2022年04月19日

園子温監督について


以前にも書いたと思うのですが、私に映像業界の扉を開いてくれたのは園さんです
園さんに初めて会った時、タイピングは得意か訊かれました
映像業界に入るまで出版業界を目指していたので、慣れているキーボードならタッチタイピング出来るレベルでした
対して、園さんは全くタイプ出来ない人でした※
お陰様で脚本のタイピストとして、園さんのアシスタントになったのです

※HPに掲載された説明文が手書き云々は、タイピングが苦手だからだと思います

件の週刊誌に書かれている内容は半分以上本当だと思います(私の主観です)
現場を見ていない私が断定する訳にはいかないでしょう
園さんはアル中と呼べる程、お酒が入っていないと何も出来ず、お酒が入ると態度が酷くなります
作品の打ち上げで、レストランのテーブルに放尿した事もあります(貸し切りだったのが不幸中の幸いですね)
それ以外にもセクハラ発言は多々あって、ちんすこうを指して「ちんこすう?」とか、脈絡もなく卑猥な言葉を連呼したりとか、「しゃぶって」とかetc.
これらの事から、事実であってもおかしくはないと思いました


週刊誌には実際に園さんと寝て仕事を貰ったと云う女の証言もありました
嫌がっているのに無理矢理されて、後に出演させる事で「枕営業の共犯」にさせられたのなら、その女優さんは被害者です
しかし、出演したいからと自らの足で赴き、実際に出演したのなら被害者面する権利はありません
後者の所為で「性行為しても出演させれば問題ない」と云う誤った成功体験を重ねさせ「枕営業の常態化」と云う業界の不健全化に加担しているのですから、間接的に性暴力に協力しているのですよ
特に、枕に応じない女優さんの前で性行為を見せつけた枕常連女は、性暴力の片棒を担いでいると云っても過言ではありません
週刊誌は、その枕常連女の事も告発すべきだったのではないのでしょうか


さて、園さんと私の関係に話を戻します
タイピングしたり、エキストラ出演させて貰ったり、飲み会に参加させて貰ったりした後、現場にも応援スタッフとして呼んで貰えました
それは園さんから直接連絡があった訳ではなく、アンカーズ経由でした※

※現在はシオンプロダクションがありますが、以前は園組の制作チームはアンカーズと名乗っていました
昔の作品でクレジットを確認すれば分かる事ですが、船木さんがリーダー格で、若手の面倒を見てくれていました
彼は(私が入った当時で)10年以上園さんに付いていましたが、腰の低い常識人でした

当時私は役者志望ではなかったし、アンカーズメンバーと親しかった事もあるのか、セクハラ言動は多々ありましたが、強引な事や暴力的な事はされませんでした
18歳未満へのセクハラも十分問題ですが、挙げていたら世の4割程度の昭和育ち男性にも当てはまってしまうかもしれません

なので、個人的には園さんに対する恨みはありません
付き合いが長いので、誰を食った(性行為した)、誰を食い損ねたなどの話も散々聞かされましたが、手を出されてない方の名を挙げれば、逆説的に手を出された方が分かってしまう為、申し上げるつもりはありません
その点、週刊誌の見出しは、性暴力の告発目的と云うよりは、意図的に下卑た言い回しをしている様に感じます

ただ、週刊誌の本文にあった様に、わいせつなメッセージを送りつけたり、同意のない性行為をしたり、映画出演を餌にして強引に性行為をしていたのなら、それはれっきとした犯罪です
訴えられなければ、罪を償う事も出来ません
しかし、性暴力被害を訴える事はとても難しいです、女優さんならば特に
その情報自体が性的消費されてしまう世の中だからです
お酒の所為にするのなら、まずはお酒を断ちましょう
そして逃げ道をなくしてから、償えない罪をずっとずっと背負い続けて下さい



mmizui at 22:44コメント(2)  このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by いの   2022年04月23日 09:10
ごもっとも、と思います。

俳優の宇津井健さんが、インタビューでこんな話していました。
ある日、楽屋に入ると全裸の女性が居て、次の作品で自分を相手役に推して欲しいと言われたので「そんな格好で仕事の依頼をする人と共演したいと僕は思わない。出て行きなさい」と言って、楽屋を出た。
そう話し、「据え膳食うは、男の恥」とも仰っていました。

市川雷蔵さんも女性だけでは無く、自分に張り付いて役を貰おうとする大部屋俳優も「そんな事をしても、僕は推薦せえ
へんよ」と断っていたら、誰も来なくなったと、最後に残った愛弟子の日高晤郎さんに話していたそうです。
そんな事で力の無い役者が、力のある役者から役を奪う事はさせない、とも仰っていたそうです。

そんな人ばかりなら良いのですが、そうでは無いし、自分の影響力を自慢したいボンクラの嫌な話も聞きました。

取り留めのない話を書いちゃいましたが、結論としては、私は水井さんの味方です。
2. Posted by m-m   2022年05月04日 15:40
5 錯綜した難しい世界を生き抜いていらっしゃいます。
 漂流する私は
 水井様、3作目なんですね。

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