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今から68年前、乳児に大きな健康被害をもたらした「森永ヒ素ミルク事件」で、未開封の粉ミルク缶と患者... 今から68年前、乳児に大きな健康被害をもたらした「森永ヒ素ミルク事件」で、未開封の粉ミルク缶と患者のカルテが、岡山大学医学部に残っていることが分かりました。未開封の粉ミルク缶が確認されたのは全国でも初めてです。 高さ10cm、直径11cmほどの古びた缶。 (岡山大学医学部 医学資料室/木下浩 室長補佐) 「ヒ素が混入されていた粉ミルク缶は回収されて、実は中が入っているものは(これ以外に)残っていません」 「森永ヒ素ミルク事件」の被害者の家族から、岡山大学医学部が1970年頃に譲り受けて保管していた未開封の粉ミルク缶です。1955年5月に森永乳業の徳島工場で生産されたことが分かっています。 その頃、西日本の広い地域で乳児の皮膚が黒ずんだり、肝臓が腫れたりするなど、「原因不明の病」が続出していました。 岡山大学病院にも子どもを連れた親が殺到しました。この年の8月、岡山大学医学部は乳児の異常がヒ
2023/04/15 リンク