上半期大躍進の深夜アニメ関連作品、初登場全記録

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2006年上半期、特に目立ったのが涼宮ハルヒ（平野綾），長門有希（茅原実里），朝比奈みくる（後藤邑子）「ハレ晴レユカイ」(※)に代表される、深夜アニメタイアップ作品の上位進出だ。去年は「ハッピー☆マテリアル」のランクインのインパクトが強すぎて他の歌手の作品が目立たなかったのですが、今年はトップ20どころか、次々と週間でもトップ10入りを果たしチャートを大波乱の渦に巻き込んで予想を難しくしている。

そんなトップ20以内に初登場した深夜アニメ主題歌・関連曲の、初動売り上げと順位だけをまとめてみた。(2005.11.21～2006.05.17発売分)
特に2月以降のランクイン作品数が凄い。

桃月学園1年C組「少女Q」
…初動12337枚、初登場20位
angela「Peace of mind」
…初動10066枚、初登場16位
水樹奈々「SUPER GENERATION」
…初動23688枚、初登場6位
タイナカサチ「disillusion」
…初動13633枚、初登場13位
栗林みな実「Crystal Energy」
…初動13381枚、初登場15位
樹海「あなたがいた森」
…初動9001枚、初登場16位
KOTOKO「being」
…初動21034枚、初登場4位
スガシカオ「19才」
…初動17841枚、初登場7位

平野綾「冒険でしょでしょ？」
…初動13996枚、初登場10位
牧野由依「ユーフォリア」
…初動6228枚、初登場18位
Suara「夢想歌」
…初動5734枚、初登場20位
涼宮ハルヒ（平野綾），長門有希（茅原実里），朝比奈みくる（後藤邑子）「ハレ晴レユカイ」
…初動34881枚、初登場5位
FictionJunction YUUKA「Silly-Go-Round」
…初動16125枚、初登場12位

数え上げるとなんとその数13作品にも及ぶ。

しかもそれが全て異なる歌い手による作品だというのだから驚きである。昨年の今頃ネット上で「ハピマテ旋風」が巻き起こっていた頃、それ以外の作品には注目はあまり注がれなかったように思われましたが、今年は見ての通りの大量ランクインで、多くのアニメ関連曲に注目が集まっていると言えます。

4月の「冒険でしょでしょ？」を皮切りに、上半期集計期間が過ぎ下半期に入った今でも深夜アニメ勢の躍進は止まる気配を知らない。既に…

堀江由衣「ヒカリ」
…初動28727枚、初登場5位
Aice5「Beleive My Love／友情物語」
…初動25366枚、初登場7位
ALI PROJECT「亡國覚醒カタルシス」
…初動22772枚、初登場9位
島みやえい子「ひぐらしのなく頃に」
…初動10510枚、初登場18位

と、4作品が20位以内初登場を達成しており、今週はタイナカサチが20位以内に初登場することが確定しているため、早くも5作で上半期の3分の1以上の数のランクインとなることに。

以前は「ガンダムSEED」を筆頭とした夕方～ゴールデンの時間帯に放映されるアニメのタイアップ曲がヒットに繋がるという傾向が有名だった。しかし今日ではそれよれ視聴率が遥かに劣る深夜帯アニメのタイアップ曲ですら続々とオリコン上位にランクインできるぐらいまで、アニメタイアップの影響力は強まっていると言える。下半期もこの傾向は続きそうで、トップ10入りだけで10作以上、トップ5入り作品も続々登場(既に1曲生まれた)するくらいの予想をしても十分だろう。
具体的に売り上げ枚数で言うならば、初動で2万枚以上売り上げれば大半はトップ10入り出来るわけで、今後もそういった作品は続々出てくるはずだ。

またこれらの作品に共通する事は、デイリーに加算されないamazonなどのネット通販での売り上げや、アニメイト・ゲーマーズと言ったアニメ・ゲーム関連専門ショップでの売り上げが週間でのみ加算されるという事。これが予想を非常に難しくしている一つの要因と言える。これだけ大量にランクインするようになると、オリコン側でもそろそろデイリー集計店舗にこれらの店を加えるよう調整する可能性もある。

もはや新たなヒットメーカーとして捉える事もできる。年末にはこれらの作品がランクインしていても当たり前という感じになっているのかもしれない。

(※)オリコンでの名義変更があったため、その表記に従っています。今後当ブログで取り扱う場合はこの名義表記に統一するものとします。なお過去の記事においては、再編集は致しません。

(最終更新 5日22:27)