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2014年7月28日

鉄ちゃん

【調査会NEWS1605】(26.7.28)

 大学の期末試験の採点も終わり、個人的にはちょっとほっとできる期間になりました。若干不謹慎と思われるかも知れませんが自分の趣味にかかわる話を一つ。

 私は小学生のときから鉄道が趣味で、今もぼちぼちと写真と模型をやっています。今は撮影のために旅行する余裕はないのですが、独身時代は全国あちこち回りました。趣味の対象としては地方の私鉄が中心で、今は廃線になったところも少なくありません。

 しかし、行ってきたところをあらためて思い起こすと、拉致に関連した場所、特定失踪者の失踪関連地点や工作員の上陸地点などに近いところが少なくないのです。例えば富山地方鉄道浜加積駅の近くではかつて腰まで雪に埋まりながら写真をとっていたことがありますが、ここから4キロほどのところに辛光洙が昭和51年(1976)9月に密出国した早月川河口があります。同じ富山県の加越能鉄道高岡軌道線(現在の万葉線)沿線では荒谷敏生さん、谷ケ崎清一さんが失踪しています。

 一番印象に強いのは市川修一さん・増元るみ子さんの拉致された吹上浜で、ここは昔鹿児島交通の鉄道線(通称南薩線)が通っていました。私は学生時代この線に乗ったことがあります。南薩線は海岸近くを通る割には海の見えない鉄道だったのですが、ちょうど2人が拉致された近く、薩摩湖駅のあたりで少しだけ海が見えます。その風景を8ミリカメラで車窓から撮りました(残念ながら当時のフィルムが見つからないのですが)。時期的にもせいぜい拉致から1〜2年前のこと。あのときの風景を思い出すと、自分が旅行していたときに、同じ場所から拉致をされた同世代の人がいたことに自責の念を感じます。

 一般に海岸近くにローカル線の通っているところは上陸した工作員がそのまま移動するのに便利だとされています。能登で「普段めったに売れない大阪行きの切符を買っていった不審な男がいた」という話を聞いたこともありました。「趣味でやっているのだろう」と言われそうで若干躊躇しますが、一度真面目に鉄道という視点から北朝鮮の工作活動についても調べてみた方が良いかもしれないと思っています。同好の士で何か情報をお持ちの方がおられたらお知らせいただければ幸いです。ひょっとしたら何気なく撮った写真の中に工作員が写っているかも知れません。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  5985kHz 深夜 1:00〜2:00 6090kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月28日(火)18:15 中京テレビ(愛知・三重・岐阜)「キャッチ!」

★8月3日(日)13:30「拉致問題解決のための大集会」(林田・水居家族連絡会主催)
●南九州短期大学講義室(宮崎神宮駅徒歩20分 0985-83-2100)
●代表荒木が参加
●問合せ:水居徹さん(090-2733-3028)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●なかいち にぎわい交流館(秋田駅西口徒歩10分 018-853-1133)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★9月13日(土) 14:00「国民大集会」(家族会・救う会・拉致議連主催)
●日比谷公会堂(千代田区日比谷公園1-3 Tel 03-3591-6368 地下鉄霞が駅B2・C4 出口、内幸町駅A7出口、日比谷駅徒歩3分)
●副代表岡田他役員が参加
●問い合わせ:救う会全国協議会(03-3946-5780)

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月26日

戦勝節

【調査会NEWS1604】(26.7.25)

 明後日、7月27日は朝鮮戦争休戦61周年です。この日は北朝鮮では祖国解放戦争に勝利した記念日、「戦勝節」と呼ばれています。

 1950年6月25日、38度線で始まった朝鮮戦争は3年後に現在の休戦ラインで休戦になりました。まあ誰がみても引き分けなのですが、北朝鮮では「南から攻めてきたのを押し返し、祖国を守った」から勝利ということになっています。しかも助けてくれた中国への感謝の念はあまりみられません。

 金日成はこの戦争のどさくさに最大のライバル朴憲永を「米帝のスパイ」として捕らえていますから、その意味では「戦勝」かも知れませんが、それ以上に、「引き分け」と行ってしまえば戦争をはじめた自分の責任が問われると思ったのでしょう。

