「出版社がGoogleを恐れる理由はわかるけれど、書き手が拒否するわけがわからない。
絶版本、少部数の本が、時間制限なしに売ってもらえる可能性がある。
しかも、印税は70%。
いいことだらけじゃないか」
という意見を、ツイッター上で、たまに見かける。
甘すぎる。
Googleのビジネスモデルをちょっとでも考えれば、そんな旨い話があるわけないのは明白。
「永遠に印税は70%ですよ」なんてどこにも書いてないし、それどころか「今年中は70%」とすら書いてない。
アフィリエイトの率が、どう変遷したと思ってるのか?
それとも「アフィリエイトと、印税は別物だ!」なんて理屈がGoogleに通用するとでも思っているのだろうか。
冒頭のような甘い考察に流される作家さんは、これから続出するだろう。
そして、数年後、判断を誤ったこと(つまり、結局は収入が下がっていること)に気付き、後悔する作家さんも続出するだろう。
数年後、という読みさえ甘く、もしかしたら来年かも。
そういう作家さんを出さないために、出版社が今、具体的な何かができているかというと、ほぼ皆無なので、心苦しい。