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天明八年(1788)、京情緒ゆたかな高瀬川沿いに店を構えた初代店主・彌助。二代目の彌三郎より鳥料... 天明八年(1788)、京情緒ゆたかな高瀬川沿いに店を構えた初代店主・彌助。二代目の彌三郎より鳥料理を扱うようになり、自らの名から「鳥彌三」と命名した。以来、二百有余年にもわたって同じ屋号・同じ料理で営まれていることに、並々ならぬ決意と自信が窺える。 のれんをくぐるとひんやりとした石畳が奥まで続き、昔さながらの高下駄の音が心地よく耳に響く。打ち水された足元に滑らかな光をたたえるのは鞍馬石。磨き抜かれた漆黒に輝く石の上を歩けば隔世(かくせい)の感がこみあげる。さらに奥へと進み鴨川を見渡すと、古来より変わらぬ水の流れに時が経つのを忘れてしまう。 名物「水炊き」を前にして、まず驚くのは白いスープ。鶏ガラだけで三日間、強火で炊く。その間の番をするのは七代目の主人と跡継ぎ、それに専属職人の三人に限られる。混ぜ物を一切使用しないだけに、味わいを極める技術は絶妙だ。幕末の頃には坂本龍馬も口にした、同じ味
2010/06/13 リンク