いらない!APEC 神奈川の会

神奈川からAPEC2010に反対の意思表示をします

APEC警備費(神奈川県警8億円分)の情報開示請求をしました

当会で、百億円と言われるAPEC警備に要した費用のうち、神奈川県警分8億円の内訳の情報公開請求を行い、以下のように開示されました。(①~⑧の数字はこちらで割り振ったもの)
 

▼①給与費(警察本部費)
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi1.pdf


↑これは「平成23年度」の県警の給与費一般1,656億円の内訳。こんなもの出されても、APECにかかった経費がどれだけなのかはちょっと見当もつきません。

あえて見れば、「国庫補助金」1億円(普段は給与に補助ってなされるものなのでしょうか?)と職員手当等が前年より33億円プラスになっているあたりでしょうか。APEC警備によって手当も増額しているのは想像に難くありませんが、APEC警備分がどれだけかかっているのかを記載してほしいものです。

▼②各種警戒経費 APEC対策費(投資)
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi2.pdf

●事業名
各種警戒経費(細々事業名-【新】APEC対策費-投資)
APECに要する工事費  165,000,000円


↑このあたりが一番知りたいところですが、内訳は一切ありません。「工事」って一体ナニ??ってかんじですが、考えられるのは通信機器・環境の整備くらいのもので、あとは…監視カメラの設置じゃないかな、と疑っています。この内訳あたりは、再開示請求すべきポイントか。

▼③車両維持費
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi3.pdf

●事業名
車両維持費(APEC対策)
APECに要する車両維持経費 218,117,000円
(国庫補助金 109,000,000円)
内訳
ガソリン代 182,557,000円
軽油代    29,160,000円
修繕料    6,400,000円

↑要は、パトカーや警備車両の燃料代だけで2億円かかっているということです。停止している警備車両は、見れば分かりますが、いつでもエンジン掛けっぱなしです。税金とともに、ひどいCO2の排出量の無駄遣いですね。


▼④ヘリコプター維持運営費(APEC対策)
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi4.pdf

●事業名
ヘリコプター維持費(APEC対策)
APECに要するヘリコプター維持経費 7,487,000円
(国庫補助金 3,700,000円)


↑これもすべて燃料代ですね。

▼⑤各種警戒経費
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi5.pdf

●事業名
各種警戒経費(細々事業名-【新】APEC対策費)
APECに要する経費       95,000,000円
内訳
警備関係消耗品費等      81,113,000円
複写代                7,406,000円
食料費                4,511,000円
対テロセミナー等に要する経費  1,970,000円 

↑「対テロセミナー」とは、公安流出文書に出ていたアメリカなどでの研修費用なども含まれているものと思われます。また、あれだけの人員を動員して食料費が一年で450万円程度というのも、おそらく夜間警備の夜食分なのでしょう。無駄な労力のための無駄な経費です。

▼⑥電話維持費
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi6.pdf

●事業名
電話維持費(細々事業名-【新】新設回線維持費-APEC対策)
APECに要する通信回線維持費 61,000,000円
(国庫補助金 30,500,000円)

内訳
専用回線維持料    51,000,000円
加入電話回線維持料 10,000,000円


↑これも一般的・日常的な電話使用料ではなく、APECのために6千万円新たに要したということです。

▼⑦平成22年度給与費調整状況
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi7.pdf

▼⑧各種手当等
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi8.pdf


↑⑦⑧は①同様に、「平成22年度分」一年の県警警察官の各種手当等の「調整状況」です。これだけ出されても…というかんじです。

個人的には、警察が自慢げにマスコミに見せびらかしていた「無人移動バリケード・エクスカリバー」や「無人海上哨戒艇」などの購入費を知りたかったのですが、とりあえずそのような項目は見当たりません。もっとも、エクスナントカは警視庁、幽霊船は海保という可能性が大きいですけれども。

