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ぴぽやフレンズについて

Photoshopのカラーピッカーアドオン「Coolorus」

2018.01.24
Photoshopのカラーツールは他のグラフィックソフト(CLIP STUDIO,SAI,Krita,Painter)などと比べると低機能なため、他のグラフィックソフトを触った経験があるとどうにかならないかと思うことがあるのではないでしょうか?

メジャーなAdobe製品の強みで、こういった不足している機能を強化できるプラグイン・アドオンが世界中で配布・販売されています。

Adobe Creative Cloudを契約しているなら、下記のサイトからPhotoshopに限らず様々なAdobe製品で利用可能なアドオンが無料もしくは有料で入手することができます。
インストールもCreative Cloudアプリを起動すれば自動で行われるので、非常に簡単です。
Adobe Add-ons
https://exchange.adobe.com/addons
他にも上記のサイトに登録されていないものも数多くあります。


さて、話を戻しますが、私はPhotoshopのカラーツールをこういったプラグインに置き換えて使用しています。
私が使っているものを含め、下記にいくつか挙げてみました。

MagicPicker - Anastasiy
https://anastasiy.com/colorwheel
MagicPicker.png
価格19ドル ※毎年11月(BlackFriday)に50%オフセールを開催
PhotoshopCS3 以降対応
1ライセンスでPhotoshopとIllustrator両方で使えます。
同サイトでは他にも有料のPhotoshopプラグインがあり、ブラシ選択が便利になる「MagicSquire」は愛用しています。

Coolorus - MoonGorilla
https://coolorus.com/
Coolorus.png
価格14.99ドル ※毎年11月(BlackFriday)に40%オフセールを開催 去年は3月と7月と10月にも。
PhotoshopCC 2014.2.2 以降対応
14日間試用可能

ColorCompass : Adobe Add-ons
https://exchange.adobe.com/addons/products/18425#.Wmfq-K5l_uo
ColorCompass.png
価格10ドル
PhotoshopCC 以降対応
体験版あり

ColorCircle ~うたげ:Photoshpプラグイン置き場
http://www.sousakuba.com/photoshop/color-circle-plugin.html
ColorCircle.png
無料
PhotoshopCS5,CS6で動作確認されているとのこと。
同サイトでは他にも無料のPhotoshopプラグインがあります。


有料のものは見るからに多機能で便利そうですよねw
私はずっと「MagicPicker」を使っていたのですが、最近「Coolorus」に乗り換えてみました。
機能的にはそれほど大きく変わらないのですが、「Coolorus」のドット絵作業に便利そうな簡易ミキサー機能に惹かれました。
「MagicPicker」はIllustratorでも使えるので、これからもお世話になりますが、Photoshopでは「Coolorus」を使っていくことにしました。


そんなわけで今回は「Coolorus」について紹介していきたいと思います。
「Coolorus」の現時点の最新バージョン2.5の内容になります。
製品サイトは英語のため翻訳してもなかなかわかりにくいと思いますので、少し細かいところまで書いていきますね。

14日試用できるので、ダウンロードしたものをインストールして記事を見ながら触ってもらうといいかもしれません。
試用状態のものをライセンス購入後アクティベートしてそのまま使えるようになるので、自分の環境で問題がないか動作確認にもなります。

外観


下部のSlidersとMixersはタブ選択で切り替えます。
後述しますが、下部のSlidersとMixersを非表示にすることもできます。
Coolorus01-02.png
上部のホイール式の「Picker カラーピッカー」で色を選択していきます。

下部の「Sliders スライダー」で任意のカラーモード(RGB,HSV,LAB,CMYK,B/W(グレースケール))を選択し、数値を見つつ色の調整ができます。

同じく下部の「Mixers ミキサー」でカラー履歴、描画色と背景色のブレンドカラーグラデーション、選択色(描画色/背景色)のトーンカラーグラデーション、補色とのブレンドカラーグラデーション、作った色をキープできるスウォッチを表示することができます。


Picker(カラーピッカー)部


Coolorus03_.png

1.描画色と背景色


Coolorus04.gif
大きい丸が描画色、小さい丸が背景色を表しています。
それぞれをクリックすると編集するカラーを変更します。
左と下への矢印がくっついたアイコンで描画色と背景色を入れ替えます。

2.カラーホイール


外側のホイール部分をクリック/ドラッグすると色相が変化します。
内側の三角(もしくは四角)部分をクリック/ドラッグすると輝度と彩度が変化します。
色相のホイール部分に○が対称になっているのは補色を表しています。

