僕は発展途上技術者

WordPress のブログを Lokka に移行しようとしています(まだ途中)

» Lokkathon #8 : ATND


に参加して、WordPress で書かれているこのブログを Lokka に移行するプロジェクトに取り組みました。


タイトル通り、まだ途中の段階での記録ですが、結構いいところまで行ってます。もうあと数歩といった段階。


Lokka に WordPress のデータをインポートするには、WordPress のエクスポート機能を使って吐き出す WordPress eXtended RSS と呼ばれる xml ファイルが必要です。


ところがこのブログが使っている WordPress ME2.0.5 は結構古いバージョンであるため、エクスポート機能がついていません。


そこで、まずは最新の WordPress 3.2.1 の環境を用意し、そこにこのブログのデータを流し込むという作業から始めました。


WordPress 3.2.1 を Mac で動かす


WordPress 3.2.1 の環境は、ローカルの Mac に用意することにしました。


最初の難関は PHP が動く環境を用意すること。


» Pow: Zero-configuration Rack server for Mac OS X


を使っているため、ローカルへのアクセスはすべて Pow に横取りされてしまい、Apache にアクセスがいかない。


そこで、IPv4 と IPv6 を使い分ける方法で Pow と Apache を共存させます。詳しくは以下の記事を御覧ください。


» Pow and Apache Side-by-Side - Jerod Santo


httpd.conf の



LoadModule php5_module libexec/apache2/libphp5.so

のコメントアウトを外し、http-vhosts.conf に以下を追加。



<VirtualHost *:80>
ServerName blog
DocumentRoot "[home dir]/php/blog"
ErrorLog [home dir]php/blog/log/error.log
CustomLog [home dir]/php/blog/log/access.log common
<Directory "[home dir]/php/blog">
AllowOverride All
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>
</VirtualHost>

WordPress eXtended RSS を作成


サーバー側にログインし、ブログのデータを保存している mysql の DB をダンプ、ローカルの DB にリストアします。


WordPress のホームページより WordPress 3.2.1 をダウンロードし、ファイルを http-vhosts.conf で追加した DocumentRoot に置きます。


本当は、テーマファイルなどもコピーしないと完全な移行にはならないのですが、データをエクスポートさえできればいいので、データの移行だけで十分です。


wp-config-sample.php を wp-config.php にコピーし、データベースの情報を書き換えます。


ひとつはまったのは、MySQL のホスト名。


localhost に指定したらうまく接続できず、127.0.0.1 に変えたところ動くようになりました。



/** MySQL hostname */
define('DB_HOST', '127.0.0.1');

http://[wordpress に割り当てた ServerName]/wp-login.php で初めてログインすると、データベースのアップグレードを WordPress 側がよろしくやってくれます。


しばし待つと無事管理画面が開けました。


テーマファイルなどがないため、ブログの表示はまともにはできないですが、管理画面の Tools > Export さえ使えれば OK。


ただし、WordPress のエクスポート機能には


» #15203 (Export function does not properly escape ]]> (CDATA)) – WordPress Trac


でも報告されている <![CDATA[ ... ]]> をエスケープしてくれないというバグがあり、ソースコードを貼り付けていることが多い僕のブログも影響を受けてしまっていました。


Lokka へのインポートのときに <![CDATA[ ... ]]> を含むエントリーでインポートが止まってしまい、以降のエントリーがインポートされなくなっていました。


そこで、wordpress の wp-admin/includes/export.php を開き、126 行目の部分を追加。



エクスポートを実行し wordpress.2011-08-31.xml というファイルが吐き出されて一安心。


Export ‹ 僕は発展途上技術者 — WordPress

Lokka にインポート


ようやく Lokka 登場です。


インポート機能は最新バージョンの Lokka に実装されているので、まだ Lokka をインストールしていなければ、



git clone git://github.com/komagata/lokka.git

でインストールしましょう。すでにインストール済みの場合は git pull です。


Lokka の管理画面に入り、左メニューの一番下の方にインポートがあります。


僕は発展途上技術者 - Lokka

WordPress でエクスポートした xml ファイルを選んで、「WordPressからのインポート」を押すとインポートが始まります。


WordPress でドラフト状態の投稿を残したままインポートをおこなうと途中でエラーとなる問題がありましたが、


» Comparing 0fb46d0...718137e for komagata's lokka - GitHub


でコミットを push しておきました。


僕のブログの場合は、以上でインポート無事完了。


以下の感じで一応は Lokka にインポートされました。


lokka.dev

残されたタスク


残されたタスクは以下の通り。



  1. http://blog.champierre.com/archives/928 といった同じ URL のままで個別の記事にアクセスできるよう Lokka 側で URL を Rewrite する仕組みを用意する