何度も何度も繰り返された「対テロ訓練」(とりわけ「サリン散布」を想定した訓練)や警察による「広報費」(「警備にご協力ください」とかの)もちょっと分かりません。 大雑把過ぎる。

「闇」な部分を垣間見るには、第二弾、三弾の開示請求が必要なようです。あるいは、県を超えて国相手に考える必要もあるようです。

以上、県で8億、国家予算全体で約100億円、存在しない「テロリスト」をでっち上げて警察が予算を確保するために・あるいは治安関係の警察天下り組織や警察と癒着した「監視機器業界」がかすめとった税金の内訳の不十分な途中報告でした。

APEC開催中における自衛隊部隊の出動に関する抗議と申し入れについて(回答)

12月22日に私たち神奈川の会と反安保実行委員会さんが連名で行った、APEC開催中における自衛隊の「災害出動」に関して神奈川県松沢知事への抗議申し入れ に対して、「神奈川県安全防災局危機管理部」より回答が寄せられました。

要は「知事からの要請は行っていない」、したがって防衛省の判断でなされたから何もシラン、という回答です。

「個々の部隊配備は通常から防衛省の判断でなされていると承知している」と回答では言っていますが、APECなどという国際会議の会場付近に米軍の敷地に他県から来た自衛隊車両を大量に配備することが「通常の配備」となるとでも言うのでしょうか。

当然、県の行政の長である知事がシランでは済まされないし、知らないこと、あるいは知らされないこと自体が問題です。

この問題、神奈川の会では、誰の責任主体によって自衛隊部隊が動かされ、そして「災害派遣」の名目・根拠とは何だったのか、さらに追及したいと考えています。

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                              危対91号
                              平成23年1月6日

いらない!APEC神奈川の会
反安保実行委員会        御中

                         神奈川県安全防災局危機管理部
                         危機管理対策課長

 APEC開催中における自衛隊部隊の出動に関する抗議と申し入れについて(回答)

 平成22年12月22日付けで申し入れのありました標記のことにつきまして、次のとおり回答します。

【回答】
○1および2について
 自衛隊への災害派遣要請は、災害が発生した際に判断されるものですので、知事からの要請は行っておりません。また、これとは別に自衛隊の個々の部隊配備に関しては通常から防衛省の判断でなされているものと承知しております。

○3について
 NBC災害の発生に結びつくような情報は入手しておりません。


                    問い合わせ先
                    危機管理対策グループ 加藤、大町
                    電話 045-210-3465

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【案内】1-22討論集会 横浜ビジョンVS横浜民衆宣言 ~APECとはなんだったのか~

0392011-1-22討論集会
横浜ビジョンVS横浜民衆宣言
~APECとはなんだったのか~

日 時 2011年1月22日(土)
13:30~16:30
場 所 神奈川県民センター 301号室
交 通 横浜駅西口から徒歩5分
地図
参加費 500円
主 催 「いらない!APEC」横浜民衆フォーラム実行委員会

*インターネットでライブ配信します
http://www.ustream.tv/channel/portside-station


⇒ 横浜APECが終わって2カ月近くになろうとしています。

「新たな開国」として財界・マスメディアなどの鳴り物入りで騒がれたTPP(環太平洋パートナーシップ協定)や巻き添え逮捕された芸能人とともに、横浜APECは人々の記憶から退場しつつあるかのようです。しかしAPECが象徴する自由貿易体制や新自由主義グローバリゼーション、それと一体の排外主義と治安体制の拡大と軍事化の拡張は、日本からも、沖縄からも、アジア・太平洋地域からも、そして世界からも退場する気配を見せてはいません。

⇒ APEC最終日に発表された「横浜ビジョン」がどのような社会を目指しているのか、あの「APEC戒厳体制」とは何だったのか。自由貿易体制と治安体制・軍事化に対して「いらない!」の意思を示した民衆フォーラムの「横浜民衆宣言」や分科会での議論を紹介しながら、APECが象徴する自由貿易体制を退場させ、搾取も差別も戦争もないもうひとつのアジア・太平洋を実現するために何が必要なのかについて、参加者みんなで議論したいと思います。

