには関係ないという言い訳
じゃにいかな
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:33:10.43 ID:+2c568gg0
>>20
俺もまずはそんな感じで解釈してる
「沢山の蛇が水面に集まるように」は姫はモテモテでかぐや姫みたいに求婚されまくってた、このヘビが男性の隠喩ならそっちに孕まされたとも考えられる
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:27:13.84 ID:YY5CMDk+0
長者原はその長者とは関係がない。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:46:14.96 ID:+2c568gg0
>>18
もともと長者原SAは「化女沼SA」の予定だったらしいが気味悪くてだれも来ないんじゃね?ってことで今の名前になったともいわれてる
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 12:26:52.34 ID:y88Cxfd/0
なんで急に機織りしだすんだよ
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 12:40:23.36 ID:j4AoVSpD0
はたを急におりだす不可思議さw
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:52:30.26 ID:REe8vrFmO
>>31
改変元のが残っちゃったんじゃね?
もともとは機織りの得意な娘だったとか
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 18:44:47.15 ID:+2c568gg0
>>16
>>31
>>35
機織りの謎がわかった
別サイトにあった伝承コピペ
(照夜姫伝説)
昔、沼のほとりに長者が住んでおり、一人の美しい娘がおりました。
娘は、朝夕その美しい姿を沼辺に写していました。
すると、そのあまりの美しさにたくさんの蛇がその水面に集まるようになりました。
ある秋の夕暮れのこと、水も滴るような美しい若い衆が、ここを通りかかり、許しを乞うて長者の家に泊まるようになった。
やがて、若い衆はいずこともなく旅たつことになるが、娘は痛く別れを惜しみ、嘆き悲しんだ。
その後、打ち沈む娘の姿に、長者の家はひっそりと淋しい毎日が続いた。
ある日、物思いにふけりつつ草原で身を横たえていた娘は、体に異常を感じ、あわてて家に戻った。
その夜娘は、産気づき白い蛇の子を産んだ。
娘は、驚きのあまりその蛇の子供を追いだし、愛用の機織機とともに沼に身を投じました。
その後、毎年7月7日の日には、沼の中から機を織る音がすると言われています。
化女沼にまつわる伝説はたくさんあり長者の娘が沼の水を鏡代わりにして化粧をしたので化粧沼というのだとも語り継がれています。
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:43:30.49 ID:+2c568gg0
この地域の関連リンク
http://ja.wikipedia.org/wiki/化女沼ダム
http://ja.wikipedia.org/wiki/化女沼レジャーランド
http://www.kankobussan-furukawa.com/kejyonuma.shtml
http://uogokoro.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-63bc.html
http://hatchs.exblog.jp/12159556/
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:59:58.88 ID:+2c568gg0
姫は妊娠、これは確実
生まれたのは四肢のない「蛭子」だった可能性がある
当時は沼やダムではなく湖だったので日本中にあるヒルコ神話の一旦だった可能性もある
父親は若者orその他の男たち
実は長者は子供を殺してはおらず湖にほとりに姫と子供を匿っていたなんてこともありそう
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 13:07:30.89 ID:M8INjEvb0
もしかしてこうじゃね?
長者の家に美しい男が来て毎晩のように長者とホモセクロス
姫がなんで私の穴つかってくれないのおおおって悶えながら大根でオナヌー
結局ホモ美男は姫とやらずに帰宅→姫の大根は美男の最後の晩餐に使用→大根なくなったさみしい
体調不良→ま◯この中に大根残ってた!長者がきけいじと勘違い
子供(大根)沼に捨てられる→姫その大根おいかけて沼へダイブ
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 13:32:22.41 ID:XkYxpSF80
この手の神話は形而上的なものをなんとか文章で表現しようとした隠喩なんだよ。
心理学、比較宗教学、哲学の分野で説明がついてるものだと思う。
隠喩を事実として捉えると訳が判らなくなる。
ヘビは聖書に出てくるだろ?
