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361 名前:大人になった名無しさん[] 投稿日:2009/03/22(日) 04:59:00 ひぃばぁちゃんが亡くなるちょっと前に、まるで懺悔のするかのように私に話してくれたお話。 ひぃばぁちゃんはそりゃーもう、気の強い、たくましい人だった。 隔世遺伝だか何だかで、その性格はうちの母にしっかりと受け継げられている。 それに対し、ばぁちゃん(ひぃばぁちゃんの娘)は気立てのいい、優しく穏やかな人だったらしい。 でも、ばぁちゃんは若くして、ガンで亡くなった。 ばぁちゃんの死は家族に絶大な衝撃を与えたと聞いている。 それほど、良き妻であり、良き母であった人らしい。 ばぁちゃんは幼い頃からそんな感じで、 ひぃばぁちゃんに口答えはおろか、逆らったこともないらしい。 もちろん、親子喧嘩になったこともないと言っていた。 いつも、穏やかでにひぃばぁちゃんに従順な子だったという。 だからこそ、ひぃばぁちゃんは娘の行く末が心配で 娘の意見なども聞かずに、地主さんの息子さんとの縁談をさせた。 もちろん、娘も文句一つ言わずにそれを受けた。 お相手はばぁちゃんの事を大層気に入り、縁談は順調に進み結納も済んだ。 いざ明日は嫁入り!と、いう晩にばぁちゃんはひぃばぁちゃんにこう言ったそうだ。 「お母さん、やはり私は嫁ぎたくないんです。」 後から思えば、それはばぁちゃんの最初で最後の反抗だったらしい。 とても申し訳なさそうに、泣きそうになりながらの物言いだったんだという。 でも、ひぃばぁちゃんは理由も聞かず、すごく強い口調でそれを咎め、黙らせてしまった。 翌日、何もなかったかのように嫁いでいった娘に安心してると 夜になって、家に「先生」という人(多分、どっかの教授なんだと思う)がやってきて 「娘さんを僕に下さい!!」 と求婚してきたそうだ。 先生は随分と前からばぁちゃんと恋仲で、結婚を誓った仲だったらしい。 でも、嫁ぐことを知らなく、たまたま求婚してきたのが嫁いだ日の夜だったのだ。 ひぃばぁちゃんは事情を説明して、先生にはお帰りになってもらった。 他に愛する人が居たことを、ばぁちゃんは死ぬまで誰にも話さなかったらしい。 ひぃばぁちゃんも、先生があの夜求婚してきたことは誰にも言わなかったという。 どうしてあの夜、娘が嫁ぐのを嫌がる理由を聞かなかったのか。 どうしてあの娘の初めての反抗を、強い言葉で咎めてしまったのか。 普段、反抗なんて絶対しない心優しいあの娘の気持ちをどうして汲み取ってやれなかったのか。 ひぃばぁちゃんはその事を人生で一番後悔していると言っていた。 ばぁちゃんに似てるという私に話すことで、懺悔のつもりだったのかもしれない。 |
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