☆横浜にもAPECが来たんだよTV (木村静さん:NO!APEC TV)

☆民衆フォーラムから民衆宣言へ (山浦康明さん:日本消費者連盟)

☆自由貿易体制がもたらすもの
 ・食と農~アジアの農村の現場から (大野和興さん:脱WTO/FTA草の根キャンペーン)
 ・「開発援助」が人々を貧困に陥れる (秋本陽子さん:ATTAC Japan首都圏)
 ・多国籍企業の自由=労働者の不自由 (京極紀子さん:神奈川県労働組合共闘会議)

☆会場セッション1:まだまだあるだろう自由貿易体制の問題
  いろいろな観点から自由に批判・討論を!

☆政府の「APEC横浜ビジョン」を批判する (小倉利丸さん:ピープルズ・プラン運営委員)

☆グローバル化で進む社会的排除、治安強化、軍事化
 ・資本の自由と国家の安全保障 (国富建治さん:反安保実行委員会)
 ・野宿者を排除するAPEC (近藤昇さん:寿日雇労働者組合)
 ・APEC治安警備に抗して (栗原学さん:「いらない!APEC」神奈川の会)

☆会場セッション2:どうする横浜~日本~沖縄~アジア~世界のこれから
  今後の課題や取り組みを会場全体で議論します。

【転載】NO!APEC TV~市民メディアと対抗運動による緊密かつ強力で安全な共同体の実現

50501_163046347057851_2474675_n『反改憲通信』への寄稿の転載。

「NO!APEC TV~市民メディアと対抗運動による緊密かつ強力で安全な共同体の実現」

ポートサイドステーション 木村静

NO!APEC TVは、APEC開催中の11月12~14日、横浜からインターネットで48時間にわたりAPECを批判する番組を放送した。常に50~100名以上が同時視聴、デモ中継は最大150以上の視聴があった。のべ視聴数は5550、録画視聴は2000以上で、現在も伸びている。

この背景には、2008年洞爺湖G8サミット時の札幌「G8市民メディアセンター」がある。札幌で国内外からG8対抗運動を取材する独立メディア活動家を受入れた経験があった。APEC開催を控えた横浜に活動拠点を移し、APEC対抗運動の存在を知り「いらない!APEC神奈川の会」に参加した。

不安もあった。どれだけ運動に密着できるか、運動側はどれだけ市民メディアに情報開示をしてくれるか、信頼関係を築けるのか。

不安はすぐに解消された。

不気味なまでのAPEC歓迎ムードに「今伝えなきゃ、反対の声はかき消されてしまう」という危機感。神奈川の大らかな対抗運動ムードに勇気付けられ、とんでもない企画が生まれる。APECまで1ヶ月をきった10月中旬のこと。

生中継をした「いらない!APEC横浜民衆プレフォーラム」パネリスト・小倉利丸さんから「48時間放送」の提案。神奈川の会・京極紀子さんから「自分たちの情報は自分たちのメディアで発信したい」という言葉。驚き胸が熱くなり、怒涛の1ヶ月の幕開け。

札幌や東京のメディア運動家に呼びかけ、企画会議、サイト構築、TwitterやFacebook等を使った告知。さらに地元横浜の市民メディアへも参加を呼びかけた。運動と市民メディアの連携という、横浜に新しい風を送ることができた。

3週間の準備期間、約20名のメンバー、48時間の生放送。

スタジオは水上警察所向かいのポートサイドステーション。警察署の窓ぎわにずらり並ぶ警察官に見守られての48時間は、互いに体力勝負。アジアの労働問題批判の傍ら、ボランティアで徹夜労働とは何事か。技術スタッフ不足は課題で、仲間には頭が上がらない。