 しかしこのときの構造は今日も続いており、現在も南北朝鮮ともに公式の領土は同じ朝鮮半島(及び付属島嶼)です。ソウルで買う「大韓民国全図」も平壌で買う「朝鮮民主主義人民共和国全図」も書いてある地域は同じです。一つの国に二つの政府があり、その正統性を争う内戦が起きて、決着がつかないままに今日に至るというのが公式的な構図です。

 そして北朝鮮は南北統一のためということで様々なテロをくり返しました。1968年の韓国大統領官邸を狙ったゲリラ、同年秋に日本海側から浸透させた120人のゲリラ、1974年の文世光事件、1983年のラングーン事件、1987年の大韓航空機爆破事件…。最近では2010年の「天安」撃沈や延坪島砲撃や最近のミサイル発射など、そして日本でも拉致をはじめとして長年にわたって様々な主権侵害行為を引き起こしてきました。

 しかし、それだけやって何が残ったのかと言えばあのテーマパークの様な平壌と、疲弊した国民と国土でしかありません。北朝鮮にはすでに全面戦争の能力も意思もなく、「対南武力解放」は国民を統制するための口実でしかありません。挑発は今後もやるでしょうし、局地戦くらいにはなるかも知れませんが、それ以上にはならないでしょう。

 昨年現地調査で山口に来てくれた元工作員李相哲氏に最初にあったとき「工作員は優秀な人間でなければできない。頭脳も身体も優れた人間が工作員になるはずであり、その人たちが一般社会で活躍していれば北朝鮮もこんなことにならなかったのではないですか」と聞いたことがあります。彼は「確かにそうでしょう。工作員になった人間が一般社会にいれば北朝鮮ももう少し良くなっていたかも知れません。でも国の方針がこうですから仕方ないのです」というような話をしていました。

 今、再調査云々で色々な噂が飛び交っていますが、こんなときこそもう一度本質を見直してみる必要があるように思っています。
 
▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★8月3日(日)13:30「拉致問題解決のための大集会」(林田・水居家族連絡会主催)
●南九州短期大学講義室(宮崎神宮駅徒歩20分 0985-83-2100)
●代表荒木が参加
●問合せ:水居徹さん(090-2733-3028)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●なかいち にぎわい交流館(秋田駅西口徒歩10分 018-853-1133)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★9月13日(土) 14:00「国民大集会」(家族会・救う会・拉致議連主催)
●日比谷公会堂(千代田区日比谷公園1-3 Tel 03-3591-6368 地下鉄霞が駅B2・C4 出口、内幸町駅A7出口、日比谷駅徒歩3分)
●副代表岡田他役員が参加
●問い合わせ:救う会全国協議会(03-3946-5780)

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月25日

東京新聞7月21日付

先日の現地調査(山形)について報じてくれました。

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2014年7月23日

「宣戦布告」

 映画「宣戦布告」(石侍露堂監督)のパンフ。平成14年封切りで、上映実行委員会の中に高校の同期生がいた関係で協力を頼まれて解説を書きました。このパンフ自体はあちこち配っているうちになくしてしまったのですが、今大学院の授業を受けている社会人学生で東映の方がおられ、新品をいただきました。
 この映画は自衛隊に協力を求め、自衛隊側も了解していたのですが、確か野中広務か誰かから横やりが入り一切手伝いができなくなったという曰く付きの作品。でも、そうは見えないところが大したものです。今なら自衛隊も堂々と協力してくれるでしょうし、見る方も受け止め方が違うでしょう。その意味ではちょっと早すぎた映画かも知れません。DVDでは観られますので、ご関心のある方はぜひどうぞ。なお、私はこの解説を書いただけで、中に出てくるわけではありませんので念のため。

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2014年7月22日

柏崎と遊佐

【調査会NEWS1603】(26.7.22)

 山形の現地調査の最後は秋田との県境、遊佐(ゆざ)町の海岸でした。ご存じの方も多いと思いますが、警察が山本美保さんであると断定した身元不明遺体の漂着した場所です。ここには前にも来たことがあるのですが、今回ピンポイントで遺体のあった場所を確認できました。

