今日の音楽 4月9日 ピアノ協奏曲(矢代秋雄)
矢代秋雄は、黛敏郎と同世代であり同時期にパリ音楽院でフランス音楽を学んだけれど、作風に強く日本を意識させる黛とは全く異なる、音楽を整然と仕上げるという作風を貫いています。
1967年に作曲されたピアノ協奏曲も、非常に透明感の高い作品で、日本の祭りのリズムを思わせる主題が使われているにもかかわらず、決して純日本的西洋音楽にはなっていません。
矢代秋雄の早過ぎる死は、日本の音楽界にとっては大きな損失だったと思います。研ぎ澄まされた質感の高い音楽に円熟味が加わった作品を是非とも聴いてみたかったものです。
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