CAT.Y の日々是作業（写真＆プログラム）

※前置き
　わたしは長年、ファイラーとして「あふ」を愛用している。実は、X68kで TF.X を使用していたころから２画面ファイラーを好んで使用している。慣れというのもあるが、ファイルの整理には一番使いやすいと思うので愛用しているわけだ。
　PENTAX *istD で撮影したデータを整理するときも「あふ」を使用しているわけだが、jpeg で撮影した画像はあふ内蔵の画像ビューワで内容がすぐ確認できるから良いのだが、RAWで撮影した画像は内容が見れず非常に不便。このため、著名なソフトのDPExを使用して整理を行っていたのだが、やはりキーボード主体でさくさく使えるファイラーの方が個人的には手っ取り早い。
　というわけで、あふ上で PEF ファイルの内容を見れるようにするのが一番いい！ということで、「 Susie 対応のプラグイン」を開発することにした。あふは、ほとんどの画像ファイル読込みには Susie プラグインを使用しているため、プラグインさえあれば、何も設定変更せずに対応する画像を読込めるようになる。

※１月１０日 Version 0.00 完成
　３０分ほどファイルの中身を眺めたが、jpegイメージと思われるデータが２つほど発見できた。Exifからまじめに解析するという手もあったが、５、６個ファイルを見る限り、すべて同じ位置に存在することを確認できたので、面倒なのでとりあえずは決め打ちでいく方向に決定。自作の PPM プラグインを改造し、４時間ほどで完成できた。当然、C++ Builder + VCLの助けもあったからこその荒業でもあるわけだが。
　ちなみに、このバージョンでは、jpegサムネイルは速度優先ということで、小型のものを展開していた。

※１月１３日 Version 0.10 完成
　ピント確認以外の用途なら 0.00 がそこそこの速度でなかなか良いのだが、いかんせん VGA サイズでは微妙なピントを見るのは辛い。やはり、というか当然のごとく、フルサイズサムネイルにも対応することにした。単純にフルサイズ対応とすると、用途によっては（速度面で非常に）不便なので、.ini ファイルにより設定をアプリ個別に変更できるようにすることにした。
　Susie標準の設定機能を使うという手もあるが、それだとアプリケーション個別対応がめんどくさいのと、設定機能を呼び出せない Susie プラグイン対応ソフトでは困るだろうというのが決定理由。

　ViXとコンビネーションで使用したら、なかなかいい感じだ。これで Exif 情報がデフォルトで見れれば、純正のブラウザは不要になりそう。次のバージョンアップでは、Exif 情報を画像のコメントとしてプラグインから返す機能を付けることにしよう。

　興味がある人のために、リンクを張っておく。（プラグイン公開ページへのリンク）

※1月１４日
　PEFファイルの解析ををまじめに開始した。Exif対応の TIFF 準拠のファイルフォーマットであることを確認。
　IFDは３種類存在しているようだ。各々のファイル内での位置を見ると、IFD0がRAW、IFD1がVGAサイズのサムネイル、IFD2がフルサイズのサムネイルのようだ。撮影情報は、Exifの仕様通りに、メインである IFD0 に含まれていた。
　大雑把な配置は、次のような感じだ。解析途中なので間違いの可能性もあるので注意。
　以下の画像はサムネイルなので、拡大したときはクリックすること。

※１月１５日 Version 0.20 公開
　メーカーノート以外の欲しい Exif情報に関しては概ね解析できたので、それを反映した Versio. 0.20 を公開。
　AF/MF に関しては A209Hタグではない模様。恐らくはメーカーノートに入っていると思われる。
　メーカノートは、先頭４バイトが何かのID(AOC+NULL)で、続く２バイトが "MM" ということでモトローラ配列、次の２バイトがIFDのエントリー数で、その後に実際の IFD が続くという形式だと思われる。つまり、先頭の６バイトを飛ばせば、通常の IFD とほぼ同じということだ。
　そこ格納されているレンズIDは、純正のブラウザに登録されているものはすべて確認した。
　メーカノートのタグを見る限り char×2 ということなので、バイトオーダーが云々というのはなく、１バイトのコード２つという解釈が適当なんだろうと思う。とりあえず、CSVにした後にプラグインに組み込んだ。
　（プラグイン公開ページへのリンク）

※１月１７日
　何枚かのテスト撮影によりファイルを比較し、フォーカスモードがメーカーノートに入っていることを確認。結果をプラグインに反映してみたが、とりあえず問題はないようだ。
　ちなみに、タグは "000DH" の模様。unsigned short×1個の指定なので、データは２バイトで即値格納。
　内容は、0003H=MF, 0010H=AF-S,0011H=AF-C のようだ。
　これで普通に見るパラメータはすべて抜き出したと思う。他のパラメータに関してはどうしたもんだろう。
　あまりコメントが長いと ViX で見れないし。

※１月２１日
　PEF の Exif 情報を解析するために作ったツールが出力した情報をに加筆したものを自分のページに上げた。
PENTAX *istD RAW ファイル (PEFファイル) Exif 解析

※12月7日
DS購入したのでD/DS関係のページを独立させました。
リンクはこちらです。