節約ライダーのブログ(F650GS)

子持ち貧乏サラリーマンが(カミさんに怒られないぎりぎりで)人生を最大限に楽しんでます

自作‼バイクのスクリーン!

昨日バイクのスクリーンを自作しました。


今まで付いていたものがこれ。

何が不満かと言うと、まず第一に低いんですよね。そして細い。
これまでは大して不満では無かったのですが、先日シートのアンコ盛りして、着座位置が3cmほど上がったことから、体に当たる風の量が以前より増えたため、これは長距離乗っていると疲れるかも・・・と言う結論に至りました。
改めて見るとスクリーン自体の大きさは小さくはないのですが、傾斜がほかのバイクのスクリーンと比べてきついのが分かります。普通のデュアルパーパスだとスクリーンの裏側にナビ用のスマホを置いていたりするんですが、このバイクはそれをやるとスマホを
横置きにするか、スピードメーターかタコメータのどちらかを諦めるしかありませんでした。雨が降ったときもスマホに雨が当たらないのでスクリーン裏のほうがいいんですよね。


ただし、今回はとりあえずスマホホルダーの位置はそのままにしておきます。実はミラーの根元に装着した今の場所が操作するには意外と操作しやすいんですよね。


まずは純正スクリーンを外します。のっぺりしています。

M5のネジ4本で固定されています。


もともとは透明のスクリーンが付いていたのですが、デザイン的に黒のほうがカッコよく見えたので、全く同じ形の黒を三年前にヤフオクでポチったものです。


下の画像で外したスクリーンの下にあるのが今回使用する塩ビ板で、3mm厚、色はスモーク。大きさはほぼ変わりませんが、取付の傾斜を立てて防風性を高める予定。傷がつかないようにギリギリまで保護シートをかぶせておきます。


更に、今回は固定強度を高めるために4mm厚の塩ビ板をベースにします。
右下が欠けているのは先日、キャンツー用の荷物置台を作った際に使いました。


まずは段ボールで型紙を作ります。


今回のポイントである強度を確保するために、取付ネジの位置は慎重に検討し、いろいろな金具を試した結果、純正の下のネジを2本、さらにサイドのウィンカーを固定するパネルのネジ左右一本ずつ共締めすることにしました。純正は同じく4本で固定されていますがネジの位置関係からしてかなり強度が上がると思われます。


あらたに固定するネジ位置は画像では段ボールで隠れていますが、ウィンカーの真上にあります。


段ボールの型紙を塩ビ板に転写してジグソーでカットします。


ちなみに上記作業では絶対に左右対称にはなりません。フリーハンドで形成するので必ずズレて来ます。なので段ボールから塩ビ板にそのまま転写すると左右で形が違う…ってことが起きてしまいます。この場合は左右の「上手くいったほう」を採用し、型紙を左右裏返して対称に転写します。

切り出しました。


なんか「鼻」みたい・・・


で、ここで問題が・・・


バイクではありません。
作業スペースを確保するために息子の自転車を移動したのですが、ステムベアリングにすき間ができているのか、ハンドル&前輪とフレームに若干のガタが来ていました。


息子は午後にサッカースクールで自転車を使用するらしいので急遽自転車の点検開始。
幸いステムベアリングは増し締めで治りました。が、よくよく見ると前輪ブレーキも効きが甘い。さらにブレーキの取付も若干ゆるみが生じている・・・
ブレーキは微妙な締め付けで取り付けられているようで、締めすぎるとブレーキが固着し、緩いとガタが生じる・・・微妙に調整しても最後にロックナット締め付けると硬くなったり緩くなったり・・・


なかなか手ごわい相手でした。



気を取り直して、スクリーン制作の続き。
切り出したスクリーンの曲げ形成は熱によって行いますが、私はヒートガンを持っていません。ガストーチと言う手もありますが、経験上熱し方が非常に難しく、焦げや曇りが生じてしまうことが多いことと、今回は曲げの対象がなかなかの大物の為、新兵器登場!



