2014年12月8日 「木村浩一郎さん追悼興行」新木場1stRING大会


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10月28日に逝去された木村浩一郎さんを追悼するため、DDT、FREEDOMS、アパッチが中心となって開催された無料興行。

木村さんの格闘三兄弟時代やリングス時代は会場では観てないんだが、DDTはプレ旗揚げから観てたし、バリジャパでのヒクソン戦、試合以外でもプロデューサーとして関わってたAXやG-SHOOTOといった格闘技方面でも観てたしと、本当に数多くの試合を観せてもらった選手。
それだけに木村さんの訃報は他のレスラーよりもショックは大きかったなぁ。あまりに急だったし。

会場内、北側ステージには献花台が設けられ、遺影のほかスーパー宇宙パワーの抜け殻と素顔の時のガウンが。

当初よりイスを増席するなど多くのお客さんが集まり、興行開始。まずは全選手が集まり黙祷。
そして対戦カード発表。BGMは木村さんの入場曲『No Way Out』。



第1試合 20分1本勝負
○KUDO(DDT)&田村和宏(HEAT-UP)
[11:42 ダイビングダブルニードロップ]
Hi69(フリー)&×諸橋晴也(ユニオン)


主にDDT時代に木村さんと縁があった人たち。Hi69選手はアパッチ辺りでの接点か。
レフリーは元DDTジャッジ金子。私服っぽいが急遽やることになったのか、佐野魂とかでもこうだったからそういうスタイルなのか。
試合はKUDOが劣勢になるも田村が逆転という展開。HEAT-UPのエースとしてはそうならざるを得ないか。それぞれが見せ場を作ってからのKUDO勝利。
 
 



第2試合 20分1本勝負 イーグルプロレス提供試合
吉田和則(栃木エンタ)&○近藤博之(イーグル)
[11:28 変型エビ固め]
×スーパージューディスト(イーグル)&峰浩也(イーグル)


木村さんが最後に関わっていた団体であるイーグルの提供試合。
レフリーはまさかの浅野グレース恵さん! 久々の公の場に登場だが変わってないなぁ。
吉田選手はレスラー仲間では晩年の木村さんともっとも近い存在か。今年腕の負傷からの復帰を果たしたが、変わらずスワンダイブを出し過ぎってくらい跳びまくる。
ジューディストさんも最近復帰したばかりで、こちらも拝見するのは久々。地元じゃないんで「警備員さん」という声は飛ばず。
峰も捕まる場面が多かったが、トリッキーな動きで反撃。
ジューディストに勝負を託すも、近藤は腕サソリの体勢から、足を取り変型エビ固めで勝利。見事。
 
 



第3試合 時間差入場バトルロイヤル
入場順([]内は退場順):
1.佐野直(佐野魂)[3]
2.高井憲吾(チームでら)[1]
3.不動力也(フリー)[11]
4.下田大作(アパッチ)[6]
5.大家健(ガンプロ)[4]
6.菊タロー(アキバ)[5]
7.ハザード(アパッチ)[7]
8.○金村キンタロー(アパッチ)[17:05 首固め]
9.リッキーフジ(K-DOJO)[2]
10.小笠原和彦(押忍闘夢)[9]
11.ゴージャス松野(DDT)]10]
12.ポイズン澤田JULIE(蛇界)[8]


ランブル形式の試合。1番手佐野に続き、2番手はまだ足の怪我から復帰していない高井憲吾。もちろんまだ激しい動きはできず3番手の不動に敗退。
4番手に双子の兄大作が登場し、2人で佐野を攻める。
5番手に大家、6番手に菊タローが登場するが、大家の入場曲『Bad Communication』がデルフィンの昔の入場曲だったため怒りモード(笑)
7番手はアパッチのハザード。場内は「誰?」って空気。自分も初めて見た。
8番手には金村。このランブルの中ではW☆ING時代からの縁なんで木村さんとは一番古い仲か。
9番手は一番に訃報をブログで伝えたリッキーさん。あんまり木村さんと親しくしてたという印象がないんでちょっと意外だった。そしてこういう時でもしっかりケツを出されてヒップアタック。
10番手には小笠原先生。どっかで接点あったかな? その間に後ろではハザードがフラッシュファイヤで大家に勝利。
11番手にはかつて頑張りを木村さんに認めてもらえた松野さん。
そして最終入場者はまさかのポイズン澤田! 蛇界から一日復活。セコンドに蛇界坊ヘビダーことサンダーさんまで。何気にサンダーさんと菊さんという並びも懐かしい。あとは蛇影(黒影)さんも来て欲しかったが、やっぱり無理なのかな。呪文で数人退場させるも、小笠原先生には通用せず。
最後は金村が松野さんに爆YAMA、不動から首固めで勝利。
 