しかし円滑な協力体制で充実したAPEC批判を弾圧なく無事に終えられた。それは市民メディアと対抗運動がいかに緊密かつ強力で安全な共同体であったかを明確に示した。

APEC最終日の11月14日、政府は「横浜ビジョン」として、APECは「緊密かつ強力で安全な共同体」だという宣言を発表したが、自由貿易の促進により各国の営利追求を目的とした非公式会議で、共同体の実現など有り得るわけが無く、むしろこの共同体は、対抗運動の側に今後の展開を期待させる大きな希望として実現した。

NO!APEC TVの勢いを受け継ぎAPECから3週間後の12月5日、「神奈川にも基地があるんだよねTV(キチアルTV)」が開局した。沖縄についで第2の米軍基地県である神奈川の基地問題を毎月1回インターネットで発信し、米軍基地・自衛隊という安全保障の問題に向かう。次回の放送は2011年1月9日。

ウィキリークス創始者の別件逮捕(釈放されたが)、放送法改正、石原東京都知事の青少年健全育成条例の改正案などを考えても、情報発信や表現は権力によって監視され、表現の自由は奪われつつあり、自主規制を促す風潮もある。しかし、私たちの運動はこれからが本番である。神奈川から始まった市民メディアと対抗運動の連携に今後も注目いただきたい。

APEC開催中の自衛隊出動に関して松沢知事に抗議申し入れ

12月22日、私たち神奈川の会は反安保実行委員会さんと連名で、APEC開催中における自衛隊の出動に関して松沢知事宛てに神奈川県庁に抗議の申し入れを行いました。また、その足で情報公開課に出向いて「APEC警備に係る予算のうち神奈川県予算(約8億円)の内容が分かる文書」の情報開示請求を行いました。

以下は、抗議申し入れ文です。申し入れの際の対応は知事秘書課の村山さん。対応部署は安全防災局の危機管理部(もう一つの部が安全安心部)内災害対策課ではないか、ということでした。

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                                 12月22日
神奈川県知事 松沢成文  様

                     いらない!APEC 神奈川の会
                                        反安保実行委員会
 

   APEC開催中における自衛隊部隊の出動に関する抗議と申し入れ

 さる11月13、14日に開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議の期間に、私たち「いらない!APEC 神奈川の会」など複数の市民団体が9月13日に松沢知事宛てに「自衛隊出動をしないこと」を求める要請をしたにもかかわらず、陸海空の自衛隊がAPEC会場周辺を中心に出動されました。

 とりわけ、APEC会場パシフィコにほど近い米軍NAVY基地ノースドック敷地内に、陸上自衛隊練馬駐屯地所属の核・生物・化学(NBC)兵器に対処するとされる部隊である第一特殊武器防護隊の車両が大量に配置されていたことが確認されています。しかも、配置された車両の多くには「災害派遣」と大書きされた布が貼られていました。

 APEC開催の一年以上前から「サリン散布によるテロ」を想定した訓練が横浜をはじめ各地で繰り返されて、出動した自衛隊部隊も核・生物・化学(NBC)兵器に対処するとされる第一特殊武器防護隊でした。しかし、「テロ」を想定した自衛隊の出動であったと仮定して、サリンなどの毒ガスやたとえ化学兵器・放射能兵器による攻撃であっても、東京消防庁の化学機動中隊(HAZ-MAT)などの非武装組織でNBC災害における人命救助・化学物質の特定・除染は充分可能なはずです。また、犯人を捕捉し、逮捕するのは当然警察の権限です。それをあえて自衛隊という武装した組織を配置させる理由があったのでしょうか。

 APEC首脳会議では、従来からの「テロ対策」とともに「自然災害に対処する能力の国際的な強化」が謳われました。その実態は軍隊の出動による「占領状態化による秩序平定」でしかないことはこの間のハイチにおける国連軍の振る舞いと民衆弾圧であきらかであり、APEC開催を「災害の未然対処を口実とした治安予行訓練」にするかのような自衛隊の出動に、私たちはあらためて強く抗議します。そして、「災害救助」を大義名分とした軍隊の出動の常態化による「社会の軍事化」に強く反対するものです。