ヘビは知恵の身をもたらして、それまで形而上的な楽園に住んでいた人間を
二元的な世界に落とす。
善と悪、男と女、正と邪。
正義の為にとか、国の為にとか、村の為にとかいうのと同じだ。(=超自我)
男(=真の自我)についていかないと、不幸になりますよ、って話じゃないか。
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 13:51:36.92 ID:+2c568gg0
>>42
好きな人ができたら逃がすんじゃねーぞっていう警鐘か
草食現代人のための話だな
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 13:55:46.97 ID:XkYxpSF80
>>44
いや、この神話に出てくる男も隠喩だ。
「姫は若者からいろいろな旅の話を聞き、たいへん楽しいときを過ごしました」
心理学で言う真の自我の説明とよく似ている。
哲学で言う普遍の心理、仏教では悟りとか呼ばれてる。他にも名前がいろいろついてる。
真の自我を解放すると、毎日テラタノシスwwwwwみたいな日々が送れるらしい。
肉欲におぼれろという意味じゃないと思う。
肉欲を表わすのには蛇がよく使われるし。
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 14:11:54.18 ID:+2c568gg0
>>45
男→真の自我
蛇→肉欲
で「金の斧」みたいなどっちかを選べよ型神話ってことか?
間違った方選んだ姫は不幸な最後を迎えた
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 14:18:33.83 ID:XkYxpSF80
>>47
うおーそのとおり。
この神話は「金の斧」に言い換えると
姫「じゃ、銀の斧ください」
↓
姫フルボッコ
↓
姫死亡
ていうバッドエンドコースだったんだね。
金でも銀でも無い斧=二元的なものでは説明できないもの=旅人の男
「金の斧」で主人公は金でも銀でもない斧を選んだから幸せになれたんだ。
姫も、旅人の男についていけばよかったんだね。
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 14:31:09.27 ID:fBrR4Oi30
まぁ俺は金銀銅の斧どれか選べと言われたら全部って答えるけどな
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 14:38:53.77 ID:XkYxpSF80
>>50
それも自分に素直な答えだから、そう答えてもきっと助かるんじゃないかな。
但しそれが「金の為に」金銀銅全部欲しいって言ってたらフルボッココースだw
金と銀、善と悪、男と女、正と邪。金の為、国の為、村の為。
そういう二元的なものをXとYだとすると、神話はZ軸をなんとか表現しようとしてる。
でも言語で認識できるのはXとY止まりなんだ。
しかし神話はZ軸をなんとか言葉で喩えようと頑張る。
だから読んだ人は「なんか不思議だなー」と思う。
隠喩を事実として捉えると、怖くなったり、混乱するんじゃないかな。
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 17:09:00.71 ID:+2c568gg0
出自がはっきりしない口伝で伝わったものだからな・・・
成立年代がわかればもう少し具体的な考察ができるかも
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 18:33:01.52 ID:XkYxpSF80
最後にこれだけ言わせてくれ。
「沢山の蛇が水面に集まる」
「毎晩のように沼の中から子どもの泣き声が聞こえる」
沼の蛇の世界は「村の為」とか、そういうエゴに囚われた人間の世界の隠喩なんだよ。
現に、今も沼の中から泣き声が聞こえてるんだよ。
現実の日本やアフガン見てみろ。
「正義の為」「宗教の為」「国の為」に何人も血を流してる。
日本では「地位の為」「財産の為」に政治家が何人も自殺してる。
そいつらの泣き声が毎日聞こえてきてるだろ?
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 18:48:29.20 ID:+2c568gg0
>>64
そこまで高尚なもんでもないんじゃないか?
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 19:00:32.96 ID:XkYxpSF80
>>66
いや、俺って比較神話学専門なんだけど、この手の世界中に神話は腐るほどあって、
殆どが(心理学で言う)自我の解放について語ってるんだ。
人間らしい生き方をしない=蛇
として喩えられていることが多い。
真にエゴを解放した生き方をしてるのは芸術家だ。
今で言うさかなクンさんみたいな御方だ。
芸術家は「○○の為」に歌ったり、作品を作るんじゃなくて
ただ、それがめちゃめちゃ楽しいから作ってる。
魚wwwwテラタノシスwwwwwみたいな。さかなクンさんみたいに。
人間らしい生き方をしていない蛇は、彼らの歌や作品を見て涙する。
姫は元々機織りの芸術家だったのかもしれん。姫の美しさに蛇が集まる。
しかし、姫は男についていかず、機織り機も沼に投じる。
人間らしい生き方を捨てると、沼の世界の住人になるんだ。
信じるも信じないも自由だけどねーw
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 19:20:16.91 ID:+2c568gg0
>>67
なるほどな
この伝承に書かれてることには具体性はなく
一定の事実の元>>67に書いてある内容に変化した、と考えてるのか?