 この遺体が山本美保さんでないことは明らかなので、遊佐は「最終失踪関連地点」にしていません。もっとも、セカンドバッグの置かれていた柏崎もおそらくは偽装でしょうから、あくまで「関連地点」でしかないのですが。

 柏崎の現地調査は一昨年行いました。そして今回遊佐の海岸に立ってみてあらためて「柏崎から遊佐まで200キロ、最長17日で屍蝋化し歯が多数抜けた遺体が辿り着くことはないだろうな」という思いを新たにした次第です。

 山本美保さんの失踪については17日、ロイターが記事を配信しました。英文で出たのは初めてだったと思います。ロッキード事件のときも最初に報じたのは外信ですから、一つのきっかけになるとは思います。

http://www.reuters.com/article/2014/07/17/us-japan-northkorea-missing-twins-idUSKBN0FM2SZ20140717

 また、日弁連に一昨年提出した人権救済申立についてもまもなく結果が出ると思います。県警発表から10年、この間マスコミの関心も一般の理解も比べものにならない程高まってきました。拉致問題解決のためには「山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件」を避けて通ることはできません。こういうときだからこそ、「進展」ではなく「解決」のために一気に動かしていく覚悟です。ご協力をよろしくお願いします。
 
▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★8月3日(日)13:30「拉致問題解決のための大集会」(林田・水居家族連絡会主催)
●南九州短期大学講義室(宮崎神宮駅徒歩20分 0985-83-2100)
●代表荒木が参加
●問合せ:水居徹さん(090-2733-3028)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●なかいち にぎわい交流館(秋田駅西口徒歩10分 018-853-1133)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月19日

ロイターが山本美保さんの事件について報道

http://www.reuters.com/article/2014/07/17/us-japan-northkorea-missing-twins-idUSKBN0FM2SZ20140717

 山本美保さんの事件についてロイターが記事を書いてくれました。

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現地調査へのご協力ありがとうございました

【調査会NEWS1602】(26.7.19)

 昨日一昨日と実施された1万キロ現地調査22回(山形)には多数の皆様のご協力を賜り誠にありがとうございました。今回報道関係の関心も高く、これまでで最大の取材陣となりましたが、事故なく終了できました。ご協力に心より御礼申し上げます。

 現地調査では山形県の日本海側を新潟県との境鼠ヶ関から秋田県との境遊佐まで走りましたが、鶴岡の温海事件の現場など、本当ならもっとじっくり調べたいところも多数ありました。今回の調査がきっかけになり情報の提供等ありましたら、ぜひお知らせいただきたくお願い申しあげます。

 報告についてはまとまり次第お知らせしますが、とりあえず現地で配布した庄内地方関連事件資料を下に付けておきます。メールニュースでお知らせした温海事件資料に他の事件を加えたものです。

◎庄内における工作活動関連事案(温海事件を中心に)

●昭和25年(1950)5月22日 北朝鮮工作員安珉濬は酒田港から密入国(杉並事件)。

●昭和35年(1960)10月 北朝鮮工作員滝川洋一こと崔燦寔は乱数表・無線機・工作資金等を携行して酒田付近の海岸から密入国(大寿丸事件)。

●昭和36年(1961)7月15日夜 温海町役場裏沖合で機帆船住吉丸からボートに乗り移ってきた男を逮捕。(昭和48年8月6日山形新聞夕刊)

●昭和36年10月20日 酒田市宮野浦沖で漁船から海中に飛び込んで上陸、東京に行って活動していた男が警視庁に逮捕される。(昭和48年8月6日山形新聞夕刊)

●昭和36年(1961)8月 馬今鳳(金永錫)が乱数表・無線機・工作資金・偽造外登証を傾向して酒田市十里塚海岸から密入国。工作員包摂活動等を行った後獲得した在日朝鮮人の親戚2名を帯同して昭和38年(1963)5月20日、同じ酒田市十里塚海岸から北朝鮮に密出国しようとして逮捕(酒田事件)。(昭和48年8月6日山形新聞夕刊)