ホットプレートです(笑)


しかし‼ここでまた問題発覚!!

ホットプレートの取っ手を取り付けるネジがユルユルです!
すでにネジ山が崩れてしまっており、締め付けても際限なくネジが回ってしまう状態・・・


一度温め始めた塩ビ板を救出し、修理します。
修理って言ってもサイズアップしたネジをはめ込むだけですが・・・無事修理完了!(笑)




気を取り直し塩ビ板を曲げていきます。


板のほうがホットプレートより大きかったのですが、蒸気で中央を曲げ、ある程度まで曲がると後は左右一面ずつ曲げることができるのでホットプレートのサイズはこれで十分。


ここまでは比較的簡単に曲がるのですが、問題はこれから。


ホットプレートのサイズはこれで十分なんですが、いかんせんパワーが足りず・・・
蓋を開けた直後の沸騰したお湯であれば作業が早いのですが、蓋を開けると気化熱で熱が逃げてしまうことと、板を入れて出してを繰り返すうちにどんどん湯温が下がり、曲げることが難しくなります。

何とかここまで曲げました。

装着を繰り返し、微妙な角度をつけていきます。

曲げ加工も湯温の関係で難しかったのですが、何気に難しかったのが実はライトの形にスクリーン下部をVの字に整えること。
これはスクリーンの角度を調整しながら形を整えるので、角度を変えるたびにVの字の角度を調整する必要があり、何回も切りなおししていますが、ジグソーで微妙な角度調整って実は難しいんです。ジグソーの歯の入り角度が浅いと歯が入りずらいのでジグソーの歯の入り始めは角度をきつめに、その後に正しい角度に戻していくのですが、この微妙なずれを正しく形成し直すのがとにかく手間がかかるのです。


固定穴を慎重にフリーハンドで決めていきます。3か所までは1mmの狂いもなく完璧なまでにぴったりの位置で決まりました。が、なぜか4か所目が1センチもずれました(泣)
気のゆるみでしょうかね~


ワカメちゃんのもみあげ見たいな横の「クリっ」とした部分はちょっと直しました。


ベースはとりあえずこれで良しとします。


続きましてスクリーンです。
実は車体にがっちり固定する要はベース部分で、あちらが完成すればもう8割は完成したも同然。しかもベースは4mm厚で、スクリーンは3mm厚。この1mmの差は、曲げ加工の難易度ではかなりの違い。薄いほうが簡単です。とはいえ、外観的に目立つのは間違えなくこちらなので、引き続き慎重にそして、大胆に作業を進めます(笑)。
この時点で約3時間。プラス昼休憩で日が傾いてきました。

ホットプレートでは火力が弱いのでトタン製のたらい+卓上ガスコンロで試しますが、ホットプレートと火力はほぼ同じ。たらいにはぴったり合う蓋が無い分若干昇温に時間がかかります。

きついエッジを付けようとして曲げすぎで曇りが発生。
ベースと重なって目立たない下側にすることにします。



ベースに固定しハンドルを切ってもあたらないように形成。


アクリルではなく塩ビを使用した理由は加工時に割れにくいから。その代わり耐候性と透明性がアクリルに比べ落ちます。しかし、塩ビとは言え透明塩ビは不透明より割れやすく何か所か割れてしまいました。さらに小さくカットしてごまかします。


角をやすりで削り完成!


本来ならもう少し仕上げをしたいところではありますが、今日は疲れました。

若干スクリーンの中央の折れ部分が左寄りです(笑)
スクリーン取り外してお湯温め直してまで直す気力はないので、後日ヒートガンを買って直します(笑)


で、日を改めて本日、試走してみました。


確かに体に当たる風は明らかに減りました。が、ん~・・・ちょうどヘルメットに当たる部分の気流が乱れてますね~


これはヒートガンで上部の形を形成し直し必要ですね。
さすが純正はよく考えられていますね。
負けませんよ~