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 19:26:26.45 ID:XkYxpSF80
>>68
あらゆる神話は隠喩なんだ。現実に起こった事実じゃない。
そして、日本だけじゃなく、世界中で同じような神話がある。
蛇がもたらしたもので堕落した、蛇にそそのかされた…etc
時間も場所も全然違うはずなのに、何故同じような神話があちこちにあるんだろう?
インディアンの神話やギリシア神話、クトゥルフ神話やその他もろもろ
殆どが、今説明したような(心理学の)自我の解放について語ってるんだよ。
俺は、このスレの神話を同じように隠喩として読み解いただけなんだよ。
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 19:56:41.39 ID:+2c568gg0
>>69
神話ってレベルのモンでもないと思うぞ・・・
大崎地域は室町時代は仙台を越えてかなり繁栄してたらしい
「化女沼周辺は、かつては官衙がおかれ、
人が多く住み、この地域の文化の中心地であったと推測できる」
http://www.pacs.co.jp/hist_walk/walk_miyagi01/oosaki_kejyo_numa/index.html
↑はおそらく室町時代(1338-1573)の間のことだろう
1590年に小田原征伐に参加しなかった大崎氏は秀吉と仙台の正宗に奥州仕置で実質的に離散させられて
それ以降は官衙の多くは仙台に移転してるから、人のいない地域から物語が出来る可能性はないだろう。
あくまで推測だが成立が室町時代頃であれば神話と呼べるほどのものじゃないかもな
日本最古の竹取物語ですら飛鳥時代(592-710)で神話と物語の中間って感じだもんな
伝承・物語・民話って範囲だろう
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 20:02:50.13 ID:XkYxpSF80
>>71
俺の言う「神話」の意味は、「太古の昔から現在まで語られるお伽話全て」だよ。
この年から古いのは神話で、この年から新しいのは物語、
そんな線引きはしていない。というか、そんな明確な線引きは不可能だぜ。
大昔のシュメールから、現代のドラクエとかドラゴンボールまで、全部含んでる。
試しに「ドラゴンボール」の意味を調べてみ。
いったい、「龍の珠」は何を表わしているのか。
「龍の珠」も隠喩なんだ。
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 20:23:23.72 ID:+2c568gg0
>>72
ウィキペディアを見たんだが
「比較神話学 (英語: Comparative mythology)は、神話学の一部門である。
様々な異なる文化に属する神話を比較し、普遍的なテーマと性質を見いだす学問である。
ジョルジュ・デュメジルはインド・ヨーロッパ語族における比較神話学の体系化を行なった。」
とあるな
例えば北欧神話とドラゴンボールを同方向から考察して普遍的なテーマと性質を見つけるっていうのは面白いね。
人が作り出したものだから普遍的なテーマと性質ってのは必ずあるわけだ
「龍の珠」ググって見たよ
中国の皇帝のシンボルの龍と龍の神通力がある玉を持つことは
世の中のすべてのものを手に入れたいという人間の欲望を表しているっていうことだな
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 22:30:56.51 ID:jbITzMXfO
>>15の話は異類婚姻譚の一種だね。
古い類例だと『平家物語』八巻の「緒環」にある緒方三郎惟義の話があるから読んでみるといいよ。
機織りとか縫い物と関係してるのも同じだ。
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 21:24:25.17 ID:+2c568gg0
化女沼には他にもいくつかの伝承がある
・地頭に言い寄られた長者の娘が、最上の国へ逃げるとき沼の中に機織機を捨てた
・七夕の頃、沼から聞こえる機織りの音を聞くと死んでしまう
・機織機を沼まで運んで欲しいと頼まれた人足が、娘とともに沼へ行くと
『すぐにこの場を立ち去れ。振り向くな。』と言われ、娘が大蛇に変身した。
翌日沼のほとりに行くと鱗が落ちており、沼に行った人はみんな死んだ。それが七月七日だった。
・茶屋の主人が馬に天女を乗せて家へ向かう途中、天女が化女沼に飛び込み
『決して口外してはなりません』という約束を破ったために、代々早死にする家系となった