●昭和38年5月 酒田海岸松林で無線機が発見される。(昭和48年8月6日庄内日報)

●昭和38年(1963)6月9日 酒田市浜中で男を逮捕。40トンの鉄鋼船で沖合400メートルに近づき伝馬船で上陸した。(昭和48年8月6日山形新聞夕刊)

●昭和47年(1972)11月 非公開失踪者Fさんの車が鶴岡市今泉海岸で発見される。

●温海事件
 以下の資料を参考にした。それぞれの記載には相違があるので総合的に考えての推測である。なお、下記Aが入国ではなく出国する予定だった可能性もある。所持品が当時の北朝鮮からの密入国者のものと類似しているのでここでは入国を想定して推測した。

『警察白書 昭和49年』
『金日成閣下の無線機』(佐々淳行著・読売新聞社・平成4年)
『二訂版戦後のスパイ事件』(東京法令出版・平成13年)
事件当時の山形新聞・庄内日報・新潟日報・朝日新聞・毎日新聞

昭和48年8月4日夜
 鶴岡市葉山海岸から労働党作戦部戦闘員崔光成(44)・金興錫(33)及びラジオ・食糧・衣類などを携行した工作員A(40代)がゴムボートで侵入する。崔と金は工作員を上陸させてから沖合に待つ工作子船に戻る予定だったが上陸時にゴムボートに何らかのトラブルがあり戻れなくなったため、トランシーバーで工作子船と連絡を取り、子船の着岸できる温海町(現鶴岡市)早田海岸ないし鼠ヶ関付近の海岸から直接乗船することとしてゴムボートを葉山海岸の岩陰に隠す。

 Aはバックアップ要員の固定工作員ないし協力者が迎えるはずだったが何らかの理由で接触できず、一旦崔・金とともに子船に戻ることにした。その後3人は南に向かって国道7号線を歩く。

8月5日0時20分頃
 パトカーで巡回中の鶴岡署防犯係鈴木光也巡査と同パト係布川敏徳巡査が国道7号線の早田簡易郵便局の北を新潟方向に歩いてきた3人を見つけ職務質問した。1人が北朝鮮国籍を名乗り船が難破して泳ぎ着いたと話した(佐々氏の著書には外国なまりの日本語で「青森から歩いてきた。これから鼠ヶ関海水浴場にいくところだ」と答えたと書かれている)。外登証提示を求めたところ崔が鈴木巡査に暴行を加えようとするなど抵抗している間に金とAは山側に逃走した(佐々氏の本では3人はバラバラの方向に逃げ出したことになっている)。崔はその場で逮捕された(記録によればなぜか公務執行妨害での現行犯逮捕はされていない)。

8月5日2時30分頃
 温海町小岩川沖約500メートルの会場に停泊中のモーターボート(おそらく工作子船)が突然ライトを消して新潟方面に走り去る。

8月5日4時ないし5時
 現場から約1.5キロ南の鼠ヶ関キャンプ場で高校生のテントの中で寝込んでいた金を発見。逮捕した。Aは逃亡したまま逮捕できなかった。金は職質を受けた時点でナップザックを持っていたが逮捕されたときは上半身裸で持ち物はなかった。

8月5日4時
 警察の要請で酒田海上保安部は巡視艇やまゆき出動。4時30分には巡視船とねも出動させる。その後第9管区海上保安本部はヘリコプターで酒田〜鼠ヶ関の海域を捜索。

8月5日夕
 早田海岸の海中から金の投げ捨てたナップザックが発見される。中にはトランジスタラジオ2台、トランシーバーケース、マーキュロ、白い錠剤、ショートピースのタバコのパッケージ、トウモロコシのような食糧、衣類が入っていた。衣類の中には暗号表、乱数表、換字表が収められていた(佐々氏の著書ではこれは崔の衣類とされている)。

