【プロダクツ物語⑦】さっぱりブラック クレイパック洗顔
ローズマリーから生まれたナチュラルスキンケア、Shield72°製品の開発物語、第7話目はさっぱりブラック クレイパック洗顔です。
広島県産無農薬栽培ローズマリー蒸留水(ローズマリー葉水:基剤)を主成分として、オーガニックアロマ100%の精油をつかった着香、厳選した植物エキス(保湿)など、ローズマリー成分を余すところなく配合しています。
さっぱりブラック洗顔シリーズの香りは、ローズマリー、ティトリー、グレープフルーツのアロマブレンドです。
(ローズマリー葉油、ティーツリー葉油、グレープフルーツ果皮油:賦香)
当時の開発メモから調香テーマと、意図した香り印象を抜粋します。
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◆テーマ「LIBERTY(リバティ)」
◆ファーストインプレッション「スカッと清々しい」
◆使用感「すっきり」
制作過程で意図した香り印象
・からだとこころが軽くなる感覚
・胸がスカッとしてひらかれていくような
・腹のそこから愉快になって笑いだしたくなるような
・からだが細かく振動してスウィングするような
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グレープフルーツの香りは、どんな感情の熱も発散してしまう、おおらかで風通しのよい空間を生みだす力があるように思います。
甘さと酸っぱさ、その奥に見え隠れする苦さ・複雑なナニモノカは、数ある柑橘類のなかでも、清濁あわせもちすべてをマリアージュしてしまうふところのふかさを感じさせ、ずんぐり丸くておおききな風貌も、どこか鷹揚で天真爛漫な気配をまとっているような。
ティトリーは心理的にも身体的にも強さと抵抗力、自信をもたらす芳香としてアロマ業界で重宝されていますが、自生地が湖沼の近くでカビや細菌の発生から身をまもる必要があったこと、極端な乾燥期をのりこえる必要があったことなどを考えると、この地球でコントラストの上にバランスよく足場をつくり、サイバイブしてきた先達でもあると感じています。
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クレイは長い年月をかけて蓄積された土中の粘土層から掘り起こされます。
クレイパック洗顔に配合しているカオリンとベントナイトは、自然の粘土層から掘りおこされ、乾燥して砕いた天然物です。
粘土層は、火山が噴火して灰が堆積し、風に吹かれ、雨や海水にさらされながら形成されてゆきます。
主に花崗岩から得られるカオリンは、もとは火山噴火によってできる火成岩(マグマが冷えて固まった岩石の一種)で、地表で早急に固まるマグマとちがって、地球のふところふかくに抱かれながら過ごしてきました。
花崗岩は長い年月をかけて朽ち果て、風化し、雨風にさらされ、細かい粒子が少しづつ地表に堆積し、やがて地面の土や、枯葉などの有機物と混じりあい、ゆっくりと粘土になっていきます。
24時間サイクルで目覚めたり眠ったり、365日サイクルで咲いたり枯れたりする生命種とはまた一味ちがって、地中の深い場所で悠久のときを過ごしながら冷え固まったクレイは、すこし独特な気配を醸しだしていると感じています。
時間は最高のヒーラーとよくいわれますが、クレイの背景を想像しながらそっと指先でふれるとき、時間に対する認識が拡大されて、日々のなかで激しく揺れ動き、こごってしまった感情の熱も、皮膚の汚れといっしょにすべて洗い流してくれるような気がしています。
洗顔シリーズ「さっぱりブラック クレイパック洗顔」の物語、お読みくださりありがとうございました。動画もあわせてご覧くださると幸いです。
*当サイトで紹介している植物やクレイの一般的な性質は化粧品の効能を示したものではありません。