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Oriental Code Talk ── επιστημηが与太をこく、弾幕とは無縁のシロモノ。

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てくえど二日目

ふー、お疲れさんです。
二日目の収穫はこのBoFでしょうか。
「美しいコード」って何や? ってゆー
宗教論争必至のネタ。
答が出るはずもないのは百も承知。

何をしたいのか、プログラマの意図が
明快に表現されてるのが美しいコードじゃまいか。

そのとーりや思います。
でね、たとえば配列のナカミを全部プリントするコード:

vector<int> container;
for ( int i = 0; i < container.size(); ++i ) {
  cout << container[i] << endl;
}

これには「配列のナカミを全部プリント」て意図とは
関係のない i とか container.size() とか container[i] とか
そんな”ノイズ”が混じってる。それよりは:

vector<int> container;
for_each( container.begin(), container.end(), [](int item) { cout << item << endl;});

の方が意図をよりピュアに表現してるよねー。美しいよねー。
てことだったんだけど、
ヒトによっちゃー(つか多くのヒトが)前者の方が「わかる」かもしんない。
for-loopってそれ自体列挙の「定石」すなわち「定型化された意図」ですからね。

投稿日時 : 2009年8月27日 23:22

コメントを追加

# re: てくえど二日目 2009/08/27 23:57 zak

英語が読める同僚(プログラミング経験ナシ)を捕まえて、
cout << xxx << endl;
の意味だけ教えて、上のコードを見せて「どういう意味だー?」ってやってみました。

結果:下の方が"文章"になってる分、言いたいことが分かるそうな。

STL+Lambdaのイイトコはやりたいことが自然言語っぽく素直に表現できるところだと思います。
ソコニシビレルアコガレルゥ!

# re: てくえど二日目 2009/08/28 1:23 アキラ

ぼくとしては

vector<int> container;
for_each( container.begin(), container.end(), [](int item) { cout << item << endl;});

よりもこう。

for_each(container, [](int item) { cout << item << endl;});

さらには、ただリストの全要素を表示したいだけなら
(要素の一部の情報もしくは何か処理を加えたりしないなら)

cout << container << endl;

こっちの方が意図が明確だと思います。
どちらも、たった1行の関数を用意するだけです。


> ヒトによっちゃー(つか多くのヒトが)前者の方が「わかる」かもしんない。

STLアルゴリズムの設計思想が
「自分でfor文を書くことにより起こるバグを防ぐため、ループを抽象化する」
なのでfor文は書かなくて済むなら書かない方がいいと思います。
(fold/map/filter相当の関数があればたいていのことはできる)

# re: てくえど二日目 2009/08/28 6:54 epi

うんうん > zak,アキラ

これがたとえば「最初と最後の要素を覗いて~」とかになったら
STLの「ココから と ココ まで」を指定できるてゆー仕様が
活きてくるでしょうけども。

さらに「正数だけを~」なんてことになると
LINQみたく
container.select([](int x) {return x > 0;}).for_each([](int x) {cout << x << endl;});
って書きたくなるんでしょうねぇ。

「言語が思考を規定する」てことなのかなーと。

後者の方がわかりやすいってのも、
長い間「for-loopと配列の添字アクセスによる列挙」以外に表現手段を持たなかったからで。

# re: てくえど二日目 2009/08/28 7:57 redboltz

> 「言語が思考を規定する」てことなのかなーと。

サピア=ウォーフの仮説っすね。プログラミング言語版。

# re: てくえど二日目 2009/08/28 9:51 biac

> 「配列のナカミを全部プリント」て意図
ならば、for each ですね~。

「配列のナカミを順番に全部プリント」って意図ならどうだろう?

# そして、 表示順が違うバグってのは、 発見が遅れるのが常なのだ orz

# re: てくえど二日目 2009/08/28 14:17 Fujiwo

ご参加いただき、ご意見を出していただき、本当にありがとうございました!

for ループについて、セッション中のディスカッションの最中に気付きがありました。BoF は、その場でフィードバックが得られるのがアジャイルで素敵だと思いました。

# re: てくえど二日目 2009/08/28 14:34 かたぎり

列挙勉強中に発見<おい

ぱっと見で個人的には

for_each(container, [](int item) { cout << item << endl;});

が一番綺麗、かつ、何をどうする、が解り易かったですです。

for each の誕生というか実装の前後では、作る人の意図と後からそれを読む人の解釈の近付き具合が大きく変わったと思ってます。

いぃなぁ~、てくえど~ぼふー~

# re: てくえど二日目 2009/08/28 20:46 n

copy(container.begin(), container.end(), back_inserter(cout, "\n"))

とかも良く知られている書き方ですよね。

# re: てくえど二日目 2009/08/28 22:24 επιστημη

> サピア=ウォーフの仮説

それそれ。

純LISPとかだとloopそのものが存在しなくて、

プリント(コンテナ) {
 if ( コンテナが空 ) return;
 cout << コンテナの最初の要素 << endl;
プリント(最初の要素を取り除いたコンテナ);
}

みたいに考えちゃうでしょうし。

# re: てくえど二日目 2009/08/28 23:11 επιστημη

こちらこそ、ありがとうございました > Fujiwoさん

「意図を表現できるか」は
書き手の抽象化レベル と 言語の表現能力
におもっきし依存すんだよなー。
と改めて。

いいネタの提供に感謝いたします。
スピーカの皆様にもよろしくお伝えください。

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