因果性とは：五感を通じて知る世界は氷山の一角

因果性とは：五感を通じて知る世界は氷山の一角

ニールス・ボーア（Niels Bohr）『因果性と相補性』 作用量子の発見により、私たちは、原子的過程のたち...概要を表示 ニールス・ボーア（Niels Bohr）『因果性と相補性』 作用量子の発見により、私たちは、原子的過程のたちいった因果的追跡は不可能であり、その過程の知識を得ようとするどのような試みも、その過程に基本的に制御不可能な影響を及ぼすということを学んだ（後略）。（「作用量子と自然の記述」p.74）▶︎ ⑴「因果性への問題提起」 デヴィッド・ボーム（David Bohm）『現代物理学における因果性と偶然性』 因果性の概念，運動の連続性，そして個々の微視的対象の客観的実在性の断念が必要であるとするのは、あまりにも早計に過ぎると思われる．（p.134）▶︎ ⑵「見えるもの」だけでは判断できない 因果的に決定される運動が起こる，より深い段階が存在しないという結論は，あらかじめ，このような段階が存在しないと仮定したときにのみ，帰結されるものであるから，まさに，循環論法からの所産である．（p.134）▶︎