(アニメレビュー) CANAAN 第十一話『彼女添』
(アニメレビュー) CANAAN 第十一話『彼女添』
■TVアニメ『CANAAN』公式ページ
■TVアニメ「CANAAN」公式ブログ
■アニメ版「CANAAN」 - Wikipedia
■CANAAN -カナン- wiki - トップページ
リャン「姉さまが見てる・・・私姉さまに殺されるぅ♪」
ハッコー「決定権は――私にあるっ」
前回涙の別れとなったサンタナ回から今話にまた一気に物語が加速していってしまいます。
『フラワーガーデン』で繰り広げられる女たちの戦い。
リャンのアルファルドを想うが余り暴走する愛。
ハッコーの叶わぬ想いを今こそ繋ぎとめようとする悲しき愛。
今話を見た後にサブタイの『彼女添』という言葉の奥深さに打ちひしがれたのはきっと私だけではないはず・・・と思いたいw 時にやっかいなモノになりますが、やはりいいモノだと思いますよ。「愛」って(苦笑)
ということでCANAAN第十一話。詳しくは続きからどぞ。
▼『CANAAN』レビューは以下より
アルファルド「私が求めていたのはビジネスという名の殺戮兵器。私自身この忌まわしき研究に手を染めるつもりは無い――」
凍りついたカナンと同じ目を持つボナーが眠る地下で対峙した夏目とアルファルド。しかしアルファルドは夏目には敵対せず研究データを差し出して尚且つこの施設を(明言せずとも)勝手にしろと言わんばかりに去ってしまいます。
夏目も夏目で中々に裏のある政府機関に所属している身っぽいですね。多方面で動きながら「蛇」や「ボナー」、もちろん「ウーアウィルス」についてもかなり調べているらしく、アルファルドが持つ研究データだけを欲しがる辺り、彼女が今後カナンに牙をむく日も近いかもしれませんねw
またカナンと同じ目を持つボナーはたまたま作り上げられたとアルファルド本人談。結局この氷らされている少女が何なのか、そして本人曰く確執していないと断言するものの、最後はアルファルド本人によって燃やされてしまうため分からずじまい。この謎が解かれる日はあるのだろうか・・・。
そして夏目の連絡を受け「蛇」の研究施設を破壊に動く「米軍政府」。御法川やマリアは何も出来ないということで避難するものの、カナンは中に残るハッコーとユンユンが今後生き延びるための薬を取りに行くことに。
一方、カナンを殺すべく独断で動いていたリャンに対峙するは、施設とリャンを共々始末しようと動いたアルファルド本人。リャンもアルファルドの本気の殺意に初めて牙を向けるのですが、狂気しながらも殺されることの喜びを見出してしまう辺りまさに真性のアルファルド好きなリャン(苦笑)
しかも侵入して来たカナンを施設のカメラで見てしまったがために、アルファルドに殺されることとカナンを殺したいという気持ちが爆発し実験段階のウーアウィルスの薬を飲んでしまうリャン。そのため髪は白く染まり、目は赤く血走り見た目だけならばカナンソックリになってしまう。
そんな自分の姿を見て完全に狂ってしまうリャン。しかしそんなリャンを愛し救ったのが、僕(しもべ)であるカミングスだった――。
カミングス「(カナンを殺す)その願いを私が聞き遂げたならば、私を・・・愛してくださいますか?」
こんな漢を見せるカミングスに惚れ惚れしちゃったのはきっと私だけd(ry
リャンを愛するが故の言葉を投げかけるカミングス。リャンもその言葉に「殺せ!」と言い放つのですが・・・カミングスが殺したのは、リャン本人。
薬によりもう死が目の前であるリャン。カナンと同じ風貌になり狂気してしまったリャン。そんな愛する相手を手にかけ涙する彼の思い。アルファルドはそんな二人を見て「愛とは厄介なものだ」と呟きますが、強い面もあり弱い面もあるのが「愛」なんじゃないかなぁと。よく言う『守るべきものがある人は強くなるけれど、人質に取られると弱い』みたいな。
シャム「アイツは――"絶望"だ。お前は俺の持てる全てを教えた。お前は、俺が思う最高の戦士だ。――だがアイツは、俺の思いなど安々と飛び越えてゆく・・・」
そんな中アルファルドがかつてシャムに言われたであろう言葉を思い出すのですが、カナン=絶望という意味が漸く分かったような気がします。
絶望とは、アルファルドのようなシャムが思う最高の戦士であっても、カナンはそれを安々と飛び越えるぐらいの逸材であるほど、常人が考え付かない能力を兼ね備え人とは思えない絶望を感じさせる人材。それが、カナンであると。
つまるところ、
アルファルド ⇒ 普通の人間。でも常人の能力を超える人間。
カナン ⇒ 能力者。人間以上の人間。絶望するほどの超人。
