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訳者の長原氏の編集による日本語オリジナル版、スラヴォイ・ジジェク『ロベスピエール/毛沢東 革命とテ... 訳者の長原氏の編集による日本語オリジナル版、スラヴォイ・ジジェク『ロベスピエール/毛沢東 革命とテロル』(長原豊、松本潤一郎訳)を読む。特に第2章「バディウ―世界の論理」に刺激を受ける、というか理論的かつ私的に励まされた。この章でジジェクは、「静観主義」とも見えかねないバディウの傾向を危惧するエイドリアン・ジョンストン(Adrian Johnston)を引きながら、ジョンストンの行論それ自体が「行動的な静観主義」に陥ってしまう危険を嗅ぎ取っている。こういうときのジジェクは恐ろしいほど鋭いし、その言葉の裏にある彼の過酷な「経験」の熱が伝わってくる気がする。 ジョンストンは、本物の変化を閃光のように誘発する出来事の到来を待ち侘びるという静観主義、そうした「静観主義的な辛抱強さ」を捨て、国家主義的なシステムのアキレス腱を世俗的な文脈の中に見抜くこと、そうした凝視・観察とマイナーな実践の積み重ねが
2008/07/31 リンク