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第百五十三回芥川龍之介賞は、羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」(『文学界』3月号)と又吉直樹... 第百五十三回芥川龍之介賞は、羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」(『文学界』3月号)と又吉直樹「火花」(同2月号)に決まった。羽田は四度めの候補、又吉は文芸誌デビュー作での受賞である。精神的活劇介護小説とでもいうべき羽田作品、二人のお笑い芸人の長年の交情を悲哀と狂気と滑稽の入り交じった筆致で描いた又吉。羽田は今後も安定した仕事ぶりを見せてゆくだろう。又吉は二作目がいつ読めるか。人気芸人の受賞が「文学」に齎(もたら)すものよりも、いきなりの芥川賞が、この出てきたばかりの新人作家に、何を与え、何を強いてゆくのかが気になる。短いものでもいいので、とにかくコンスタントに書いてゆくことを望みたい。 村田沙耶香の長編一挙掲載「消滅世界」(『文藝』秋号)は、昨年評判を取った「殺人出産」に続く、異様な設定のディストピア小説である。今度もテーマは「出産」だ。近未来の日本、戦争(どうやら第三次世界大戦らしい