な感じなのかな。ワカランけれどもw
ハッコー「決定権は――私にあるっ。生きているものに!」
そんな絶望という名を持つカナンが見つけた先には、死んだサンタナと添い遂げようとしたハッコー。カナンにユンユンが生きるための薬を渡しここに残るのだ、と。悲しき愛の最後。叶わなかった愛の営み。だからこそ、愛すべき者と一緒に居ると願うハッコー。
ハッコーを救い出したいとカナンは思いますが、米軍に攻撃されているこの施設も崩壊寸前。そして、そんなハッコーの願いを悔しながらも認めサヨナラと言い走り去るカナン。残ったのはハッコーが思いし相手。添い遂げるは愛し愛され救い救われた男と女。
前回涙の退場となったサンタナでしたが、やはりこんな悲しい結末になるのはやはり胸が痛いですよね。目の前で愛する人が死ぬなんてのも悲しいですが殺してしまったのが自分というのがまた悲しさ倍増。結局ハッピーエンドにはならなかったけれども、愛し合う二人が向かう先では幸せになってもらいたいものですね。
さて、今話はこんなところで終了。
今日退場したのは、狂気に駆られたリャンと、愛すべき人と自らの意思で残ったハッコー。残るメインキャラも段々と少なくなってきてしまいましたが、フィナーレに向かう先ではどんな結末になるのか。
次回はカナンとアルファルドの確執の始まりとも言えるシャムの最後が出てきているようなので、そろそろその辺りの裏事情やら謎が解かれるかもしれませんね。
それではまた次回に。
~次回予告~
CANAAN 第十二話『忌殺劣者』
[関連記事]
(アニメレビュー) CANAAN 第十話『想執』
(アニメレビュー) CANAAN 第九話『過去花』
(アニメレビュー) CANAAN 第八話『乞』
(アニメレビュー) CANAAN 第七話『慕漂』
(アニメレビュー) CANAAN 第六話『LOVE&PIECE』
(アニメレビュー) CANAAN 第五話『灯ダチ』
(アニメレビュー) CANAAN 第四話『呉れ泥む』
(アニメレビュー) CANAAN 第三話『阿断事』
(アニメレビュー) CANAAN 第二話『邪気乱遊戯』
(アニメレビュー) CANAAN 第一話『洪色魔都』
■TVアニメ『CANAAN』公式ページ
■TVアニメ「CANAAN」公式ブログ
■アニメ版「CANAAN」 - Wikipedia
■CANAAN -カナン- wiki - トップページ
リャン「姉さまが見てる・・・私姉さまに殺されるぅ♪」
ハッコー「決定権は――私にあるっ」
前回涙の別れとなったサンタナ回から今話にまた一気に物語が加速していってしまいます。
『フラワーガーデン』で繰り広げられる女たちの戦い。
リャンのアルファルドを想うが余り暴走する愛。
ハッコーの叶わぬ想いを今こそ繋ぎとめようとする悲しき愛。
今話を見た後にサブタイの『彼女添』という言葉の奥深さに打ちひしがれたのはきっと私だけではないはず・・・と思いたいw 時にやっかいなモノになりますが、やはりいいモノだと思いますよ。「愛」って(苦笑)
ということでCANAAN第十一話。詳しくは続きからどぞ。
▼『CANAAN』レビューは以下より
アルファルド「私が求めていたのはビジネスという名の殺戮兵器。私自身この忌まわしき研究に手を染めるつもりは無い――」
凍りついたカナンと同じ目を持つボナーが眠る地下で対峙した夏目とアルファルド。しかしアルファルドは夏目には敵対せず研究データを差し出して尚且つこの施設を(明言せずとも)勝手にしろと言わんばかりに去ってしまいます。
夏目も夏目で中々に裏のある政府機関に所属している身っぽいですね。多方面で動きながら「蛇」や「ボナー」、もちろん「ウーアウィルス」についてもかなり調べているらしく、アルファルドが持つ研究データだけを欲しがる辺り、彼女が今後カナンに牙をむく日も近いかもしれませんねw
またカナンと同じ目を持つボナーはたまたま作り上げられたとアルファルド本人談。結局この氷らされている少女が何なのか、そして本人曰く確執していないと断言するものの、最後はアルファルド本人によって燃やされてしまうため分からずじまい。この謎が解かれる日はあるのだろうか・・・。
そして夏目の連絡を受け「蛇」の研究施設を破壊に動く「米軍政府」。御法川やマリアは何も出来ないということで避難するものの、カナンは中に残るハッコーとユンユンが今後生き延びるための薬を取りに行くことに。
一方、カナンを殺すべく独断で動いていたリャンに対峙するは、施設とリャンを共々始末しようと動いたアルファルド本人。リャンもアルファルドの本気の殺意に初めて牙を向けるのですが、狂気しながらも殺されることの喜びを見出してしまう辺りまさに真性のアルファルド好きなリャン(苦笑)
