宮守の遠野物語に対して、永水の面々の考察は少ないような気がしますね。
書くことが少ないっていうのもありますが。
ちょっとだけ頑張ってみましょうか。
考える咲
第十八回「霧島の巫女」
始めます。
書くことが少ないっていうのもありますが。
ちょっとだけ頑張ってみましょうか。
考える咲
第十八回「霧島の巫女」
始めます。
まず最初に取り上げるのは、永水のおもち平均をたった一人で下げようとするはっちゃん。
はっちゃんは、しばしば出身地から、
「悪石の巫女」
と呼ばれますね。
その悪石島の特徴と言えば、

ボゼです。
ボゼとは、はっちゃんの地元、鹿児島県トカラ列島の悪石島に伝わる来訪神行事に使われるお面です。
ボゼの面を使った祭りは、
十島村悪石島の盆踊り、という名前で鹿児島県の無形民俗文化財にも指定されています。
イメージ的にはなまはげに近いですが、
ボゼの面をつけた若者が女子供を追い回すお祭りです。
いいですね。
で、追いかけられた子供は、

こうなると。
ボゼの紹介は一先ずこれくらいにしておいて、
次に悪石島とはっちゃんの能力、鬼門の関係についてです。
鬼門とは、鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌むべき方角とされています。
逆に神々が通り抜ける方角、あるいは太陽が生まれる方位であるために、
清浄の気を保たねばならぬという考えもありますが、
はっちゃんが能力を発動させるときに出てくるパックマンみたいなやつは
悪霊っぽいんですよね。
そういうことで、今回立てた仮説は、
永水の巫女はそれぞれ降ろすものが決められている、
ということです。
ここで、永水の巫女三人の能力を見てみましょう。
小蒔ちゃんは、ご存じのとおり九面を降ろします。
天津日高瓊瓊杵尊(アマツヒタカニニギ)、布刀玉命(フトダマ)、伊斯許理度売命(イシコリドメ)、天宇受売命(アメノウズメ)、天児屋命(アメノコヤネ)、玉祖命(タマノオヤ)、天忍日命(アメノオシヒ)、天津久米命(アマツクメ)、猿田毘古命(サルタヒコ)の九柱ですね。
ちなみに、アニメ一期最終回の九連宝燈シーンは、
九面と九連宝燈の九面待ちが関係しているのではないかと思います。
つぎに、霞さんが降ろすのは「恐ろしいもの」。
これは恐らく高千穂の鬼八伝説と関係があるのではないかと思われます。
鬼八とは、鬼八荒神の略称で、鹿児島に伝わる伝説の中で最も「恐ろしいもの」であると言えます。
また、鬼八伝説は、高千穂に古くから伝わる高千穂神楽と深い関係があるのですが、
この高千穂神楽は主に日本神話をメインとした舞なのです。
この二つに共通することは、洞窟に隠される、ということ。
鬼八伝説では鵜目姫、日本神話では天照大神が洞窟に隠れることになります。
後者は、恐らく霞さんの名字のモデルとなった、石戸隠れ、というシーンですね。
これが、他家から一種類の牌を隠す、
つまり、鬼八荒神を降ろすことで、他家の牌を強制的に自分に引き寄せる能力です。
また、その「恐ろしいもの」を祓うシーン。

裸、と言えば、
天照大神を天岩戸から出すために、天宇受売命が裸で踊った、というエピソードが思い浮かびます。
つまり、霞さんの一連の能力は、高千穂の伝説と日本神話が融合した、
高千穂神楽がモデルになっているのではないかと思います。
そして、ざっくりした言い方ですが
九面(いい神様)、鬼八荒神(よくない神様)、そして、
はっちゃんが降ろすのが、神ではなく霊ではないか、と。
最初に述べたように、ボゼは悪石島に代々伝わるものですが、
その出現理由の一つに、
盆時期に先祖の霊とともに現世にやってきた悪霊を追い払うため、という説があります。
しかし、当然のように、お盆は仏教行事です。
にもかかわらず、悪石島では来訪神行事として行われます。
これは、悪石島では神と霊がある意味で同一視されていることが理由の一つではないかと。
ですから、はっちゃんは本家のきっちりした神道にとらわれずに、
神と霊の両方に通ずるものとして、鬼門、裏鬼門という能力を有しているのではないでしょうか。
永水の日本神話や宮守の遠野物語。
咲-Saki-の考察をするうえで、必ずと言っていいほど柳田國男氏の文章に行き当たります。
立先生柳田さん好きなんでしょうね(こなみ)。
以上。
コメント返しいいいいいいいいいい
>>名もなき受験生さん
>>豊音の六曜のうちの他の能力がどんなのか気になりますね( ̄▽ ̄)
>>あんまり関係ないですが受験する日が二日とも仏滅です(>_<)
それって私もじゃないですか?
やだー
配牌が二向聴で止まってしまう(SSのステマ)
気になった方は、豊音「さよなら、宮守」で検索。
明日は休みだー!
といってもあと数分で日付変わりますけどね。
咲部屋の方でも風邪が流行ってるみたいですね。
咲部屋内で流行っているわけではないですけど。
皆様も体調には十分お気をつけください。
まだまだ冷えますよー。
それではっ!!
はっちゃんは、しばしば出身地から、
「悪石の巫女」
と呼ばれますね。
その悪石島の特徴と言えば、

