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「殺処分ゼロ」という言葉を多く見聞きするようになりました。
とても嬉しい事ですね。
しかし本来は「殺処分ゼロ」など、当たり前のことで、現在の人間世界が間違っているだけのことです。

また、日本では「ドイツやオランダなどでは殺処分が行なわれていない」などというデマが流れています。誰が、どのような意図で流しているのか分かりませんが「ドイツもオランダも殺処分を行なっています」。LIAでは実際に現地で確認しています。日本のように「数を減らす」ための殺処分が行われていないと言うだけで「咬傷犬」や「狂犬」は殺されていますし、「傷病犬・猫」なども多くの場合殺されています。特に伝染病を持った猫や犬は「即殺処分」しているところもあります。
凶暴な犬たち、病気の子たちの殺処分も行なわれていないのはサンパウロ市(ブラジル)のみだと認識しています。↓↓↓↓↓
http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/1735650.html

「獣医師の判断で行なっている」とか、注射を打って殺す殺し方は「殺処分とは違う!」というような事を言う人もいるようですがLIAの見解としては、「殺し方の問題ではない」と考えています。

世の中には、「殺し方」を話し合うような人もいるようですが当団体では「殺し方」の話しは一切しません!。

「どうやって命をつなぐか」 ただそれだけです。

さて、前置きが長くなりましたが、日本でも、本来であれば当たり前の「殺処分ゼロ」という事を、多くの方がようやく認識し始めている訳ですが「殺処分ゼロ」にするということは、口ばかりで出来る事ではありません。

日本には「狂犬」や「咬傷犬」や「老犬、老猫」、「人馴れしていない猫」、「伝染性のウイルスや細菌に感染した子たち」を保護できる団体や個人の方が非常に少ないです。本当に一部の方々しか、これらの子達に対応できません。特に「狂犬」や「咬傷犬」を保護飼育している方々は極僅かです。
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そういう日本の現実がありますので「殺処分ゼロ」は現実的には遠いと思います。
なぜならば「殺処分をゼロ」にするということは、これらの子達も全て保護飼育するということだからです。
首輪をかけられない危ない犬にも、自分の怪我を覚悟で首輪をかけ、保護し、譲渡できる可能性が薄い子たちもすべて、命の選別をすることなく保護するということだからです。
口先ばかりで実際に保護活動もせず、ましてや「狂犬や咬傷犬」を飼育することもなく、知識も経験も度胸もなく「咬まれたら怖い」などという事で「殺処分ゼロ」は不可能でしょう。

咬まれたら痛いのは誰でも同じです。しかし、そういう子達の命も繋ごうと咬まれながら頑張っている人たちは、まだまだ日本には少ないですが実際にいます。手や足や顔を何針も縫いながらやっています。神経を切断しても続けている人もいます。骨が見え、筋が露出するような事があっても続けている人もいます。ちなみに当団体の代表も咬傷事故で指の神経を切断していて指先の感覚が無いと言っています。
東北で保護活動をしている時に咬まれて、指から神経が1本全部飛び出して、垂れ下がっていました。結局、垂れ下がった神経はハサミで切り落としました。犬に咬まれた時よりも、神経を切り落とす時の方が激痛だったそうです。
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↑ また、この時は、犬の牙が指の骨にあたって側部にはじかれたため食い千切られる事にはなりませんでしたがこの時も神経が露出して指先の肉が裂けました。

しかし指などを狙って咬んでくるような犬は、まだ可愛いものです。

本当に危ない犬は、腕やふくらはぎや首などを狙ってきます。
動脈や静脈、リンパなどを狙ってくる個体もいます。
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咬み付いて、すぐに放す犬は、大した事はありません。
本当に危ない犬は、咬み付いた後、首を振ります。咬み付いた後、離しません。

こういう犬は本当に危険です。

また、人間を咬む犬と、犬を咬む犬とは違う場合が多いです。また、犬や人は咬まなくても、猫や他の動物を襲ったり追いかけたりする犬もいます。
こういう事が理屈で分かっていても、事故が起きた時の対応方法や、事故が起きないようにする対応方法は、こういう動物たちを実際に保護しなければ一切分かりません。

危険な犬同士が喧嘩になったときに、どうやって引き離しますか?

保護している危ない犬どおしが、喧嘩になってしまった時、興奮状態ですから、いつもより更に危ないです。引き離し方が適格でない場合、引き離そうとする人に凄い勢いで咬み付いてきます。

そして、危ない犬が自分を狙ってきた時の急所の外し方や避け方なども、経験から学ぶものだと思います。致命傷にならない為には、経験が必要不可欠だと思います。

本気で保護活動をやろうと思っている方は、誰でも保護できる子達は、殺処分施設から引き出した後に、一時預かりさんや他の方々に托すのもアリかも知れません。

本気で保護活動をやろうと思っている方は、「狂犬」、「咬傷犬」、「猛犬」の保護をお願いいたします。
「殺処分ゼロ」とは、そういうことだと思います。

「殺処分ゼロは、誰かがやってくれるのではありません!」

行政に「殺さないで!」と訴えかけても、「では誰が狂犬や咬傷犬の世話をするのですか?」と聞かれたら、どう答えるのですか?

「環境省や行政の責任ばかり追及していて、殺処分ゼロに出来るのですか?」

要望書の提出やインターネット上の安易な署名の提出で殺処分がゼロになるのであれば、誰も、大変な思いをして保護施設を作ったり、毎日の自分の生活を全て捨てて保護飼育などしません。
「いのちを繋ぐ」という事は、卓上で行なう事は出来ません。現場でしかできません。

例えば、法律で殺処分を禁止したとしても、危ない犬を保護飼育できる人がいなければ、どうやってその個体を生かしてゆくのですか?

「殺処分をゼロにするには、あなたが自分で経験を積んで保護飼育するしかないのです!」

1匹からで良いです。

自分の犬や猫の他に、譲渡するつもりで毎日飼育する「保護猫や保護犬」を受け入れるだけでも間違いなく殺処分は減りますし、世の中は変わって行く筈です。

この時に、気を付けなければならないのは「譲渡しようと思って保護したけど、自分で飼うことにした」という猫や犬を増やさない事です。このような事を繰り返していては保護活動はすぐに行き詰まり、単なる犬好きな人、猫好きな人になってしまうからです。保護活動は、愛して終生飼育してくださる方に譲渡してこそです。

自分で保護飼育する事が出来ない人は、本気で頑張っている人を口ばかりで応援するのではなく、現実的な物資の提供や活動資金の提供で応援する事で、一緒に「殺処分ゼロ」を目指して行けると思います。

口ばかりで変わる世の中はありませんから。

みなさん!、一緒に殺処分をゼロにするために頑張りましょう!

本気で「殺処分ゼロ」を目指して。


 ※地球上の全ての生物の中で最も危険で残酷なのは人間です。
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@@@【咬傷犬日記】
http://blog.livedoor.jp/…/%E5%92%AC%E5%82%B7%E7%8A%AC%E6%97…
@@@【殺処分をゼロにするということは、どういうことなのか?。(中級編)。】
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