8月8日
 朝鮮赤十字から日本赤十字宛に海難救助要請の電報が打電される。一方朝鮮総連社会局長河唱玉と安宅(あんたく)常彦代議士(山形2区・社会党)は山形県警本部を訪れ二人は遭難した北朝鮮船の乗組員であり逮捕は不当で人道上すぐ釈放して遭難者として扱うよう抗議。県警では「遭難やSOSの発信があったとは聞いておらず遭難者なら逃げる必要もなく、話すことが曖昧で密入国の疑いを解く裏付けがない」とした。(ちなみにこの日は金大中拉致事件の日)

8月23日
 総連山形県本部の委員長文定萬らが記者会見。北朝鮮赤十字の声明を22日朝鮮中央通信が流したと発表。概要以下の通り。
「北朝鮮水産部の咸鏡北道オデジン水産管理局所属海洋連絡船が8月3日日本海上で漂流し乗組員3人が山形県海岸に漂着した。北朝鮮赤十字は8月7日、12日日本当局に即時送還を要求する電報を打ったが聞き入れられず調べが続いている。北朝鮮は日本漁船が漂着した場合、人道主義的に扱って即時日本に返しているにもかかわらず拘置しているのは国際慣例と人道主義原則に反する不法行為だ。日本当局が要求を拒否し続けるならこれによって生じる悪結果に対しては日本当局が全面的な責任を負うことになるだろう」

11月2日
 崔と金は山形地裁で懲役1年、執行猶予3年の判決を受ける。身柄は仙台入管事務所に移され、国外退去になるが、この折「北朝鮮への送還を希望する。ゴムボートと無線機は金日成閣下のものである」と主張した。第三者の所有物なら官報に没収する旨14日間公告すべきながらそれをしていなかったため裁判所は証拠品を崔・金に返すよう命じる。「崔と金は、意気揚々、新潟港から定期船『万景峰号』に乗って、ゴムボート、無線機、乱数表などと共々、北朝鮮に帰国していった」(『金日成閣下の無線機』)

●昭和54年(1979) 非公開失踪者Tさん酒田市大浜海岸で失踪。

●昭和61年(1981) 非公開失踪者Yさん酒田市の自宅を出て失踪。
 
▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月20日(日)7:30 フジ系「新報道2001」

★7月21日(月)16:53 TBS系「Nスタ」


★8月3日(日)13:30「拉致問題解決のための大集会」(林田・水居家族連絡会主催)
●南九州短期大学講義室(宮崎神宮駅徒歩20分 0985-83-2100)
●代表荒木が参加
●問合せ:水居徹さん(090-2733-3028)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●なかいち にぎわい交流館(秋田駅西口徒歩10分 018-853-1133)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月18日

分かってきたこと、分からなくなったこと

【調査会NEWS1601】(26.7.18)

 今鶴岡のホテルで、現地調査2日目の朝です。これから酒田と遊佐(ゆざ)に行きますが、昨日はほぼ予定通り調査を終えることができました。

 山形市内での布施範行さんのご自宅ではお母さんとお兄さんにお話しをうかがい、しおかぜの収録もさせていただきました。お宅には一昨年齋藤理事と一緒におじゃまして、そのときもお母さんとお兄さんにお話しをお聞きしているのですが、今回あらためて分かったこともいくつかありました。自分自身の詰めの甘さもあるのでしょうが、やはりチームで来ると違うということを実感した次第です。

 その後一気に新潟との県境に近い鼠ヶ関(鶴岡市)に行きました。前のニュースで書いたように、ここは温海(あつみ)事件の現場の一つで工作員金興錫が逮捕された海水浴場です。そこを見て、北に直線距離で1.5キロほど行ったところが金と崔光成、Aの工作員3人の職質を受けた場所、早田(わさだ)の国道7号路上でした。その後ゴムボートが隠してあった葉山海岸に行ったのですが、警察白書に載っていた場所までは時間の関係で行けず、南側の三瀬海水浴場から周囲の状況を確認しました。

 時系列から行けば逆に辿ったことになるのですが、どうしても不思議だったのは葉山海岸の隣りの三瀬海水浴場自体が侵入には非常に好適と思われるような地形で、ボートが使えなくなって直接工作子船に乗ろうとしたのであればなぜ20キロも離れた早田まで歩いて行ったのかということです。しかも濡れた身体で。この点現地調査でかえって疑問が増えました。

