2010年05月18日 23:27
こんばんは、今回は更新が7話を見てからということで少し遅れてしまいました。それでは早速やっていこうと思います。前半が7話、後半は特別編について簡単に書いていこうと思います。しかしこれは認識の差が大きそうで、外国、特に中国にはどうでしょうね・・・。
では続きから書いていきます!
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第7話「事変」
満蒙問題私見を書きあげる石原莞爾。どうやら満州を占領することによる権益を考えているようです。そしてある特別ラジオ番組で満州とその特殊権益。建川を含む有識者による話が中心のようです。遼東半島を巡る議論は余地があるようですが、南満州鉄道株式会社の独占的支配地域は大日本帝国の勢力下であるということは事実のようでした。
その南満州鉄道株式会社の鉄道に乗るカメラマン鳴海にある陸軍将校が話しかけてきます。その内容はカメラの話題でしたが、彼の言動に圧倒されてしまうのでしたが、彼の名前を思い出すことはできないのでした。そして満州日報の記者2人は現地取材を開始します。そして現地の日本人に話を聞いて回りますが、どうも地元の住民の反日感情が激しいようで、苦労が絶えないとのこと。さらに張学良政権の妨害も根強く、なかなかうまく物事も進まないようです。一連の取材を終えた記者たちは例のラジオ番組を聞きながら、お昼を取ります。そして張作霖爆破事件により張学良が反日派になるのはもっともだと小言をもらします。当初新聞社は張作霖を中国国民党が殺害したと報じましたが、記者たちの間では日本軍によるものだと感じ始めているようです。しかし板垣征四郎や石原莞爾の台頭で、徐々に雲行きが怪しくなってきていると言います。そしてその会話でカメラマンはさっきの鉄道の将校が石原莞爾だと思いだすのでした。
その同時刻のラジオで、建川の言葉を褒める石原莞爾は満州は誰かがやらないといけないと呟きます。一方、奉天日本総領事館で森下に取材する記者ですが、どうも関東軍の情報は煙に巻くのでした。取材を終えて車に乗り込もうとしますが、車体に石がぶつけられます。そしてそれが地元の人々からのものだと分かり、それでも記者たちは読者は日本人だから満州の人々の言葉は聞かないで良いというスタンスを取り続けるのです。
そして準備を終えた石原のところに建川が来ることを知らせる電報が。そしてそれが障害になるかもしれないとひとり言のように言うのでした。会議で紛糾する軍事行動ですが、原因は参謀本部の建川がどちらの人間なのかということ。そして決着がつかない会議を箸の示す道で決めるという天運任せを行うことにするのでした。
奉天で建川のところに乗り合う板垣ですが、どうもそのことがいろいろなところで議論を呼んでいます。建川の日露戦争で敵中横断三百里の英雄であり、そのことを引き合いに出し説得を試みる板垣。しかし建川は参謀本部から関東軍の暴走の阻止が命じられていました。その板挟みになっている建川を菊文に連れていく板垣と花谷。そして建川は預言者と遭遇したことを話します。それを聞いた板垣も以前の会議でその女に会ったと話します。そしてそのことで石原たちは柳条湖付近の線路を爆破し、満州事変を断行するのでした。
そして駆け出す満州日報の記者たち。そして彼らは中国軍の犯行だと言う記事を先導していくのでした。それは日本国民の民意でもあったのでした。そして泥沼になる戦争の前触れである満州国建国がなされるのでした。
掘り下げポイント
・真実よりも期待
当時の日本にとって、日本国民は真実よりもそうなってほしいという期待の方に物事を考えていたのかもしれません。それを止めることができなかったメディアというのが何とも切ないですね。本来は真実を伝えることが使命である存在が、読者の期待に急き立てられて真実を歪曲して伝えることをしてしまったのは、マスコミの敗北と言っていいものかもしれません。しかしそれによってさらに日本は取り返しのつかない道を歩んでしまったのは皮肉なのかもしれません。
今回の中に、日本の勢力下での地元民の抵抗は激しくても、それを鳴海はジャーナリストとして中立に物事を見ようと言っているのを、滝山が否定しているのはこれこそ典型的な当時のメディアの態度だったのでしょうね。
特別編「預言」
概略
桜井機関の4人の能力者について、ナレーションである預言者が語っていく内容です。上海は当時外国の租界地域として発達した都市であり、いろいろな人たちが入り組んでいる土地「魔都」であるのでした。そしてその中に闇に紛れて暗躍する桜井機関があるのです。
伊波葛は士族の流れをくみ、高級軍人の家柄の人物で、合気道の達人、厳格。能力は目に見える対象への瞬間移動です。能力を束縛させるものと考えています。薗樹雪菜は華族出身のお嬢様で、兄の高千穂勲を捜すために桜井機関に。能力は相手の心を読んだり、遺留品などに残された思念などを読み取れるものです。鍵谷棗は山村の貧しい田舎に育ちましたが、幼いころから薗樹家の使用人となっていました。性格は無口だが誠実で、能力は望遠・透視・暗視などの特殊な視覚能力です。三好葵は破天荒で屈託のない性格。欧州留学の経験の持ち主で、自由で開放的な価値観を持っています。能力は念動力。趣味は下手なヴァイオリンですが、それは失くしてしまった恋人が教えてくれた大切なものであるから。
桜井機関の任務に見え隠れする高千穂勲の姿。ビッグフォー爆破事件での高千穂勲の部下・久世との戦いを経て、ついに葵は高千穂勲本人と対面します。彼の理念はアジアが連帯すること。しかし独立が今の問題だと反対されます。それでも高千穂勲は国が選択を誤れば、とんでもない惨事が起こると感じ、それを防ぐために命を賭すと言うのでした。
しかしそこに割って入るナレーションとして語っていた預言者。彼女は関東軍の会議に乱入し、この決断について石原莞爾らに忠告します。そして関東軍は満州事変を起こし、あの泥沼の戦いに導かれていくのでした。
補足・感想
右翼団体統帥で経済界の有力者は頭山満でしたね・・・。すいません、以前書いたときは勉強不足で、人物が掴めませんでした・・・。これで第6話の登場人物は補足できたでしょうか?一応、当時の人物をかなり使っているので、リアリティはありますね!
さて葵の恋人が預言者ということですが、どういうことでしょうかね?そして満州事変からの物語がかなり面白くなってきそうです。
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