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radikoが“タイムフリー聴取”対応。1週間限定で後から番組が聞ける新機能

 radikoと日本民間放送連盟ラジオ委員会は、10月11日の正午頃からradiko.jpに「タイムフリー聴取機能」を追加。過去1週間に限り、いつでも後から番組の聴取を可能にする。実証実験と位置付けられ、無料で利用可能。この機能を活用した新たな聴取文化「シェアラジオ」も推進。宇多田ヒカルを起用した特別番組も全国のラジオ局で放送する。

シェアラジオの紹介ページ

 「タイムフリー聴取機能」は、放送されたラジオ番組を過去1週間に限り、いつでも後から聴取できるもので、聴き逃してしまった番組を後から楽しんだり、SNSやネットニュースなどで話題になった番組を後から聴く事が可能になる。

 無料かつ非登録制で利用可能。ただし、1番組ごとに3時間の聴取可能時間という制限がある。これは、1つの番組を選んで再生した瞬間から、3時間が経過するまでの間、聴取できるというもの。例えば12時に再生ボタンを押すと、その番組は15時まで聴くことができる。聴取可能時間内であれば、早送りや巻き戻し、一時停止なども行なえる。

 なお、特定のタレント出演番組やスポーツ中継など権利上の問題で、一部聴取できない番組があるという。また、各放送局の編成判断によって当該番組の配信を停止する場合もある。

 タイムフリー聴取は、ラジオメディアの価値向上や、ラジオ番組コンテンツとの接触機会の拡大を目的としてradikoが開発。また、民放連ラジオ委員会は、リスナーの拡大、特に若年層へアピールするため、“一人で楽しむラジオ”から“友人と共有しながら楽しむ『シェアラジオ』”を提唱。「タイムフリー聴取機能」を使い、新しい番組聴取画面に設置する「シェア」ボタンを押せば、お気に入りの番組や、友人が気に入りそうな番組を、ソーシャルメディアを通じて、お知らせ・共有できるようにする。

 利用者数の把握、利用者数に伴うサーバーの負荷などのシステム構築規模の把握、ラジオ番組を構成するコンテンツがどのように利用されるのか、どのように拡がっていくのかなど、今後予想される課題を抽出するため、実証実験としてスタートする。「(抽出した問題を)どのように解決していけば本番運用に移行できるのかなどを検証する期間と位置付けている」という。

 シェアラジオを新たな聴取文化としてアピールするため、特別番組組 「サントリー天然水 presents 宇多田ヒカルのファントーム・アワー」を2016年10月11日正午から、10月17日まで、民放連加盟ラジオ101局で放送する。放送日・時間は、番組のWebサイトであるシェアラジオ特設サイトに掲載する。1時間の番組で、宇多田ヒカルが出演する。