 松沢知事には以上抗議するとともに、以下の質問に答えていただきたく申し入れます。 

1.APEC期間中の一連の陸海空自衛隊の出動は、松沢知事の出動要請によるものなのか。
 そうであるとすれば、どのような緊急性・必要性・法的根拠をもって出動要請したのか。
 知事でないとすれば、誰の要請と命令権限によって出動したのか。

2.11月の少なくとも12、13、14日に米軍敷地ノースドック内に「災害派遣」と書かれた布が貼られた自衛隊車両が配置されていたが、この時期にどのような「災害」が起こっていたのか。
 「災害」が何も起こっていなかったとすれば、「(まだ)起こっていない災害」のために自衛隊を動かせる法的根拠があるのか。

3.そもそも、APEC開催中に「サリン散布」などのNBC災害が起きうるという情報が、一つでもあったのか。あったとしてもNBC災害に十分対処できる消防庁部隊ではなく、自衛隊部隊を出動させたのはなぜか。

 以上の点について、県が関与していなかった場合でも、事実関係を調査してあきらかにしていただきたく思います。なお回答は文書にて、2011年1月20日までにお願いします。

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神奈川にも基地があるんだよねTV(キチアルTV)発足

e0149596_1512872http://channelp.exblog.jp/13760431/
から転載。

APECから3週間たちました。
今夜19時~20時、NO!APEC TVをきっかけに生まれた新番組がスタートします。

転送・転載歓迎です。
どうぞよろしくお願いします。

=====
神奈川にも基地があるんだよねTV(キチアルTV)
http://kichiarutv.blogspot.com/

神奈川にも基地があるんだよねTV(キチアルTV)は、
2010年11月、APECを批判的に伝えた「NO!APEC TV」をきっかけに誕生した市民メディアです。

神奈川県には、沢山の軍事基地があります。
米軍基地数は14※(2010年神奈川県基地対策課HP)で、沖縄県の34に次いで第2の基地県です。
しかし、なぜ基地があるのか、基地で何が行われているのか、近隣住民が何を思い、どのような生活を送っているのか、
基地は本当に必要なのか、現在の私たちの普段の生活の中ではあまり語られていないように思います。

沖縄県では、名護市長選や普天間基地移設問題などで、基地撤廃や県内移設反対という民意が明らかとなりました。
では、神奈川県民の民意はどこにあるのでしょうか。

私たちは、いま一度、県内の基地を知り、神奈川の
基地をめぐる様々な問題を、広く伝えていきたいと思います。
また、特集を組み詳しく掘り下げることを試みます。

基地をキーワードに、神奈川県内外の多くの方とつながり、
ちいさな住民グループの活動も取り上げ、平和について考えていきます。

ひとりひとりが基地問題を身近に考え行動し、明るい未来を実現するために
「神奈川にも基地があるんだよねTV(キチアルTV)」は発足しました。

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2010年12月5日から月1回、神奈川の基地情報を中心に放送します。

【2010/12/5 19:00~20:00放送予定】
MC 木村静(キチアルTV) 鈴木千尋(キチアルTV)
●特集 「池子の森への米軍住宅追加建設問題」
ゲスト
澤 光代さん(元逗子市長)
中森圭子さん(戦争反対・平和の白いリボン神奈川)
VTR出演
原口洋子さん(逗子市議会議員 神奈川ネットワーク運動)
中野英子さん(池子米軍住宅建設に反対して自然と子どもを守る会)
松本はるこさん(逗子市長選立候補予定者)

●キチアルTVニュース
原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀港から米韓合同演習へ出航の様子と市民の動き
沖縄県知事選挙、結果をどう読む
APEC開催時に「災害派遣」名目で自衛隊が出動

