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1969年の「ロコへのバラード」で大ヒットを飛ばしたピアソラ=フェレール共作の続編ともいえる1971年の... 1969年の「ロコへのバラード」で大ヒットを飛ばしたピアソラ=フェレール共作の続編ともいえる1971年の作品。 ある意味「もう一人のロコ」ともいえる「自転車乗り」を主人公にした歌です。 かなり長い作品で、幻想詩とも寓話とも取れる不思議な物語が展開されます。 おんぼろの白い自転車を乗り回す痩せっぽちの男。 口笛でポルカを吹きながら街を走りまわって、「がんばれ神様!がんばれ神様!」と叫ぶ彼はみんなの笑いもの。 「勝つということはゴールではなく、続けることなんだ!」というセリフは、そのままピアソラの人生観ともつながっているのかもしれません。 ところがある晩彼の白い自転車は彗星のように青く輝き、街中で様々な奇跡が起こります! それなのに人々は突然怒りにとらわれ、彼を襲って自転車をバラバラに壊してしまう・・・ 不条理な残酷劇ですが、この自転車乗りは実はキリストを暗示するように描かれています。(痩せて