大陸全土を脅かした《石喰い》から一年──
最終学年へと進級した『クラス・ペガサス』は、西方デルタ帝国への修学旅行を控えていた。
そして同年。
かの国から、世界を揺るがす一報がもたらされる。
トルマリン巨大鉱脈『深層[ラビュリントス]』の発見──
希少と思われていた従来の鉱床は氷山の一角にすぎず、地下深くにさらなる電気石の洞窟が眠っていると明らかになった。
そして、一攫千金を夢見る採掘者たちが、各国からデルタへと集うようになる。
第二次トルマリン・ラッシュの起こりであった。
「この鉱脈そのものが・・・・・・巨大なひとつの『遺志』なんだ」
彼らは亡き恩師の残光に導かれ、
迷宮のごとく入り組んだ『深層』の奥へと迫っていく・・・・・・。
「集え、争え、徒ども──勝者は雷神の栄誉を賜わす」
果たして、最奥で彼らを待ち受けるものとは?