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【抗議声明】11月13日の「APECいらない!」デモに対する「静穏保持法」の適用と警察のデモ規制に抗議します

画像 04511月13日の"APECいらない!"デモに対する「静穏保持法」適用と警察による過剰警備について、私たち神奈川の会と実行委員会で連名の抗議声明を発表します。




【抗議声明】
11月13日の「APECいらない!」デモに対する「静穏保持法」の適用と警察のデモ規制に抗議します

               2010年11月23日

 いらない!APEC 神奈川の会
 いらない!APEC横浜民衆フォーラム実行委員会

11月13日に行われた、「"いらない!APEC"横浜民衆フォーラム」主催のデモ行進において、前原外相の命令で私たちのデモコースの一部を含めて「静穏保持法」(国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律)を適用したことと、そしてそれに伴う警察のデモ規制の過剰警備に抗議します。

そもそも、「静穏保持法」には、各都道府県で定められているような「騒音」に関する一定の基準(概ね85デシベル)など定められておらず、ただ「当該地域の静穏を害するような方法で拡声機を使用してはならない」とされているだけです。すなわち、現場の警察官の恣意的な判断で規制したり、状況によっては逮捕できるというとんでもない悪法だと言わざるを得ません。

デモ申請時も当日も、現場の警察官は私たちの「そんな法律を適用するならば、音量などの基準を示してほしい」という再三の要請に対して、まったく答えることはありませんでした。デモ行進中に「スピーカーを下せ」と言った警察官に「基準があるのか」と尋ねた仲間に帰ってきた言葉はただ一言「ウルセーコノヤロー」でした。

また、デモ中に音量を測る警察官は、よく右翼の街宣車に対して行っている椅子に座って地面に置いた機械で測るのではなく、長い棒の先につけたマイクをデモの列の真ん中にあるスピーカーの口にくっつけて測るというものでした。

そして、この「静穏保持法」に付記されている、

(適用上の注意等)第8条 この法律の適用に当たつては、国民の権利を不当に侵害しないように留意しなければならない。

2 この法律の規定は、法令の規定に従つて行われる請願のための集団行進について何らの影響を及ぼすものではない。

という条文は、13日当日の警察警備にかかっては、まったく意味をなしていませんでした。

「外国公館等周辺地域」の「静穏」を「保持」するというならば、何よりAPEC会場で音量が測られるべきであり、ましてや基準も示さないままにマイクをスピーカーにくっつけて音量を測って「逮捕するぞ」と恫喝する。言わば、法定速度の定められていない道路でスピード違反の取り締まりをやるような暴挙であり、この「静穏保持法」の適用と一連のデモ規制のやり方は法治と民主主義を根本から破壊するものだと指摘せざるを得ません。国が憲法21条が保証している表現の自由を侵すことは、国家権力の濫用に他なりません。


私たちは、言論と表現の自由を破壊する「静穏保持法」の私たちのデモへの適用に抗議し、二度とデモ行進に対してこの法律を適用しないこと、そしてこの言論・表現の自由を破壊する悪法の廃止を求めるものです。

最後に、私たちのデモは、スピーカーを奪われたAPEC会場パシフィコに最も近い地点でこそ最も盛り上がり、最前列から最後尾まで絶え間ない「APECいらない!」の声が鳴り響き、この付近の「静穏」を民衆の声で打ち破ったことを付記しておきます。

権力をふりかざして、警察の暴力を駆使しても、闘う民衆の声を止めることなど誰にもできないということを私たちのデモは証明しました。

NO! APEC TVがフォーラムとデモの全映像をアップ

11/13sat  9:30~11:30
全体会 いらない!APEC横浜民衆フォーラム


13:30~16:00
デモ直前、桜木町駅前街頭アピール&デモ後2010.11.13
http://www.ustream.tv/recorded/10973300

http://www.ustream.tv/recorded/10828299

11/14sun 9:30~16:00
分科会 いらない!APEC横浜民衆フォーラム

■私たちにとって「安全保障」とは何か?
武者小路公秀さん(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター所長)
高里鈴代さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会 共同代表)
http://www.ustream.tv/recorded/10948763