しかも侵入して来たカナンを施設のカメラで見てしまったがために、アルファルドに殺されることとカナンを殺したいという気持ちが爆発し実験段階のウーアウィルスの薬を飲んでしまうリャン。そのため髪は白く染まり、目は赤く血走り見た目だけならばカナンソックリになってしまう。
そんな自分の姿を見て完全に狂ってしまうリャン。しかしそんなリャンを愛し救ったのが、僕(しもべ)であるカミングスだった――。
カミングス「(カナンを殺す)その願いを私が聞き遂げたならば、私を・・・愛してくださいますか?」
リャンを愛するが故の言葉を投げかけるカミングス。リャンもその言葉に「殺せ!」と言い放つのですが・・・カミングスが殺したのは、リャン本人。
薬によりもう死が目の前であるリャン。カナンと同じ風貌になり狂気してしまったリャン。そんな愛する相手を手にかけ涙する彼の思い。アルファルドはそんな二人を見て「愛とは厄介なものだ」と呟きますが、強い面もあり弱い面もあるのが「愛」なんじゃないかなぁと。よく言う『守るべきものがある人は強くなるけれど、人質に取られると弱い』みたいな。
シャム「アイツは――"絶望"だ。お前は俺の持てる全てを教えた。お前は、俺が思う最高の戦士だ。――だがアイツは、俺の思いなど安々と飛び越えてゆく・・・」
そんな中アルファルドがかつてシャムに言われたであろう言葉を思い出すのですが、カナン=絶望という意味が漸く分かったような気がします。
絶望とは、アルファルドのようなシャムが思う最高の戦士であっても、カナンはそれを安々と飛び越えるぐらいの逸材であるほど、常人が考え付かない能力を兼ね備え人とは思えない絶望を感じさせる人材。それが、カナンであると。
つまるところ、
アルファルド ⇒ 普通の人間。でも常人の能力を超える人間。
カナン ⇒ 能力者。人間以上の人間。絶望するほどの超人。
な感じなのかな。ワカランけれどもw
ハッコー「決定権は――私にあるっ。生きているものに!」
そんな絶望という名を持つカナンが見つけた先には、死んだサンタナと添い遂げようとしたハッコー。カナンにユンユンが生きるための薬を渡しここに残るのだ、と。悲しき愛の最後。叶わなかった愛の営み。だからこそ、愛すべき者と一緒に居ると願うハッコー。
ハッコーを救い出したいとカナンは思いますが、米軍に攻撃されているこの施設も崩壊寸前。そして、そんなハッコーの願いを悔しながらも認めサヨナラと言い走り去るカナン。残ったのはハッコーが思いし相手。添い遂げるは愛し愛され救い救われた男と女。
前回涙の退場となったサンタナでしたが、やはりこんな悲しい結末になるのはやはり胸が痛いですよね。目の前で愛する人が死ぬなんてのも悲しいですが殺してしまったのが自分というのがまた悲しさ倍増。結局ハッピーエンドにはならなかったけれども、愛し合う二人が向かう先では幸せになってもらいたいものですね。
さて、今話はこんなところで終了。
今日退場したのは、狂気に駆られたリャンと、愛すべき人と自らの意思で残ったハッコー。残るメインキャラも段々と少なくなってきてしまいましたが、フィナーレに向かう先ではどんな結末になるのか。
次回はカナンとアルファルドの確執の始まりとも言えるシャムの最後が出てきているようなので、そろそろその辺りの裏事情やら謎が解かれるかもしれませんね。
それではまた次回に。
~次回予告~
CANAAN 第十二話『忌殺劣者』
[関連記事]
(アニメレビュー) CANAAN 第十話『想執』
(アニメレビュー) CANAAN 第九話『過去花』
(アニメレビュー) CANAAN 第八話『乞』
(アニメレビュー) CANAAN 第七話『慕漂』
(アニメレビュー) CANAAN 第六話『LOVE&PIECE』
(アニメレビュー) CANAAN 第五話『灯ダチ』
(アニメレビュー) CANAAN 第四話『呉れ泥む』
(アニメレビュー) CANAAN 第三話『阿断事』
(アニメレビュー) CANAAN 第二話『邪気乱遊戯』
(アニメレビュー) CANAAN 第一話『洪色魔都』
- 関連記事
-
- (アニメレビュー) CANAAN 最終話『キボウノチ』 2009/09/29
- (アニメレビュー) CANAAN 第十二話『忌殺劣者』 2009/09/21
- (アニメレビュー) CANAAN 第十一話『彼女添』 2009/09/15
- (アニメレビュー) CANAAN 第十話『想執』 2009/09/08
- (アニメレビュー) CANAAN 第九話『過去花』 2009/08/31