OQOの場合は、WiFiはキーボードからON/OFFを切り替えられるが、Bluetoothについては、OQO Managerかデバイスマネージャから切り替えるしかない。消費電力やセキュリティのことを考えると、やはりこまめにON/OFFしたい。
そんなわけで、ちょっとしたスクリプトをWSHで作ってみた。
準備作業
このスクリプトを使用するにはマイクロソフトが配布しているdevcon.exeが必要なので、以下のリンクからダウンロードする。
デバイス マネージャとして機能する DevCon コマンド ライン ユーティリティ
ダウンロードしたdevcon.exeは自己解凍形式になっているので、ダブルクリックして解凍する。
デフォルトの解凍先がC:\DOCUME~1\USER_NAME\LOCALS~1\Tempになっているので、注意して欲しい。
解凍先には、
- i386フォルダ
- ia64フォルダ
- EULA.txt
という3つのフォルダ/ファイルが解凍される。
今回必要なのは、i386フォルダの中のdevcon.exeだけなので、他のファイルは捨ててしまっても構わない。
自己解凍ファイルをデフォルトのまま解凍してしまった場合は、
C:\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\Temp
にi386フォルダが出来上がっているので、その中のdevcon.exeをパスの通ったフォルダに移動する。
「パスの通ったフォルダ」がよく分からなければ、C:\Windowsに移動すればOK。解凍前も解凍後もファイル名が同じなのでややこしいが、左のアイコンのファイルが今回必要なもの。
設定作業
devcon.exeの準備が終わったら、以下のリンクを右クリックしてbt_wifi.vbsという名前で「対象をファイルに保存(Firefoxの場合は、名前を付けてリンク先を保存)」する。
bt_wifi.vbs
このアイコンをダブルクリックして起動すると、3回ほどプロンプト画面が瞬いた後に次のようなダイアログが表示される。
WiFiデバイスがPID_0002として、BTデバイスがPID_0003として上記の画面に表示されていれば、以下の設定作業は必要ない。
ただ、スクリーンショットをご覧いただければおわかりの通り、自分の環境では、WiFiデバイスがOQO Wifi Radio #2になってしまっているので、PIDが他の人と違う可能性がある。
bt_wifi.vbsを起動すると、次のようなダイアログが表示される場合には、bt_wifi.vbsを編集して設定を変更する必要がある。
bt_wifi.vbsをエディタで開くと、
8 Rem ■初期設定
9 Rem 以下の2点について、環境に合わせてPID_000xの部分を書き換える
10 BTDevice = "USB\VID_1557&PID_0003"
11 WiFiDevice = "USB\VID_1557&PID_0002"
といった箇所があるので、PID_000xの部分を、「◆あなたのOQOに登録されているBT, WiFiデバイスは以下の通りです◆」の内容に合わせて書き換える。
使用方法
OQO BT/WiFi Status Changer(bt_wifi.vbs)には、以下の起動オプションがある。
- オプションなしで起動
- デバイスの状態を表示
- wifi
- WiFiのOn/Offトグル動作
- bt
- BTのOn/Offトグル動作
- on
- WiFiとBTをOnにする
- off
- WiFiとBTをOffにする
bt_wifi.vbsは基本的にショートカットを作成して、ショートカットキーを割り当てて起動することを想定している。
Target欄の末尾に半角スペースを空けてオプションを追記して、ショートカットキーを設定したものをスタートメニューに放り込んでおけば、キーボード操作でWiFiやBTをOn/Offできるようになる。
えーと、当然のごとく無保証です。
このスクリプトを使用して、なにやら妙なことになってしまったとしても、責任は負えません。