▼①給与費(警察本部費)
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi1.pdf
↑これは「平成23年度」の県警の給与費一般1,656億円の内訳。こんなもの出されても、APECにかかった経費がどれだけなのかはちょっと見当もつきません。
あえて見れば、「国庫補助金」1億円(普段は給与に補助ってなされるものなのでしょうか?)と職員手当等が前年より33億円プラスになっているあたりでしょうか。APEC警備によって手当も増額しているのは想像に難くありませんが、APEC警備分がどれだけかかっているのかを記載してほしいものです。
▼②各種警戒経費 APEC対策費(投資)
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi2.pdf
●事業名
各種警戒経費(細々事業名-【新】APEC対策費-投資)
APECに要する工事費 165,000,000円
↑このあたりが一番知りたいところですが、内訳は一切ありません。「工事」って一体ナニ??ってかんじですが、考えられるのは通信機器・環境の整備くらいのもので、あとは…監視カメラの設置じゃないかな、と疑っています。この内訳あたりは、再開示請求すべきポイントか。
▼③車両維持費
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi3.pdf
●事業名
車両維持費(APEC対策)
APECに要する車両維持経費 218,117,000円
(国庫補助金 109,000,000円)
内訳
ガソリン代 182,557,000円
軽油代 29,160,000円
修繕料 6,400,000円
↑要は、パトカーや警備車両の燃料代だけで2億円かかっているということです。停止している警備車両は、見れば分かりますが、いつでもエンジン掛けっぱなしです。税金とともに、ひどいCO2の排出量の無駄遣いですね。
▼④ヘリコプター維持運営費(APEC対策)
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi4.pdf
●事業名
ヘリコプター維持費(APEC対策)
APECに要するヘリコプター維持経費 7,487,000円
(国庫補助金 3,700,000円)
↑これもすべて燃料代ですね。
▼⑤各種警戒経費
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi5.pdf
●事業名
各種警戒経費(細々事業名-【新】APEC対策費)
APECに要する経費 95,000,000円
内訳
警備関係消耗品費等 81,113,000円
複写代 7,406,000円
食料費 4,511,000円
対テロセミナー等に要する経費 1,970,000円
↑「対テロセミナー」とは、公安流出文書に出ていたアメリカなどでの研修費用なども含まれているものと思われます。また、あれだけの人員を動員して食料費が一年で450万円程度というのも、おそらく夜間警備の夜食分なのでしょう。無駄な労力のための無駄な経費です。
▼⑥電話維持費
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi6.pdf
●事業名
電話維持費(細々事業名-【新】新設回線維持費-APEC対策)
APECに要する通信回線維持費 61,000,000円
(国庫補助金 30,500,000円)
内訳
専用回線維持料 51,000,000円
加入電話回線維持料 10,000,000円
↑これも一般的・日常的な電話使用料ではなく、APECのために6千万円新たに要したということです。
▼⑦平成22年度給与費調整状況
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi7.pdf
▼⑧各種手当等
http://portside-station.net/wp/wp-content/uploads/2011/01/APECkeibi8.pdf
↑⑦⑧は①同様に、「平成22年度分」一年の県警警察官の各種手当等の「調整状況」です。これだけ出されても…というかんじです。
個人的には、警察が自慢げにマスコミに見せびらかしていた「無人移動バリケード・エクスカリバー」や「無人海上哨戒艇」などの購入費を知りたかったのですが、とりあえずそのような項目は見当たりません。もっとも、エクスナントカは警視庁、幽霊船は海保という可能性が大きいですけれども。
何度も何度も繰り返された「対テロ訓練」(とりわけ「サリン散布」を想定した訓練)や警察による「広報費」(「警備にご協力ください」とかの)もちょっと分かりません。 大雑把過ぎる。
「闇」な部分を垣間見るには、第二弾、三弾の開示請求が必要なようです。あるいは、県を超えて国相手に考える必要もあるようです。
以上、県で8億、国家予算全体で約100億円、存在しない「テロリスト」をでっち上げて警察が予算を確保するために・あるいは治安関係の警察天下り組織や警察と癒着した「監視機器業界」がかすめとった税金の内訳の不十分な途中報告でした。