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(前回から読む) 翻訳調の翻訳では、原文に忠実に訳すことが強調された。原文の一字一句もおろそかにせ... (前回から読む) 翻訳調の翻訳では、原文に忠実に訳すことが強調された。原文の一字一句もおろそかにせず、忠実に訳していくべきだとされた。しかし、原文に忠実に訳した結果、読んでも意味が理解できない訳文になるというのは、どこかがおかしくないだろうか。原文に忠実に訳したのなら、論旨が明快な原文から論旨が明快な訳文ができるはずであり、読めば読むほど意味が分からなくなる訳文ができるはずはないのではないだろうか。では、翻訳調の翻訳が原文に忠実だとされてきた理由は何なのだろうか。そんな点を考えながら、『国富論』のうち、とくに有名な部分の訳をみてみよう。 われわれが食事を期待するのは、肉屋や酒屋やパン屋の慈悲心からではなく、彼ら自身の利害にたいする配慮からである。(水田洋監訳・杉山忠平訳『国富論』、岩波文庫、2002年(2刷)、第1巻39ページ) It is not from the benevolence
2010/11/12 リンク