どのタイミングで書こうか悩んでいたんですが、年を越すのも嫌なので、このタイミングで書いておきます。

 長年ご愛顧いただきましたBSフジの、俗に言う「元競馬大王」が終わります。というか、もう終わってます。

 本来ならば最後の放送で皆様にご挨拶すべきところだったのですが、フジテレビ競馬班から通告があったのが最後の放送の1か月後、BSフジからは今週という状況だったので、物理的に無理でした。

 と言いつつ、実は私だけは毎日王冠が最終回であることを知っていました。状況を見かねたJRA筋から知らされていたものです。ただ、あくまで私の心構えのために知らせてくださっただけで、オープンにはしないでくれとのことだったので、設定としては知らない状況での放送でした。また、椋さんや西島については、本当に最終回であることを知らないままの放送でした。
 エンディングをどう締めるかというのが悩みどころで、最終回の挨拶をしてはいけないわけですし、かといって「次はフェブラリーSで」と言ったら嘘になることは分かっているわけです。結果として、いつも通りの締め方をするしかありませんでした。礼を欠いたままの最後になったことをお詫び申し上げます。

 年6回だけの放送になって久しく、この番組はフジテレビ・BSフジにとっても、あるいは競馬界にとっても、もともと無いに等しい存在だったかもしれません。
 しかし私にとってはこだわりのある番組でしたし、現存する中継番組の中で、特にこの番組を楽しみにしてくださっていたファンもいると思います。ここ2~3年は、勝手に心の中で地上波の中継と戦い、地上波の視聴率から、敢えてこちらを選んでくださっているファンの数を推しはかったりしていました(BSには視聴率に相当するデータが無いので、それしか手段がないのです)。毎日王冠当日の地上波中継は視聴率1.8%。最後の放送当日、コアファンのみなさんに積極的に「元競馬大王」を選んでいただいたと解釈し、個人的には満足です。

 まだ27時間テレビ週やフジサンケイクラシック週など流動的な要素はあるのですが、BS11が中継する、CX地上波メンバーが中継するといった可能性を考えると、ここで最後のご挨拶をしておくのが妥当だと思います。長年ご覧いただき、ありがとうございました。

 今後は、CXに限らずすべての競馬番組が、馬券を買っている競馬ファンをしっかり満足させる番組づくりをしてくれるよう願うばかりです。