3.配色スキーム


配色スキームを切り替えます。
カラーホイール上に表示されるピッカーの数やタイプが変化し補色も表示することで、色選びが楽になります。

配色スキームのパターンについて詳しくは下記のサイトが役立つと思います。
デザインに役立つ!ColorHexaで学ぶ、配色パターン | Tairetion Weblab
http://tairetion.com/creat/design/805/

4.Luminosity Lock


ホイールで色相を変化させても同じ輝度の色になるようにしてくれます。

5.カラーモデルの変更


「RGB(Red,Green,Blue) 光の三原色」「RYB(Red,Yellow,Blue) 色の三原色(自然な色)」を切り替えることができます。

カラーモデルについては詳しくは下記の記事が役立つと思います。
RGBではなく赤・黄・青の「RYB」カラーモデルで色を選択する方法とは? - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20140703-red-yellow-blue-ryb/

6.Gamut Lock


選択できる色域を固定することができます。

こちらの画像のようなモードに切り替わります。
Coolorus05_.png
1で「Gamut Lock」モードを切り替えます。
2で白くなっていない範囲内で色を選ぶことができます。
3で色の明るさを変更します。
4で色域を制限しているシェイプのタイプを変更できます。
5で下記の画像のようになり、シェイプを編集できます。
シェイプの各頂点を選択して動かし、シェイプを変形できます。
シェイプの内部を選択して動かし、色域を移動できます。
変形・移動をリセットしたい場合はシェイプ内部をダブルクリックします。
Coolorus06.png

7.カラーホイールシェイプの変更


カラーホイール内部のシェイプタイプ(三角形/四角形)を切り替えます。
Coolorus07.gif

8.カラーコード


16進数のカラーコードを表示しています。
数値部分をクリックするとそのまま選択状態になり、テキストとしてコピーすることができます。

9.アップデートアイコン


Coolorusのアップデートがある場合に表示されます。
これを押すとパネルメニューでLicenseを選んだ際の画面になり、アップデートファイルをダウンロードすることできます。


Sliders(スライダー)部


Coolorus07.png
各種カラーモード(RGB,HSV,LAB,CMYK,B/W(グレースケール))で色を編集することができます。

下部に並んだボタンでカラーモードを変更することができます。
各カラーモードのボタンを「Ctrl(MACはCmd)キー + クリック」で選択していくと、複数のカラーモードのスライダーを同時に表示することができます。
ちなみに上の画像はRGBとCMYKのスライダーを同時表示している状態です。


Mixers(ミキサー)部


Coolorus08_.png
左下に並んだ●を押していくと各ミキサーを表示/非表示することができます。
●をドラッグ&ドロップすると、各ミキサーの表示順を変更することができます。

右下のアイコンはそれぞれ、下記の機能になります。
「Open Mixer File(.cool)」
Mixersの表示状態をファイルから読込ができます。
「Save Mixer File(.cool)」
Mixersの表示状態をファイルに保存ができます。

各ミキサーの詳細は下記のとおりです。

Color History


作った色の履歴がストックされていきます。
Photoshopのスウォッチパネルにあるものと同様です。
右クリック・ドラッグすると色を消すことができます。

Blender


左端の色と右端の色を混色を作ります。
Photoshopのカラーパネルにある「現在のカラー」と同様です。
各ミキサーのカラーを左端・右端にドラッグ&ドロップすることで、色を入れ替えることができます。
右上の「Auto Sample」をオンにすると自動的に左端に描画色・右端に背景色を読み込むようになります。

Shades & tones


色の明暗を作ります。
各ミキサーのカラーをドラッグ&ドロップすることで、色を入れ替えることができます。
右上の「Auto Sample」をオンにすると自動的にアクティブカラー(描画色/背景色)を読み込むようになります。

Scheme


補色の混合色を作ります。
右上の「Auto Sample」をオンにすると自動的にカラーホイールの状態を読み込むようになります。

Swatches


各ミキサーのカラーをドラッグ&ドロップすることで、色をキープしておくことができます。
右クリック・ドラッグすると色を消すことができます。

パネルメニュー


パネルの右上メニューボタンからこのようなメニューを表示することができます。
Coolorus09.png

Picker


Lisens・Aboutを表示した際に元のCoolousの機能画面に戻します。

License


ラインセンス情報・アップデート情報が表示されます。
購入後にライセンスキーの入力もこちらで。
Coolousを他のPCで使用する場合は、ここでライセンスを非アクティブにする必要があります。これはCoolousのサイト上でも可能です。
アップデートがある場合はここからダウンロードできます。