ボゼです。
ボゼとは、はっちゃんの地元、鹿児島県トカラ列島の悪石島に伝わる来訪神行事に使われるお面です。
ボゼの面を使った祭りは、
十島村悪石島の盆踊り、という名前で鹿児島県の無形民俗文化財にも指定されています。
イメージ的にはなまはげに近いですが、
ボゼの面をつけた若者が女子供を追い回すお祭りです。
いいですね。
で、追いかけられた子供は、

こうなると。
ボゼの紹介は一先ずこれくらいにしておいて、
次に悪石島とはっちゃんの能力、鬼門の関係についてです。
鬼門とは、鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌むべき方角とされています。
逆に神々が通り抜ける方角、あるいは太陽が生まれる方位であるために、
清浄の気を保たねばならぬという考えもありますが、
はっちゃんが能力を発動させるときに出てくるパックマンみたいなやつは
悪霊っぽいんですよね。
そういうことで、今回立てた仮説は、
永水の巫女はそれぞれ降ろすものが決められている、
ということです。
ここで、永水の巫女三人の能力を見てみましょう。
小蒔ちゃんは、ご存じのとおり九面を降ろします。
天津日高瓊瓊杵尊(アマツヒタカニニギ)、布刀玉命(フトダマ)、伊斯許理度売命(イシコリドメ)、天宇受売命(アメノウズメ)、天児屋命(アメノコヤネ)、玉祖命(タマノオヤ)、天忍日命(アメノオシヒ)、天津久米命(アマツクメ)、猿田毘古命(サルタヒコ)の九柱ですね。
ちなみに、アニメ一期最終回の九連宝燈シーンは、
九面と九連宝燈の九面待ちが関係しているのではないかと思います。
つぎに、霞さんが降ろすのは「恐ろしいもの」。
これは恐らく高千穂の鬼八伝説と関係があるのではないかと思われます。
鬼八とは、鬼八荒神の略称で、鹿児島に伝わる伝説の中で最も「恐ろしいもの」であると言えます。
また、鬼八伝説は、高千穂に古くから伝わる高千穂神楽と深い関係があるのですが、
この高千穂神楽は主に日本神話をメインとした舞なのです。
この二つに共通することは、洞窟に隠される、ということ。
鬼八伝説では鵜目姫、日本神話では天照大神が洞窟に隠れることになります。
後者は、恐らく霞さんの名字のモデルとなった、石戸隠れ、というシーンですね。
これが、他家から一種類の牌を隠す、
つまり、鬼八荒神を降ろすことで、他家の牌を強制的に自分に引き寄せる能力です。
また、その「恐ろしいもの」を祓うシーン。

裸、と言えば、
天照大神を天岩戸から出すために、天宇受売命が裸で踊った、というエピソードが思い浮かびます。
つまり、霞さんの一連の能力は、高千穂の伝説と日本神話が融合した、
高千穂神楽がモデルになっているのではないかと思います。
そして、ざっくりした言い方ですが
九面(いい神様)、鬼八荒神(よくない神様)、そして、
はっちゃんが降ろすのが、神ではなく霊ではないか、と。
最初に述べたように、ボゼは悪石島に代々伝わるものですが、
その出現理由の一つに、
盆時期に先祖の霊とともに現世にやってきた悪霊を追い払うため、という説があります。
しかし、当然のように、お盆は仏教行事です。
にもかかわらず、悪石島では来訪神行事として行われます。
これは、悪石島では神と霊がある意味で同一視されていることが理由の一つではないかと。
ですから、はっちゃんは本家のきっちりした神道にとらわれずに、
神と霊の両方に通ずるものとして、鬼門、裏鬼門という能力を有しているのではないでしょうか。
永水の日本神話や宮守の遠野物語。
咲-Saki-の考察をするうえで、必ずと言っていいほど柳田國男氏の文章に行き当たります。
立先生柳田さん好きなんでしょうね(こなみ)。
以上。
コメント返しいいいいいいいいいい
>>名もなき受験生さん
>>豊音の六曜のうちの他の能力がどんなのか気になりますね( ̄▽ ̄)
>>あんまり関係ないですが受験する日が二日とも仏滅です(>_<)
それって私もじゃないですか?
やだー
配牌が二向聴で止まってしまう(SSのステマ)
気になった方は、豊音「さよなら、宮守」で検索。
明日は休みだー!
といってもあと数分で日付変わりますけどね。
咲部屋の方でも風邪が流行ってるみたいですね。
咲部屋内で流行っているわけではないですけど。
皆様も体調には十分お気をつけください。
まだまだ冷えますよー。
それではっ!!
私も霞さんが降ろした「恐ろしいもの」は鬼八じゃないかと考えております。若い娘の生贄を要求する存在であったようですし、「乳ヶ窟」とかいうおもちめいた名前の場所に棲んでいたらしいですし。姫様が降ろす「九」面に一足りない、鬼「八」というふうにも考えられるかもしれませんね。
ただ、「恐ろしいもの」のイメージ画像として、ボロボロの着物をまとった天女のようなもの(しかも目がいくつもある)が描かれていたこと、姫様が降ろすのが「女神」と断定されていたことが気になりますね。対して、女性がボゼを被ることはほとんどないようですし(そもそもボゼが持ってるのは男のものを模した棒ですし)、永水女子の元ネタの「性」に関わるものが、咲世界では「少女」に結び付けられるよう、いろいろと変えられているのかもしれません。
長文失礼しました。