 一つヒントになるのは温海事件の5年前、昭和43年(1968)1月に起きた韓国大統領官邸襲撃未遂事件(韓国映画「シルミド」の題材にもなりました)で、このとき北朝鮮の特殊部隊31人はソウルの大統領官邸(通称「青瓦台」)裏山まで接近し、制圧はされたものの1人生け捕りにされた金新朝が記者会見で「朴正煕の首を取りに来た」と北朝鮮なまりで語り韓国内を震撼させた事件です。

 しかし韓国の『中央情報部史』によれば、この事件は北朝鮮特殊部隊に様々なミスがあり、本来山の尾根伝いに浸透する計画だったのが途中で面倒になり一般道路に降りて検問に遭ったとのこと。そこで逃げ出して一部が撃ち合いになり、結局29人が射殺、1人が生け捕りで1人は北朝鮮に逃げたと言われています。

 これもKCIAの公刊歴史ですので真実がそのまま伝わっているという保障はありませんが、全体の流れからするとそう事実と違っているとも思えません。韓国側の警備のいい加減さにも言及しており、結局南北双方にミスや手抜きがあったようです。

 考えてみれば日本への浸透や国内での工作活動もうまくいったことばかりではないはずで、手を抜いて失敗したこともあるのでしょう。だからこそ氷山の一角ではあっても何人も工作員が逮捕されたり工作器材が見つかったりしているわけです。温海事件もやはり予定と異なる何かが起きたこと、あるいはミスをしたことによる発覚だったのでしょう。

 この事件についてはあまり結論を付けないで、今後他の地域の同種事例とも比較しながら、北朝鮮の工作活動の真実に迫っていきたいと思います。いずれにしても、現場に来ることが大事だと、あらためて実感しました。 

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2014年7月16日

続・温海事件

 明日から山形の現地調査です。今何とか自分の作る資料の作成を終えましたが、その中で温海(あつみ)事件にかかわることだけとりあえずお知らせしておきます。この事件はその内容もさることながら、結末がまさにわが国の現実を象徴している事件です。

◎この資料作成にあったっては以下を参考にしました。それぞれの記載には相違があるので総合的に考えての推測です。なお、下記Aが入国ではなく出国する予定だった可能性もありますが、所持品が当時の北朝鮮からの密入国者のものと類似しているのでここでは入国を想定して推測しました。

『警察白書 昭和49年』
『金日成閣下の無線機』(佐々淳行著・読売新聞社・平成4年)
『二訂版戦後のスパイ事件』(東京法令出版・平成13年)
事件当時の山形新聞・庄内日報・新潟日報・朝日新聞・毎日新聞

昭和48年8月4日夜

 鶴岡市葉山海岸から労働党作戦部戦闘員崔光成(44)・金興錫(33)及びラジオ・食糧・衣類などを携行した工作員A(40代)がゴムボートで侵入する。崔と金は工作員を上陸させてから沖合に待つ工作子船に戻る予定だったが上陸時にゴムボートに何らかのトラブルがあり戻れなくなったため、トランシーバーで工作子船と連絡を取り、子船の着岸できる温海町(現鶴岡市)早田海岸ないし鼠ヶ関付近の海岸から直接乗船することとしてゴムボートを葉山海岸の岩陰に隠す。

 Aはバックアップ要員の固定工作員ないし協力者が迎えるはずだったが何らかの理由で接触できず、一旦崔・金とともに子船に戻ることにした。その後3人は南に向かって国道7号線を歩く。

8月5日0時20分頃 

 パトカーで巡回中の鶴岡署防犯係鈴木光也巡査と同パト係布川敏徳巡査が国道7号線の早田簡易郵便局の北を新潟方向に歩いてきた3人を見つけ職務質問した。1人が北朝鮮国籍を名乗り船が難破して泳ぎ着いたと話した(佐々氏の著書には外国なまりの日本語で「青森から歩いてきた。これから鼠ヶ関海水浴場にいくところだ」と答えたと書かれている)。外登証提示を求めたところ崔が鈴木巡査に暴行を加えようとするなど抵抗している間に金とAは山側に逃走した(佐々氏の本では3人はバラバラの方向に逃げ出したことになっている)。崔はその場で逮捕された(記録によればなぜか公務執行妨害での現行犯逮捕はされていない)。