About


開発者にメールを送ることができます。
あとは翻訳に協力してくれた方々の表示。

Panel


Coolousのパネル下部のタブSliders・Mixersの表示/非表示を切り替えます。

Luminosity Lock


輝度を固定して色を変化させる機能の使用/非使用を切り替えます。
パネル上の太陽マークのものと同機能です。

Affect shapes and text


選択レイヤー上のシェイプとテキストの色をダイレクトに変更することができる機能の使用/非使用を切り替えます。

Compare New/Old colors


ピッカー・スライダー・ミキサーで色を変える際に変更前の色と変更中の色を比較して表示する機能の使用/非使用を切り替えます。
比較表示はボタンが押されている間有効です。
こちらの画像のようにアクティブカラーの円を分割して、変更前と変更中の色を比較表示します。
Coolorus10.png

Show Hex Input


ピッカーの右下にある16進数カラーコードの表示/非表示を切り替えます。

Configure


パネル画面の表示のカスタマイズを行います。
ピッカー部

Coolorus11.png
+-ボタンを押すと色相ホイールの色数を増減することができます。
色相ホイール上をドラッグすることが色相ホイールの表示を回転させることができます。

チェックボタンを押すと、ピッカー・スライダー・ミキサーのカスタマイズを確定してConfigureモードを終了します。

スライダー部

Coolorus12.png
+-ボタンを押すとスライダーの表示色数を増減することができます。

ミキサー部

Coolorus13.png
+-ボタンを押すとミキサーの表示色数を増減することができます。
Color History、Swatchesではストックできる色数が増減することになります。
個人的にBlenderやShades & tonesの表示色数を絞れるのは、ドット絵を作成する時に色を選びやすくなって便利な機能になっています。

Tips & tricks


見た目ではわからない便利機能の紹介
右下の「Show tips on startup」のチェックを外すと起動時にtipsを表示しないようにできます。
tipsの内容は下記の通りです。

・ピッカーで色を変更する際に「Ctrl(MACはCmd)キー + クリック」で色相サンプラーが動かないようにできる。

・Configureモードで表示される+,-ボタンを押すとピッカーの色相やスライダー・ミキサーに表示されるグラデーションの色数を減らしてシンプルにできる。

・ミキサーのHistoyとSwatchesでスロットを右クリック・ドラッグすると色を消すことができます。

・Luminosity Lockを有効にすると、色相を変更する際に同じレベルで色の明るさを維持できます。

・GAMUT LOCKを使用時に、マスク編集モードでダブルクリックするとマスクの形状をリセットできます。

・GAMUT LOCKを使用時に、マスク編集モードでマスクのシェイプかマスク中央のコントロールポイントをドラッグ&ドロップすることで、マスク領域を変更することができます。

・スライダーでMODEボタン(RGB,HSV,LAB,CMYK,B/W)を「Ctrl(MACはCmd)キー + クリック」で押していくと、各種カラーモードのスライダーを複数表示していくことができます。

・ミキサーで左下の●をドラッグ&ドロップすると、各種ミキサーの表示順を変更することができます。

・ピッカーで「Shiftキー + クリック」すると描画色がアクティブになっている場合は背景色を、背景色がアクティブになっている場合は描画色を変更することができます。

・ピッカーの描画色・背景色やミキサーのスロットから相互に色をドラッグ&ドロップすることができます。
 ミキサーのSwatchesを整理するのに便利です。

Adout sratistics


Coolousの使用状況・エラー情報などを匿名で開発者に送信することの説明を表示。
送信するかどうかはこちらでオン/オフにできます。


まとめ


最初にも書きましたが、Photoshopのデフォルトのカラーツールの機能が弱いので、「Coolorus」のようなプラグインを導入するのは非常に作業効率が上がって有益であります。

特に「Coolorus」は機能が充実していてUIも使いやすいです。
個人的にはミキサー機能が非常にありがたく、中間色や明暗を作るのがすごく楽になり、またミキサーの色数を減らして表示させるとドット絵を描く時に色選びが楽に行えます。

有料14.99ドルですが、値段以上の価値があると思います。
セール時期を狙えばさらに安く買えるので、急ぎでなければ公式ツイッターの情報をチェックしておくといいでしょう。
Coolorus(@Coolorus) | Twitter
https://twitter.com/Coolorus

海外のソフトですが購入画面は日本語表示になり、決済方法はクレジットカードだと「Visa、マスターカード、アメリカンエキスプレス」、PaPalも使えるので難しくないです。

あとインストール・アップデートがすごく楽なのもおすすめポイントですかね。

まずは14日間試用ができるのでお試しください。
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フリーのグラフィックデザイナーという傍ら、「ゲームを作りたいなぁ♪」と奮闘中です!

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