全体的におどろおどろしい話が多いな
そしてこれが沼のほとりにある神社
祭神は「龍神」
蛇が出る沼の神様が龍ってのも面白い
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 21:37:51.68 ID:XkYxpSF80
>>92
>『すぐにこの場を立ち去れ。振り向くな。』
振り向いちゃいけないモチーフはいろんな神話に出てくる。
ギリシャ神話のオルペウスとエウリュディケーの冥府くだり、
日本書紀のイザナミ、イザナギの神話、
宮崎駿の千と千尋の神隠し。
この人たちは「非現実的で無いもの」に触れて、恐れ、逃げ帰っている。
日常を超えた境界線を超え、人知の及ばない場所へ赴く。
この越境とは、心の中の自我の解放の過程を表している。
簡単に言うと、日常を離れて、自分の好きなものを真摯に追及することだ。
それにはかなり危険が伴う。
クラスメイトから馬鹿にされるかもしれない。
親兄弟に反対されるかもしれない。
何より「自分には無理だ」と諦めてしまうかもしれない。
昔も、日常を超えて変わったことをすると、異端視されたに違いない。
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 21:42:01.38 ID:XkYxpSF80
なんとか境界線を超えて歩き出したあなたは、やがて欲しいものを得る。
魚wwwwテラタノシスwwwwwっていう宝物だ。
しかし、自分の中の自我を解放するというのはとても恐ろしいことだ。
境界線を超えて宝を手にしたものの、疑念が生じる。
「馬鹿にされないだろうか?」
「俺はもしかしてとてつもなく馬鹿げたことをしてるんじゃないか?」
「こんなことをしていたら、親が悲しむかもしれない。」
これが「振り返る」の正体だ。
一度、越境して、自分の喜びに従って生きはじめたら、振り返っちゃいけない。
振り返ったが最後、あなたは自分自身を見失い、
元の沼の蛇に戻ってしまいますよ、
ということを表している。
心理学的にも自我を解放しようとすると、ブレーキがかかるんだ。
それは超自我とかエスと呼ばれているもので
やっぱり「○○の為にこんなことしちゃだめだ」っていう心の動きなんだよ。
ってのが、比較神話学。
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 21:52:55.94 ID:XkYxpSF80
ちなみに宮崎駿がバカ売れしているのは
この「境界越え」を視聴者の潜在意識が追体験してるからだ。
龍の巣(境界)に突っ込んで、ラピュタへ行くも然り。
木のトンネル(境界)くぐって、トトロのところへ行くも然り。
すごく恐ろしいけど、すごく魅力的なことなんだよ。
だから「なんか知んないけど面白い。」
村上春樹然り。
鳥山明然り。
賭けてもいいけど、こいつらは絶対比較神話学を齧っている。
判ってて、昔の神話と同じものを喩えてるんだ。
独壇場スマソwwww
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 21:57:40.24 ID:jbITzMXfO
>>99
むしろ無意識に神話的文法を模倣してるんじゃね?
どの本か忘れたけどエリアーデも、
そういう事実が神話は単なる作り話でないことの証明になるとか書いてた気がする。
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 22:03:56.32 ID:+2c568gg0
>>92に載せた伝承はほとんど史実的な意味合いはない気がするな
「怖い話」ってのはほとんどが「その土地は危ないからいくな」って子供やよそ者に対しての警鐘の意味合いで創作された物が多いらしい。
スピリチュアルの人たちは実際に事件・事故がなくても「あの場所は怖い」っていう人間の思念が霊的現象を引き起こすって言ってるけど。
ただ「天女」が登場するのが面白い
・長者の美しい娘
・蛇
・美しい旅の男
・ヒルコ
・竜神
・天女
SF映画の土台に出来そうなキャラが集結してきたぞ
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 23:21:05.36 ID:XkYxpSF80
>>92
>最上の国へ逃げるとき沼の中に機織機を捨てた
物を捨てて逃げるモチーフも世界の神話に出てくる。
ニュージーランドのマオリ族の神話(人食い妻から逃げる)
グリム童話79話・水の魔女(ヘアブラシを捨てて逃げる)
ギリシャ神話の英雄イアソンの冒険譚(弟をw捨てて逃げる)
同じく日本書紀、イザナギが櫛を捨てながら逃げる
なんか本当におかしいと思わないか?
