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2015年1月14日

言論の自由

【調査会NEWS1759】(27.1.14)

 今回のフランスでの一連の事件で犠牲になった方々に心より哀悼の意を表する次第です。

 それと同時に、ムスリムの方々にぜひお願いしたいことがあります。詳しい経緯は知らないものの、少なくとも絵を見る限り「シャルリエブド」に掲載された風刺画は常識を逸したものです。同じことをキリストについてやったらどうなるのか、考えれば分かります。

 しかし、あのような事件を起こせばイスラム世界全体がテロリストのように思われ、本来自制してしかるべき低俗な風刺画を載せた新聞が「言論の自由」の象徴、あるいはヒーローになってしまいます。少なくとも事件を起こしたテロリストは法に従って厳罰に処されるのが当然ですから。また、こういう事件はウイグルで中国共産党政権の行っている激しい人権侵害の口実にもされてしまいます。

 イスラム社会の中からあのような過激派を抑える努力をもっと積極的にし、誹謗に対しては言論をもってすることが、結果的にはイスラムに対する理解を深めるのではないでしょうか。ムスリムの人たちの大部分は過激派などではなく家族を大切にし、自らの信仰を大切にしています。その信仰は尊重されるべきであり、今回の事件はその意味でも残念です。

 ところで日本では長い間北朝鮮批判はタブーでした。1990年代半ば頃までマスコミは報道のたびに「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)」とわざわざ正式名称を付けていました。批判をすれば朝鮮総聯が押しかけてくる、何をされるか分からないということで多くの人は口を閉ざしていたのです。人の批判はできません。私だってその一人でした。それでも日本は「言論の自由」の守られている国であったはずでした。

 言論の自由は守られるべきですが、それは自ずから限界があります。強い立場の者の側の自由だけが守られるということなら「自由」の名の下に「無法」を蔓延させ、逆に自由を侵すことになります。それは逆に今回のようなテロを引き起こしていくはずです。

 また、自由だから何を言っても良いということではないはずです。発言する側に責任の自覚が必要なことは言うまでもありません。皆が何を言っても良いのであれば個人対個人の関係から国際社会まで、秩序はなくなってしまいます。自分が安全なときだけ自由を主張してそうでなければ黙るというのではこれもダブルスタンダードになってしまいます。

 いずれにしても人間誰であれ100パーセント言論の自由を守り、責任を果たすなどということはできません。少なくとも自分たちの持っている基準、やっていることが本当に正しいのだろうかという自問を続け、ベストは無理でもベターを目指していくことが必要でしょう。そうでなければそれこそ北朝鮮のようになってしまいます。

▲現在「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30 5910kHz、5985kHz、6135kHz のいずれか
深夜 1:00〜2:00 5910kHz、5955kHz、6110kHz のいずれか

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★「正論」2月号
●代表荒木がシンポジウムのパネラーとして「自衛隊特殊部隊の元リーダーが語る拉致の解決策」の中で発言。

★「WiLL」2月号
●代表荒木が「北朝鮮に誠意は通じない」と題して寄稿

★チャンネル桜・防人の道「予備役ブルーリボンの会シンポジウム『拉致被害者救出と自衛隊-2』」
●代表荒木が出演
●放送済み。下記のYouTubeでご覧になれます。
http://youtu.be/r5XLyNOe-70

★1月17日(土)14:00「拉致問題を考える県民集会」(佐賀県主催)
●鳥栖市民文化会館(鳥栖市宿町807-17 Tel 0942-85-3645)
●代表荒木が参加
●問合せ:佐賀県人権・同和対策課(0952-25-7063)

★1月22日(木)13:10 講演会(平成国際大学社会・情報科学研究所主催)
●平成国際大学(東武伊勢崎線花崎駅15分 加須市水深大立野2000)
●代表荒木が参加
●問合せ:同大 0480-66-2100 

★2月1日(日)14:00「拉致問題を考える国民の集いin宮城」(政府拉致問題対策本部・宮城県主催)
●仙台市福祉プラザふれあいホール(仙台市青葉区五橋2-12-2 地下鉄五橋駅前)
●代表荒木が参加
●問合せ:宮城県国際経済・交流課(022-211-2277)

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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特定失踪者問題調査会ニュース
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