■女性の視点からのAPEC
ジーン・エンリケさん(フィリピン 世界女性行進、CATW-AP)
高里鈴代さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会 共同代表) 
http://www.ustream.tv/recorded/10953213

■食と農は売り物じゃない!貿易自由化を考える
カン・スンチョルさん(韓国 民主労総事務総長)
山浦康明さん(日本消費者連盟)─成長戦略とFTA、TPPを批判する
青西靖夫さん(開発と権利のための行動センター)─農業投資の問題点
大野和興さん(ジャーナリスト)─自由貿易とアジアの農民・農業への影響
天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジー情報室)─生物多様性とグローバル化
前半http://www.ustream.tv/recorded/10873012
後半http://www.ustream.tv/recorded/10873699

■「開発」を考える
ブシュラ・カリクさん(パキスタン 女性労働者ヘルプライン)
青西靖夫さん(開発と権利のための行動センター)
前半http://www.ustream.tv/recorded/10908492
後半http://www.ustream.tv/recorded/10930175

■多国籍企業の「成長」か労働者の「国際連帯」か
1.中国人研修生・実習生の実態 
中島浩さん(全統一労働組合書記次長/外国人労働者分会)
http://www.ustream.tv/recorded/10949263
2.日本企業は進出先で何をしているのか:フィリピントヨタのケースから 
風呂橋修さん(全造船いすず分会委員長/フィリピントヨタ労組を支援する会)
http://www.ustream.tv/recorded/10949799
3.ゲストのコメント
http://www.ustream.tv/recorded/10950292
4.中国労働運動の登場と民主化 
區龍宇(アウ・ロンユー)さん(香港/グローバリゼーションモニター)
http://www.ustream.tv/recorded/10947813
5.グローバル化と韓国の労働運動 
カン・スンチョルさん(韓国/民主労総事務総長)
http://www.ustream.tv/recorded/10948429


11/14sun 16:30~18:00
クロージング集会 いらない!APEC横浜民衆フォーラム 
http://www.ustream.tv/recorded/10946513

APEC開催時に「災害派遣」名目で自衛隊が出動

101112vhcmakuAPEC会場パシフィコ横浜の向かいのUSNAVY基地ノースドッグに陸上自衛隊が「災害派遣」されていました。

APECって「災害」だったのか、というかんじですが、「誰がどのように」出動要請したのか法的根拠等をあきらかにさせる必要があります。

・米軍基地を監視しているrimpeaceから

APEC期間中、陸自NBC部隊が「災害派遣」
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/umi/northd/101112gsdfsaiha.html

陸自部隊、APECの闇警備
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/umi/northd/101112gsdfkeibi.html

APEC終われば「災害派遣」も終了
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/umi/northd/101115nd.html

陸自のAPEC支援方針
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2010/10/22c.html

私たち神奈川の会は、9月13日に松沢知事に「自衛隊を出動を要請しないこと」を求めましたが、まったく無視して社会の軍事化のデモンストレーションと既成事実作りのために自衛隊を横浜に呼びこんだのだと言わざるを得ません。

そしてもし、日本の運動が2001年のジェノバ・サミット時の対抗運動くらいの力があったなら、横浜に「カルロ・ジュリアーニ」(サミットへの抗議行動時に軍部隊に射殺された人)が出たかもしれないということです。言わばすでに「民衆に銃を向ける自衛隊」は完成しているということです。

災害救助名目の自衛隊出動も「治安維持のための出動」のレベルにまで達したことを「戦争会議」APECはあきらかにしてくれました。この流れを押し戻す努力を継続することこそが求められています。