  2. 画像などのメディアファイルも移行する

  3. WordPress では改行2つがpタグに自動的に変換されていたのが、Lokka では変換されないため、段落がまったくなくなってしまうのを何とかする


これらを次回の


» Lokkathon #9 : ATND


以降で解決していきます。


WordPress を Lokka に移行したいという方、一緒に参加しましょう。


任天堂の偉大さを感じる「ゲーム&ウォッチコレクション」

ポイントが貯まったのでゲットしたニンテンドーDS用「ゲーム&ウォッチコレクション」が届いた。



「ドンキーコング」「オイルパニック」「グリーンハウス」の3本が収録されているのだが、さっそく「ドンキーコング」にはまるこどもたち。


曰く「昔のゲームは簡単なのに面白い」とのこと。


簡単なのに、というのはグラフィックやBGMが豪華でなくても、という意味だと思う。


おっさんが昔を懐かしがって言う台詞ならそうでもないが、最近のゲームをやりまくって目が肥えた息子たちが言う台詞は重みが違う。


30年経っても「面白い!」と言わせるゲームを作った任天堂の偉大さを感じる。


さらにすごいのは、シンプルであるゆえに、「あとで自分で作ってみよう」とこども達の想像力をかきたてるところ。


スクラッチ(最近はまっている教育用プログラミング)でさっそく自分版ドンキーコングをつくるのだそうだ。


Scratch を使ってデータ処理、夏休み期間中のピーク時電力使用量をcsvファイルより抜き出す

長男が自由研究の題材として電力使用量を調べたいというので、東京電力のホームページより過去の電力使用実績データをダウンロードしてきてグラフにすることにしました。


ちょうどいい題材だと思ったので、Scratch でやったらと提案、数字のリストをグラフ化するところは、いろいろと手助けしながらもなんとか自分で進めていけそうなのですが、


» TEPCO : でんき予報|過去の電力使用実績データのダウンロード


からダウンロードできる csv データから必要なデータだけ抽出するところだけは大人力を発揮 :-)


2011/7/20,18:00,3834


といった形で日付、時刻、電力使用量が並んでいるデータから、ビーク時と思われる 14:00 の電力使用量だけを抽出するという処理を Scratch でやってあげました。



実行するとガシガシデータを処理してくれて、自動で動くさまをこどもたちも、「おー、Scratch が働いてくれてるー」と感心しながら眺めていました。




» 電力使用料を抜き出す(Scratch3 になって動かなくなってしましましたが。。)



文字列処理にも使えて Scratch の強力さを改めて思い知りました。



追記: 上記データを利用して作成された長男のプロジェクトを載せておく。電力使用量と最高気温との関連を調べていたようだ。



» 14時の電力使用量





» 東京 日ごろの最高気温




「かなぶん」が3歳〜小学3年生の女児向け雑誌「ぷっちぐみ」で紹介されました

» 「かなぶん」が3歳〜小学3年生の女児向け雑誌「ぷっちぐみ」で紹介されました | つくる社LLC


ということでさっそく買って来ました。


なんとなく並べてみました、MacBook Air と「ぷっちぐみ」。



おー、載ってる!



小学生低学年の女の子もスマートフォンを使いこなす、すごい時代になりました。


小学館様、「かなぶん」を見つけてくださった担当者様、どうもありがとうございます。


» ことばであそぼう ひらがな知育ゲーム「かなぶん(カナブン)」


» 小学館ファミリーネット|ぷっちぐみ


Scratch.app for iOS : Run any Scratch project on your iPhone/iPad

I made the joke Scratch project below. This is a story that my wish(or curse :-)) might come true a little.



このプロジェクトについてもっと知る


I sent an email to Mr. John M McIntosh(@squeaker68882), the developer of Scratch.app for iOS(Scratch.app existed a while in App Store until it was sadly rejected later) asking if there is a way to personally build the app on my iPhone and iPad. He kindly pointed me where I can get the source code.


I built it with Xcode. At first, the app could just start but any Scratch project did not run. I followed John's advice that probably URL for download the projects might be changed, so I changed the source code and I could finally made it run.



It is very nice that John also published the source on GitHub so that anyone can contribute.


Twitter / @squeaker68882: Scratch.app for iOS goes t ...


» johnmci/Scratch.app.for.iOS - GitHub


Anyone who has iOS Developer Account can git clone the source and build it for iPhone or iPad.


I am sorry that not everyone can do this, but if you have some friends who have the build environment, why don't you ask him/her?


I help a volunteer group that teaches Scratch to kids


» こどもプログラミングサークル‘スクラッチ’


and also hold the following Scratch Meetup.


» 大人のための Scratch 勉強会 #4 : ATND


If you have iPhone or iPad, catch me at that place and ask me to build the app for you.


Scratch のプロジェクトを iPhone/iPad 上で動かせる Scratch.app for iOS

Scratch で Apple と Steve Jobs を揶揄する動画をつくった願い(呪い?)が通じたのでしょうか?