なんで時代が何千年も違う、国も全然違うお伽話が同じモチーフなんだ?
ギリシャ神話と日本書紀なんて、BC1500年とAD720年だぜ。
伝播なんて絶対してないぜ。
しかもチラっとスレ見たら、こんな地方のマイナーな(と言ってはアレだがw)
民話みたいなのにも同じモチーフが出てくるんだ。
俺、怖くなってきた。
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 23:32:08.81 ID:jbITzMXfO
>>120
何をいまさらwww
意味のないただの作り話じゃないからこそ、同じモチーフになるんだろう。
それこそ現代の映画や小説にだって同じようなモチーフは見られるんだし。
神話学を知ってて応用してる人もいるだろうけど、みんなが知ってるわけじゃないだろうしね。
スターウォーズがなんとかかんとかジョゼフ・キャンベルあたりが書いてたはずだ。
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 23:35:02.56 ID:XkYxpSF80
>>92
>『決して口外してはなりません』という約束
これは比較神話学では「禁じられたひとつのもの」と名付け
標準的なモチーフとして扱っている。
グリム童話・青髭(あの衣装戸棚は開けてはならない。開けたら死ぬ)
旧約聖書(この実を食べてはならない)
日本・鶴の恩返し(機を織ってる間は姿を見てはならない)
日本・雪女(私のことは絶対に話してはならない)
ジョージ・ルーカスはジョゼフキャンベルの弟子でし。
ジョージルーカスはキャンベルの比較神話学の授業を受けてたんだ。
そんで越境のモチーフを使って現代の神話を作り、大ブレイク。
駿さんや村上春樹さんと同じだね。
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 23:13:09.17 ID:+2c568gg0
面白いな
っていうか人外多すぎだとおもわね?
登場人物
・長者の美しい娘
・蛇
・美しい旅の男
・ヒルコ
・龍神
・天女
・蛇女
などなど
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 23:38:01.05 ID:+2c568gg0
>>121
やっぱり>>92の伝承は>>15の伝承の枝分かれでしかないよな
明らかにチープだもん
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 23:47:15.26 ID:jbITzMXfO
>>126
うん、そうやっていろんな話が離散集合して洗練されてくんだろうね。
照夜姫という名前にもなんか意味がありそうだけどなぁ。
蛇と関連してるのかなぁ。太陽神がどうたらとかなると大風呂敷過ぎるかww
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 23:51:34.60 ID:+2c568gg0
>>129
いや、大風呂敷で頼むwwwSF的解釈をしてくれたら最高だな
アニメとかゲームとか(サイレンとか東方とかな)のモデルになったら田舎に活気が戻ると思うんだ
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/22(水) 00:06:33.10 ID:Rjv2orHmO
>>130
あんまり理論整然とは説明できないけと、
蛇というのは太陽の化身として扱われる時もあるよね。
例えばケツァルコアトルとかが有名だけども。これは蛇の脱皮の習性と太陽が毎日巡ることが不死性で結びついてるんだ。
照夜姫という名前はかぐや姫と同じようなパターンで、
「かぐや」というのは古語で光輝くって意味なんだ。現代語にも「かがやく」の形で残ってる。もちろんかぐや姫も天空とつながりがある。
照夜姫の「照」は衣通姫の系譜を引く命名で、美貌が光輝くほどだって意味があるんだろう。
龍神の妻ということを踏まえたネーミングだと思う。
その点では天照大御神まで話がたどれる壮大な系譜があるよ。天照にも機織り機が関係した話もあるしね。
浪漫を感じるぜ。
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 23:35:57.94 ID:+2c568gg0
ということでSCEの方、サイレン3の舞台は宮城県北部のとあるアースダムで決まりなww
第一弾:北関東「羽生蛇村」
第二弾:九州「夜見島」
第三弾:とうほぐ「化女沼!」
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