『魔法少女まどか☆マギカ』でもそうだったんだが、
『Fate/Zero』でも、梶浦楽曲を個別のサントラで出さないで
映像ディスクのおまけにしちゃうのかよ・・・
このクオリティでおまけ扱いは、バカにしているとしか思えないんだが。

どうか別立てで『Zero』の梶浦サウンドトラックの発売が決まってほしい。マジで。


さて。以下、短評を。


~□~

■『境界線上のホライゾン』7話。

ホライゾンを助けたいなら、まずは我らを倒してからにせよ、の巻。


課題へ取り組む前に、3つの障害が発生した、といったところ。
んでもって、一発目が・・・ワロタ。
むちゃくちゃ、笑わせてくれた。

第一戦、イケメン守銭奴(ジロジロくんか、名前ようやく覚えた)が、
金にあかせて戦闘をどんどん仕切っていくというのが、
ビジュアルでも台詞でも展開されていて、
「金持ち、すげー!!!」www

あと、戦闘開始の準備として、頭の上に白い狐の緩キャラみたいなのが乗ったが、
アレのデザインが、イケメンの当人には似合わず、
かわいいな、おい。
そのミスマッチも、ワロタ。

展開としては、もう笑い転げるところなんだけども、
ふと冷静になると、
これまでずっと守銭奴として作中で冷静に立ちまわってきていたジロジロが、
トーリとその想い人のためにここまで投資するっつーのが、
なんかグッときた。

もちろん、そうでないとこれまで稼いだ銭が紙くずになるとか、
そういう要因もあるんだろーけども(←実はよくわかってない)。


第二戦が、笑いの次に泣きをテーマに持ってきたのも、
構成として上手い。
ブラインドのすずちゃん、かわいいし。
対戦相手のおねーさんの髪は、あいかわらずすげーけど。

しかも、理由をつけて一勝一敗にして、第三戦へと盛り上げていくという辺りも、
上手かった。

それにここ、
学生チームが負けた、といっても実質的には支援を引き出したわけだから、
全然負けじゃないし。
つか、すずちゃん、エライ。


そしてラストの、トーリ。

えええええーーー(By安中さん@日常)、(゚∇゚ ;) !?????
となってもた。一瞬。

でも冷静になってみると、
一番頭がいい立ち回りをしているのは、実は主人公、という展開じゃね?これ。


とにかく今週、一番笑ったで賞、は、たぶんこの話。


~□~

■『HUNTER×HUNTER』7話。

第三次試験会場へ向かう飛行船の中、しばしの休息と、ゲームが展開、の巻。


つか、マジでインターバル、休息回としつつも、
主役のゴン、
そして4人目の仲間でありキーパーソンであるキルアの掘り下げ回としても、
上手く物語を転がしてきた。


実は、今週、『ピングドラム』以外で、一番心が揺り動かされたのは、
この作品、この7話だったりする。
(原作ファンはそうではないだろうが、一応未読者としては)


ゴンと同え年で、時によっては彼よりも幼い顔を見せるキルア。
彼が、暗殺・殺人を生業とする一家・一族の生まれであり、
その将来を期待されていた子供であることが判明。

もちろん、キルアがハンターになれさえすれば、
そういった仕事とは縁を切れるだろうけれども(たぶん)、
当人がハンターを目指したのは、その仕事が嫌だということよりも、
「親からレールを敷かれた人生が嫌」だから。

殺人そのものに抵抗があるわけではなく、
自分を追ってきたら、親兄弟であっても返り討ちにするぜ、と
あっけらかんと言い放つ。

これまで、裏表のない単純な子供らしさの描写が目立っていた彼が、
その子供らしい単純さでもって、人を殺めることに善悪の意識を持つことも
抵抗をすることもなく染まっているという背景が、
からりと乾いた様子で描写される。

そうした後に、ゲームを途中でリタイアした彼が休憩先へと向かう中、
すれ違った2人を、些細な行き違いから八つ裂きにしたシーンは、
そうした彼のバックボーンと、「真っ直ぐな残虐性」を、
余すところなく示している。


うわー、キツイなー、これ。
OPやEDでも、特にゴンと対になって描かれている彼だけに。

ゴンやクラピカ、レオリオが、仲間として、
キルアにとってある種の「救い」になるのか。

EDで血の涙を流していた彼の気持ちは、どんなものだったのか。

彼の成長と変化、救済の物語としても、ますます気になる。。。


それにしても、そんな彼にもニュートラルに接するゴンって、
やっぱり主役の器だねー。ふむふむ。


~□~

■『たまゆら』6話、7話。

6話は、「口笛は奇跡を呼ぶ!」の巻。
7話は、雨が去り、お祭りが無事に開催されたよ、の巻。


6話は、5話からつづけて口笛の麻音主役回。
Aパートでは、11年前、幼少時の4人の、とある小さな出来事を描く。
つか、そんな前に、一度出逢いがあったのかよ!
ま、いいけどね。

ロリバージョンだと、麻音のキャラデザが群を抜いて可愛いなあー、これ。
今だと、4人ともそれぞれにかわいいんだけども。
(贔屓は、やっぱ横須賀のちひろちゃんに軍配なんだけども)
つか、黒髪のさらさらストレートは、それだけでポイント高いな。

この前半Aパートでは、人の涙を収め、幸せを呼び込んだ、口笛となった。

それが後半では、人見知り激しい内気な彼女の、
気持を伝える魔法の口笛に変身。

Bパートでは中学時代の麻音とのりえの出会いが描写されるが、
そこで、自分とは対照的なアクティブなのりえへの憧れ、仲良くなりたいという気持ちを、
口笛が代弁してくれる。

なんか、どってことないエピソードなのに、
麻音の切なさと喜び、のりえの善良さが伝わってきて、
この週もうるっとさせられてしまった。
AパートよりもBパートのエピソードの方が、圧倒的に良かったと思う。これ。

つか、中学生の彼女たちも、素敵だぜ。


7話は、お祭りが雨で中止になるかも、という焦りの気持を、
ヒロイン楓以上に心配する、かおるの気持が、地味に良かった。

かおるが気にしているのは、何よりも楓のため、というのが、
やはりグッとクるポイント。

特に7話は、亡くなった楓の父の思い出絡みの展開がずっと引っ張られていて、
それだけでも心を動かしてくるというのに、
たたみかけるように友情の篤さを描いてきているのだから。

久々に登場した美人カメラマンさんも、美麗でよろしい。
あまり出しゃばらない、引いた位置に置いたのも、
演出上上手かったと思う。

あ、でもさよみお姉さんはもっと活躍して欲しかったなー、今回は。


~□~

てな感じで、俄然、
『ハンタ』原作本に興味出てきた!
あと、キルアを観て連想したのは、「Fate/Stay night」の葛木宗一郎。
善悪の価値観を持たない暗殺者として育てられた子供、という点で、
結構近いよね、バックボーンが。

(葛木とキャスターさん(メディアさんね)のカプは、安定してて、
いいねー、いいよねー、好きなんだよねー)


てな感じで、この3本でアップ。