» Please Mr. Jobs : 僕は発展途上技術者


iPhone/iPad 上で Scratch のプロジェクトを動かせる Scratch.app for iOS の開発者 John M McIntosh(@squeaker68882) 氏に、「Scratch.app が AppStore で却下されたのは悲しい。なんとか僕の iPhone/iPad で動かしたいんだ 」という旨のメールを送ってみたところ、快くソースコードを送っていただきました。


最初、Xcode でビルドしてみて動かしてみたところ、起動はするのですが、Scratch プロジェクトを動かすことができませんでした。「Scratch のサイトがアップデートされいくつか URL が変わっているので該当部分をいじれば動くんじゃないか」という John 氏のアドバイス通り修正してみたところ、動かすことに成功!



さらに、GitHub でソースを公開すれば興味がある人が貢献できていいのではないか、と進言してみたところ、すぐ公開されました。素晴らしいです。


Twitter / @squeaker68882: Scratch.app for iOS goes t ...


» johnmci/Scratch.app.for.iOS - GitHub


これで、iOS のデベロッパーアカウントを持っていて、実機で動かす環境を持っている人は、上記よりソースを git clone してビルドすれば Scratch.app を動かすことができます。


残念ながら一般のユーザーが誰でも使えるというわけにはいかないですが、まわりに実機でビルドできる環境を持っている人がいたら、お願いしてみてはどうでしょうか。


僕も、こどもたちにスクラッチを教える


» こどもプログラミングサークル‘スクラッチ’


で少しお手伝いをしていたり、


» 大人のための Scratch 勉強会 #4 : ATND


といった勉強会を主催しているので、そういった場で遠慮なく声をかけてください。お持ちの実機で使えるようにビルドします。


「はんだづけカフェ」で Scratch につなげて遊べる「なのぼ〜ど」を作ってきました

週末、末広町にある「はんだづけカフェ」に行ってきて、Scratch につなげてフィジカルコンピューティングが楽しめる「なのぼ〜ど」を作ってきました。


» おとなも なのぼ~ど を作ろう! « ちっちゃいものくらぶ


「なのぼ〜ど」は、簡単に言うと、ゲームなどが簡単に作れる教育用プログラミング言語の Scratch とつなげ、光センサやマイク、スライダなどで遊ぶことができるちっちゃいボードなのです。と言ってもややこしいので以下の動画を見て下さい。



これを自作することで低価格で作れてしまうのです(価格など詳細はなのぼ~ど 頒布はじめました « ちっちゃいものくらぶを参照してください)。しかも設計した @tomonnn1 さん直々の教えを受けながら組み立てていける、というぜいたくな機会でした。


では、さっそく写真とともにレポートしていきます。


はんだづけカフェは、末広町にある 3331 Arts Chiyoda という施設に入っています。着いてみて、外観をみると。。。あれ?これって学校です。



もとは中学校だった校舎がいい感じで改造されています。昔懐かしい手洗い所のところにフロアマップが描かれています。



はんだづけカフェはこんな場所。



今回、半田ごてなどの工具一式は貸していただけました。



こいつらをボードにはんだ付けしていくわけです。



まずは各種抵抗をはんだ付けしたところ。茶黒赤で 1KΩ とか、昔技術家庭の授業でやったなー。



ちょうど半分くらいまではんだ付けしたところで、@tomonnn1 さん直々のチェックが入ります。なんか先生にチェックしてもらっている生徒の気分、緊張します。



試験用の PC に USB ケーブルをつなげ、接続チェック。おー、ばっちり認識されてます。ポートのところの Profic なんちゃら、ってやつです。



その後は、いろいろとコツも教わり、スピードもアップ!!これで工場でバイトできるんじゃないか、とか勘違いしながら、順調にはんだ付けしていき。。。


完成!!かかった時間は2時間半くらいでした。



自分の Mac にドライバをインストールし、なのぼ〜どをつなげてすべてのセンサをチェック。全部ちゃんと動いたときは感動ものです。


今回こどもたちの都合がつかなかったので、我が家からは僕一人の参加だったのですが、ほかの参加者は親子で参加。こども達がはんだ付けをしていました。これまで何組かサポート、指導してきた @qramo さん、@tomonnn1 さんによると、大人は油断してよく間違えるが、こども達は注意深くやるから間違えない、とのこと。こども達が組み立ててきたなかで、これまで動かなかったことはなかったそうです。


こどもでも作れてしまう自作ボードを、こどもでもプログラミングできるゲームにつなげることができる。いやーすごい時代になりました。


なのぼ〜ど、作ってみたいというかたは、頒布もおこなっている


» ちっちゃいものくらぶ


をチェックするといいと思います。


うちの子にも Scratch やらせてみたいという方は、


» こどもプログラミングサークル‘スクラッチ’


で定期的におこなわれているワークショップに参加するといいかもしれません。


また、僕が主催で、大人のための Scratch 勉強会というのもやっているので、こどもに Scratch をやらせてみたい、あるいは自分がやってみたいという大人の方(Scratch はプログラミングを覚えたいという昔こどもだった方にもおすすめです)はぜひ。


» 大人のための Scratch 勉強会 #3 : ATND


» 大人のための Scratch 勉強会 #4 : ATND


プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

オンラインコンテンツ: 大人のためのScratch

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

Email: webmaster at champierre dot com

Twitter @jishiha

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