2014年12月17日 WISH主催・FIGHT OF THE RING「ワンナイト・タッグトーナメント」新木場1stRING大会


フォトアルバム
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裏にユニオン、サスケの大予言があるも、ほとんど影響を受けないであろう、独自路線を行くファイト・オブ・ザ・リング。
しかし今日は年の瀬で集客に苦労したのか、ちょっと少なめ。西と南にはイス1列だが東側はイスなし。

ファイトオブザリング限定アイドルユニット“コロコロチェリードリームス”の貴重な生歌2曲があり、豪華実況陣と村瀬代表から挨拶。
 

現在負傷欠場中のZIPANGUが保持しているインターナショナルマーシャルアーツのベルトが休養王者扱いとなり、1/17西調布で暫定王者を決め、ZIPANGUが4月までに復帰して、本人が希望すれば正式な暫定王者との間で王座決定戦が行われるとか。複雑だ。

今回はワンナイトタッグトーナメントであり、優勝チームはファイトオブザリング認定のインターコンチネンタルタッグ王者として認定される。



第1試合 Aブロック1回戦
×ニンジャ・リー&田村和宏(HEAT-UP)
[7:52 スパイビースパイク]
ニンジャ・リー2号&○千葉智紹(SET YOU FREE)


第1試合から田村和宏登場という豪華さ。TAKAみちのくの「TAKA is~」とかが入ってない原曲で入場。
田村がリング上でなんか戸惑ってると思ったら、ニンジャ・リーが間違えて相手の曲で出てきちゃったんだとか(笑)
対する2号は今日は黒のガウン。フレアーバージョンのガウンじゃなくてちょっと残念。
 
快調に千葉、そして2号を攻める田村だが、2号と袂を分かったニンジャはコーナーからしきりにタッチを要求。
代わったニンジャは独特のオーバーアクションで2号を攻め立て、2号はコーナーに登るとデッドリードライブで投げられるフレアームーブ。しかし千葉の勢いと2号のインサイドワークであっさり逆転。

2号は田村を場外へ放り投げ、オーバーザトップロープで本来は投げた2号が反則負けだがデューク佐渡レフリーはスルー。学プロ時代の縁で2号を贔屓?
千葉のボディスラムでニンジャの足が2号に当たるも、すぐ千葉がスパイビースパイクでニンジャから勝利。
田村さん実働3分くらい? 贅沢な使い方だなー。
 
 

試合後になって千葉と2号が不穏なムード。




第2試合 Aブロック1回戦
×五代目ブラックタイガー(フリー)&ジ・ウインガー(FREEDOMS)
[10:15 リングアウト]
○矢野啓太(ワラビー)&サバイバル飛田(埼玉)


こちらもなかなか豪華な面々。矢野啓太は今日はKEITA in the SHEIKバージョン。
その通りウインガー相手にキャメルクラッチやサブゥーっぽいスプリングボード・レッグドロップなどで攻め込むが、ウインガーもグラウンドで応戦。
飛田はブラックタイガーの指攻めなどに苦しめられるも、凶器攻撃で脱出。飛田のパイルドライバーをカットしたブラックタイガーはそのまま場外乱闘へ。
エプロンからのダイブをかわされた矢野だが、自分だけ生還しリングアウト勝利。
 
 
 



第3試合 Bブロック1回戦
○長瀬館長(WISH)&鶴巻伸洋(スーパーFMW)
[8:38 館長ジャーマンスープレックスホールド]
リッキー・フジ(K-DOJO)&×佐野直(佐野魂)


インディー界のベテラン揃いのカード。
長瀬館長と佐野はもう何度となくやってるであろう絡みだが、館長のブリッジに対し、スネを腰に乗せるのではなく、リアルに膝を腹に入れる佐野。地味にえげつないが、しっかり耐える館長。
その後も佐野の張り手、ドロップキック、垂直落下風ブレーンバスター、リッキーさんのカミカゼと受けまくる館長。
なんとか脱出して試合権利のない鶴巻がハイキック。すかさずジャーマン一発で勝利。さすがウインガーさんをも沈めた一撃。
しかし試合中ほとんど足を攻められなかったのに、このジャーマンで痛めるという館長イズム。やられなくても自分で何とかするセルフ負傷で来たか。
試合後の佐野もこの足を痛めつけ、館長は準決勝に不安材料。
 
 



休憩明け
村瀬代表から改めて挨拶。
・来年はファイトオブザリング2周年と長瀬館長がプロレスデビュー20周年ということで、何か記念の興行をやりたい。
・館長は海外で眠っているライト級のベルトを獲得するのが来年の目標。
タイトル戦線が活発なベルトじゃなく、眠ってるのを狙う辺りが館長イズム。



第4試合 チャレンジ・エキシビションマッチ フルコンタクト空手ルール 2分2R
川和真(禅道会)[勝敗なし]深谷崇


川和選手は今でもパンクラスなどに出場する実力者。対する深谷選手がチャレンジ側。館長のお弟子さんとかかな?
前回新木場の兼安みたいにプロレスやらせないのはまだ良かったか。
エキシとはいえ川和選手が空手だけのルールでも圧倒。2分2Rという短い中でもローを効かせ、深谷に打たせても平然と格の違いをみせ試合終了。
 



第5試合 Aブロック準決勝
ニンジャ・リー2号&○千葉智紹(SET YOU FREE)
[2:08 反則]
矢野啓太(ワラビー)&×サバイバル飛田(埼玉)