APECで自衛隊も警戒態勢/NHK

11月12日 4時40分
http://www.nhk.or.jp/news/html/20101112/t10015191781000.html


横浜市で開かれるAPECアジア太平洋経済協力会議の首脳会議の期間中、防衛省は、不測の事態に備えるため、会場周辺を航空機で警戒するとともに、テロに対処できる部隊を近くの駐屯地に待機させることにしています。


今月13日と14日に横浜市で開かれるAPECの首脳会議に向けては、警察が2万人以上を投入して警備態勢を組んでいますが、防衛省も期間中、航空機や部隊を出して警戒に当たることになりました。


このうち航空自衛隊は、会場周辺に移動式のレーダーを配備するとともに、高性能のレーダーを備えたAWACS=早期警戒管制機を上空で飛行させて不審な航空機の警戒に当たります。


海上自衛隊もP3C哨戒機などが周辺海域に不審な船舶がいないか、上空から警戒・監視活動を行うことにしています。


また、陸上自衛隊は、放射性物質や化学兵器を使ったテロに備えて、近くの駐屯地に放射性物質や有毒ガスで汚染された地域でも活動できる特殊武器防護隊を待機させることにしています。

APEC警備派遣の警官がまたも盗撮で逮捕

jjp_m0088352_thum500(APEC会場付近で車両検問の実施状況を視察する警察庁:安藤隆春長官)

まさかAPECが終わったあとも、こんな記事をアップすることになるとは思いませんでした。

APEC警備に北海道警から動員された24歳の巡査長が、10月15日に逮捕された宮城県警の巡査長に続いて、またも高校生のスカートの中を盗撮しようとして逮捕されたとのこと。他にAPECが終了する14日に地元横浜の戸塚署の巡査部長が飲酒運転して電柱に激突して逮捕された件を合わせれば、APEC警備関連で警察に三人の逮捕者が出たわけです。

散々「暴徒が来る」「テロリストが来る」と煽りに煽って二万人以上の警官を全国から動員して約百億円の税金を浪費して、逮捕されたのは田代まさしと無免許運転のマリノスの選手、そして警察官三人という結果になりました。しかも、そのうち二人は性犯罪。つくづく警察という組織は「人権教育」が必要な組織のようです。いい講師を紹介したいところです。

しかし、APEC期間中の警察不祥事が性暴力に集中して起こったのは、14日の「女性の人権」分科会で言われていたような、組織的で構造的な抑圧がさらに力の弱いものに向く構図はこの現代の警察という暴力装置にもあるし、「APEC過剰警備」にも貫かれていたと考えるべきなのでしょう。

見知らぬ土地で長期間の緊張感と虚しさとストレスを強いられるなかで、常軌を逸した心が「人権」という価値観を身につけていないばかりに性暴力に向くという構造は、「戦時の性暴力」とそう大差がないのであろうことは想像に難くありません。

被害者の高校生二人の尊厳を回復するためにも、一連のAPEC警備の責任者と菅首相は謝罪するべきです。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101115-OYT1T01128.htm
APEC警備の応援警官、女子高生を盗撮

. 神奈川県警は15日、横浜市で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)警備の応援で派遣されていた北海道警警備部機動隊の巡査長、中島裕二容疑者(24)(札幌市南区)を県迷惑行為防止条例違反(卑わい行為)の疑いで現行犯逮捕した。


 発表によると、中島容疑者は同日午後5時50分頃、横浜市西区のJR横浜駅構内で、逗子市の県立高1年の女子生徒(16)のスカート内をデジタルカメラで撮影しようとした疑い。警戒していた警察官が取り押さえた。中島容疑者は「やりました」と、容疑を認めているという。

 APECは14日まで開かれ、中島容疑者は10月8日から派遣され、会場周辺の警備にあたっていた。15日は休日で、16日に北海道に帰る予定だったという。

(2010年11月15日23時52分  読売新聞)

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