巣篭もり秘宝館

処女単行本「NTR愛」から早くも2冊めの作品集「寝取られ荘～罠に嵌った女たち～」が発売になりました。



1作目の「NTR愛」と同じく寝取られをメインにした作品です。しかしながら、「NTR愛」では寝取られても最後には人生が続くという感じの締めかたをしていましたが、タイトルにもなっているシリーズ連載「寝取られ荘」は男にとことん絶望を与える作品になっています。

人生を共に歩いて行こうという絆の深い夫婦、これから初体験をしようという初々しいカップル。尊敬する先輩と後輩。
しかし、この男たちは深い絶望に叩き落とされます。この絶望感は愛する人が寝取られた事だけでなく、自分自身にも絶望するのです。
プライド、良心、逡巡。あの時自分の中にあった感情に従わなければ、彼女たちは寝取られる事はなかった。愛する彼女が堕ちた原因が自分にもある。
裏切った彼女たちへの怒りではなく、絶望感に苛まれるのは男たち自身への絶望でもあるのです。それだけ、ドラマ性が高いと思います。

寝取られジャンルに黒白つけるのもなんですが、今回の「寝取られ荘」シリーズは黒龍河作品です。救いがありません。今作に収録されている「クラスチェンジシノブ先生」や前単行本の「NTR愛」は白龍河作品。寝取られても、ラストはその先の人生を感じさせてくれます。

エロ表現も健在。レ◯プ目ならぬNTR目出ます。堕ちた、もしくは堕とされたシーンで出る龍河先生のあの目の表現。そして、たわわな乳と大きな乳輪。この二つが同時に描かれている時のエロさは、龍河先生の寝取られエロの肝ですね。

寝取られジャンルで幅を持った作品を絵鎌倉龍河しん先生、これからも期待です。