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鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 作者: 川上和人,出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/04/... 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 作者: 川上和人,出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/04/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る本書は一言でいうと鳥類学者による研究生活をつづった鳥エッセイ集なのだが、これがまあ異様におもしろい。鳥類学者として著者がしてきた研究内容、体験談がそのまんまおもしろいのはもちろんだが、それ以上に文体がエキセントリックである。 霧の中に点々と鳥の死体が落ちている。日常生活では、鳥の死体は反物質と対消滅してしまうため目にする機会は少ないが、南硫黄島には反物質がないので消滅しない。それどころか、ネズミやカラスなど死体を食べる脊椎動物もおらず、死体はゆっくり分解される。よく見ると、蔓や枝にも死体が引っかかっている。生体よりも死体が好きな私には、天国のような地獄絵図である。多産される死体は豊かな自然の証拠だ。結構
2017/05/23 リンク