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映画「最強のふたり」(Intouchables)を観てきました

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 今春、映画関係者のインタビューに同席する機会があったときの、映画というものは映画館で観るように制作されているもの、という言葉が印象に残っています。どちらかと言えば出不精なのですが、そんな言葉を思い出して気分転換のつもりで映画館に足を運びました。

「最強のふたり」(Intouchables)

 昨年2011年に公開され、フランスでは3人に1人が見ており(フランスで)映画史上最高の観客動員数を記録するのではないかと言われているそうです。ただ映画館で英文タイトルを知ったとき、若干の印象の違いに少々驚きました。一見相容れないような、あまりに違う2人の交流を Intouchables と表現しているのではないかと思います。

 ※.出来るだけネタバレが無いように気をつけています...。

 パリに住む富豪のフィリップは、頸髄損傷で首から下の感覚が無く、体を動かすこともできない。フィリップと秘書のマガリは、住み込みの新しい介護人を雇うため、候補者の面接をパリの邸宅でおこなっていた。 ドリスは、職探しの面接を紹介され、フィリップの邸宅へやって来る。( Wikipedia より一部抜粋 )

 粗雑で品は無いものの、ドリスのように真っ直ぐ温かく振舞う姿が羨ましく、それは自分あるいは他の人にできるだろうか、そんなことを考えていましたね。気を遣うことが、かえって人を傷つけてしまう、誰もが経験あるとは思うのですが...。

 上映中は、ドキュメンタリーを観ている気分になってきて、考えさせられる場面が多かったです。後に知ったのですが、やはり映画制作の前に実話に基づくドキュメンタリーが制作されていたとのこと。派手さはないものの、何かに気づかせてくれる、後味の良い映画と思います。

フランスの社会背景

 年明けに知人のイベントで「小さな哲学者たち」というフランスのドキュメンタリーをほぼ偶然観ています。フランスの幼稚園で始まった世界ではじめての「子供たちの哲学のじかん」について、2年間の軌跡を追ったものです。

 同じフランス映画で、ドキュメンタリーということ以外、全く趣旨は異なるのですが、移民や失業などフランスの社会背景が思い起こされて重なるシーンが多く、フランスという国が抱えている問題の根深さを感じずにはいられません。ただこれらの映画は、その大きな問題に対しての希望、あるいは何らかの解決へのヒントを指し示している点では、共通しているようにも思います。

最近のシネコン(映画館)事情?

 「最強のふたり」は、国内で上映している映画館は若干限られる印象。今回、渋谷のTOHOシネマズに行くにあたり、当初はウェブサイトでの事前予約はやや億劫に感じたものの、今更ながら、早めの事前予約でかなり自由に好きな座席を選べることを知りました。

 私が疎いだけかも知れませんが、特定の日付やカードによるお得な割引サービスも便利に活用できそうです。余力があれば月に1~2回は観にいきたいと考えています。

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