飛田は黒のスキー帽を被って登場し、試合でもそのまま。テロリストっぽい。
開始早々場外乱闘となり、矢野は南側ひな壇からサブゥーっぽいダイブ。
リングに戻った飛田は一気に仕留めにかかり、千葉にパイルドライバー。しかしこれは、今トーナメントにおいては反則ということで、即座に反則負け。他の反則は5カウントなのにこれは即という厳正さ。やはり佐渡レフリーは2号寄りか。
 
この裁定に納得のいかない飛田と矢野はレフリーに文句をつけ、さらに羽鳥リングアナを襲撃。羽鳥さん、誕生日なのに酷い目に。しかしこの後は普通にリングアナ業務。強い。
でもまぁこの矢野&飛田の怒頭破血&最高顧問タッグは危険な香りがしていいタッグだよなぁ。またどこかで見たいものだが。
 



第6試合 Bブロック準決勝
長瀬館長(WISH)&○鶴巻伸洋(スーパーFMW)
[12:52 リングアウト]
×ワイルドベアー&ワイルドシューター


ワイルドベアー&シューターはシードでここから参加。ベアーは露出が増えてショートタイツ。シューターは有刺鉄線バット持参。
1回戦で足を痛めた長瀬館長に対し、セオリー通り足攻めを見せるワイルドタッグ。こういう攻めだと何気に巧さを発揮するベアー。
この試合でも館長が長時間捕まり、延髄斬りで脱出。交代した鶴巻がキック、ニールキック、ちょっと危ないパワースラムで反撃という、このタッグならではの同じ流れ。
で、やっぱりこの試合でも場外乱闘となるが、ベアーとシューターは場外で同士討ちという珍しいパターン。しかも東側の人がいないところで。
この隙に鶴巻がリングインし、カウントアウト勝利。試合権利は長瀬館長だったはずだが、まぁいいか。本日2度目のリングアウト決着。
敗者チームはまたまた納得いかず、有刺鉄線バットで館長の足を殴打。なんだろうこの全体に漂うデジャヴ感。
しかしシューターと鶴巻の絡みが全くなかったのは残念。SAWとかWMAを思い起こす組み合わせだったんだがなぁ。
 
 



メインイベント 決勝戦
×長瀬館長(WISH)&鶴巻伸洋(スーパーFMW)
[13:23 足4の字固め]
○ニンジャ・リー2号&千葉智紹(SET YOU FREE)


準決勝から休憩無しで決勝戦。既にボロボロの長瀬館長だが、さらに入場時にワイルドに襲われ大流血!
決勝戦はベルトが懸かっているため、予定通り記念撮影を行おうとするリングアナだったが、さすがにこれはなしで試合開始。
 
2号&千葉に出血している額と痛めている足を狙われ、長時間捕まる長瀬館長。2号はチョップからのWooo!など、忍者らしさ皆無のフレアームーブ。
館長はここでも延髄斬りで反撃し、鶴巻はキック、ニールキック、関節技で逆転。安定の同じ流れ。
チャンスに再登場の長瀬館長は魔性のスリーパーで2号を追い込むが、千葉がカット。
2号にさらに延髄斬り、ジャーマンを決めるも、これも千葉がカット。1回戦の不仲はもう解消か。
千葉のスピアで館長の流れが断ち切られ、2号のニークラッシャーからリックフレアーばりの4の字固め。長時間耐えた館長だったが、ロープ際から中央に戻されると遂にギブアップ。新王座獲得ならず。
 
 

新王者組に贈呈されたベルトはインターコンチネンタルタッグ王座。UWAって書いてあるし、これってユニバーサル→みちのく→K-DOJOで管理されてたベルトなのかな。
 


ファイト・オブ・ザ・リング菊田コミッショナーは2号&千葉を「素晴らしかった」と称えつつも、1月の西調布大会では防衛戦の指名試合を強制。断ればベルト剥奪と断言。
千葉「ここの団体はいつもはfecebookでカード知るんですよね」
2号「レスラーが全員アンタのお前の思い通り動くと思うなよ」とフロントとの対立構造。

そしてニンジャ・リーも「うちの大将ここまでコケにしやがって! 俺が取り返してやるからな!」と対戦を直訴。いや、1回戦で自分がその王者組に負けてるんだが。
菊田コミッショナーはニンジャに張り手を見舞い「やれよ!」とさらにもう1発(笑)。


最後は記念撮影に入るが、ヒールサイドがいないこともあってレスラーより関係者の方が多いな。




ということで、相変わらずツッコミどころの多かったファイト・オブ・ザ・リング。この真面目にやってるけどズレてる感じがたまらない。
このプロレスファンでなく、身内客を相手にしている感じとか、ズンドコぶりって何かに似てると思ったら、ファイトオブザリング=プチIGFと考えたらしっくり。長瀬館長は魔性のスリーパー使うしな。

その長瀬館長も ・逆転勝利 ・足を痛める ・流血 と見事に三大長瀬館長をそれぞれの試合で発揮。これで反則勝ちとベルト獲得もあれば完璧だったんだが惜しかった。

これでファイトオブザリング年内の興行は終了。来年1月17日の西調布大会に繋がる流れが主だったが、来年最初の興行は佐野魂年越しプロレス終了後、1月1日午前3時くらいを予定。
元旦から長瀬館長がの不透明決着勝利が見られるのかどうか気になるところだが、都合により行けないのが残念。