 
 



セミファイナル 20分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)&×柴田正人(U-FILE)
[11:53 腕ひしぎ十字固め]
○松井大二郎(フリー)&竹田誠志(U-FILE)


あんまり木村さんとの接点を感じない人たちによるタッグマッチ。
最近はすっかりデスマッチファイターの竹田だが、今日は一応ノーマルモード。
とはいえ松井以外の3人はUスタイルではなく、普通のプロレスに近い試合ぶり。タッグでの連携やカットプレーも行い、光留「ダブルバウトじゃないですよ」。
STYLE-E解散以来、ほとんど見かけなくなってた柴田がスープレックスやベイダーハンマーで存在感を発揮。
松井は他の人のリズムに付いていけてない感はあったが、腕十字で柴田から勝利。
 
 



メインイベント 20分1本勝負
○高木三四郎(DDT)&NOSAWA論外(東京愚連隊)&MIKAMI(DDT)
[16:09 シットダウンひまわりボム]
佐々木貴(FREEDOMS)&×GENTARO(FREEDOMS)&橋本友彦(アパッチ)


木村さんと共にDDTを旗揚げした3人と、初期DDTに所属していた3人による6人タッグ。
FREEDOMSとアパッチがタッグを組むとは通常ありえないが、今日ばかりは木村さんが引き合わせてくれたか。とはいえどうしてもダメな人はランブル戦にってことかな。
レフリーは旧DDTロゴTシャツ着用のグレースさん。
1人ずつの入場で三四郎は入場すると木村さんの献花台に向かって「FIRE!」。
試合は貴が客のリクエストに応えてリストを取られての前宙脱出やったり、NOSAWAがタッチロープを動かしてグレースにたしなめられたりと明るい雰囲気で進行。再会を楽しむような感慨か。
三四郎が三四郎スタナー、GEN&貴のアカレンジャーズ連携、DJバトルの頃を彷彿とさせるMIKAMIと貴など、懐かしいシーンが連続。橋本もずいぶんウェイトアップしてたけどサマーソルトやジャーマンなど、動きは落ちてなかったな。
この中では唯一ある程度のキャリアを積んでからDDTに途中入団したGENTARO。最後は連続攻撃を貰って、三四郎のシットダウンひまわりボムで敗退。
 
 
 



全員がリングに集まり、
三四郎「木村さん! スーパー宇宙パワー! 見てますか!
あなたがいたから、自分たちはここまでプロレスラーとして誇りを持ってやっていくことができました。
あなたの厳しい練習、そして叱咤激励があったから、ここにいるみんなプロレスを続けることができました。ありがとうございます。
天国から見守っていてください」


吉田「生前兄さんが一番最後に所属していたのが、自分たちイーグルプロレスでした。
兄さんが来年、自分たちの地元館林で新団体を出すっていう、夢をずっと語ってました。スポンサーなり、チケットを売る場所なり、いろいろ考えて考えて、そして兄さんの後輩たちを館林に呼んでどうしても旗揚げしたいという夢をずっと語っていました。
今亡くなってしまってその夢は叶いませんが、3月15日、兄さんの地元館林市民体育館を抑えました。
今日、この場も追悼試合かもしれませんが、兄さんが生前言っていた選手一人ひとりに自分からオファーをかけて、兄さんがやりたかったプロレスを、追悼試合を館林の方でやりたいと思います。
まだどのように進行していくかとかまだ全然決まってないですけども、3月15日会場押さえましたので、皆さん是非館林の方に足を運んでください。よろしくお願いします」

館林でやるんなら、かまだ家のおかみさんとかホッパーさんも来てくれるかなぁ。

MIKAMI「木村さんとのお別れを皆さんで一緒に、今日出てくれた選手、皆さんと一緒の写真に納まることができたらと思ってます」
と記念撮影。BGMはスーパー宇宙パワーの入場曲、『ターミネーター2』のテーマ。
 
撮影後、ポイズンは天に向かって呪文を。

そして大社長のはからいで、木村さんと今日集まったお客さんとも一緒に記念撮影。宇宙パワーポーズで木村さんを見送る。



ということで、やっぱり追悼興行ってのは寂しいけど、こうやって多くの人が同じ目的で集まってくれたのはよかったな。
団体の壁を越えて、色々あった人たちも一堂に会すことができるのも、木村さんのためなら、という人望故か。
まぁその木村さんと色々あった人は来づらいんだろうけど。
それでも次の追悼興行には今日来られなかった格闘三兄弟やチームウルフ、木村さんの恋人役だった美佐恵ちゃん、共にDDTで強さの象徴だったスーパーライダー、みんな集まってほしいなぁ。