8月5日2時30分頃

 温海町小岩川沖約500メートルの会場に停泊中のモーターボート(おそらく工作子船)が突然ライトを消して新潟方面に走り去る。

8月5日4時ないし5時

 現場から約1.5キロ南の鼠ヶ関キャンプ場で高校生のテントの中で寝込んでいた金を発見。逮捕した。Aは逃亡したまま逮捕できなかった。金は職質を受けた時点でナップザックを持っていたが逮捕されたときは上半身裸で持ち物はなかった。

8月5日4時
 警察の要請で酒田海上保安部は巡視艇やまゆき出動。4時30分には巡視船とねも出動させる。その後第9管区海上保安本部はヘリコプターで酒田〜鼠ヶ関の海域を捜索。

8月5日夕

 早田海岸の海中から金の投げ捨てたナップザックが発見される。中にはトランジスタラジオ2台、トランシーバーケース、マーキュロ、白い錠剤、ショートピースのタバコのパッケージ、トウモロコシのような食糧、衣類が入っていた。衣類の中には暗号表、乱数表、換字表が収められていた(佐々氏の著書ではこれは崔の衣類とされている)。

8月8日

 朝鮮赤十字から日本赤十字宛に海難救助要請の電報が打電される。一方朝鮮総連社会局長河唱玉と安宅(あんたく)常彦代議士(山形2区・社会党)は山形県警本部を訪れ二人は遭難した北朝鮮船の乗組員であり逮捕は不当で人道上すぐ釈放して遭難者として扱うよう抗議。県警では「遭難やSOSの発信があったとは聞いておらず遭難者なら逃げる必要もなく、話すことが曖昧で密入国の疑いを解く裏付けがない」とした。(ちなみにこの日は金大中拉致事件の日)

8月23日

 総連山形県本部の委員長文定萬らが記者会見。北朝鮮赤十字の声明を22日朝鮮中央通信が流したと発表。概要以下の通り。

「北朝鮮水産部の咸鏡北道オデジン水産管理局所属海洋連絡船が8月3日日本海上で漂流し乗組員3人が山形県海岸に漂着した。北朝鮮赤十字は8月7日、12日日本当局に即時送還を要求する電報を打ったが聞き入れられず調べが続いている。北朝鮮は日本漁船が漂着した場合、人道主義的に扱って即時日本に返しているにもかかわらず拘置しているのは国際慣例と人道主義原則に反する不法行為だ。日本当局が要求を拒否し続けるならこれによって生じる悪結果に対しては日本当局が全面的な責任を負うことになるだろう」

11月2日

 崔と金は山形地裁で懲役1年、執行猶予3年の判決を受ける。身柄は仙台入管事務所に移され、国外退去になるが、この折「北朝鮮への送還を希望する。ゴムボートと無線機は金日成閣下のものである」と主張した。第三者の所有物なら官報に没収する旨14日間公告すべきながらそれをしていなかったため裁判所は証拠品を崔・金に返すよう命じる。「崔と金は、意気揚々、新潟港から定期船『万景峰号』に乗って、ゴムボート、無線機、乱数表などと共々、北朝鮮に帰国していった」(『金日成閣下の無線機』)

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2014年7月15日

温海事件の謎

【調査会NEWS1599】(26.7.15)

 温海事件は昭和48年8月3日に鶴岡市の海岸から上陸した北朝鮮工作員を山形県警が検挙した事件です。『戦後の外事事件』(外事事件研究会著・東京法令出版)には、被疑者崔光成(当時45歳)・余興錫(当時33歳)が国道を歩いていた2名を逮捕したと書かれています。

 しかし、不思議なのはこれに続いて同書では北朝鮮赤十字会が「遠洋連絡船が遭難し、三人が行方不明になったので救援を依頼する」という電報を打って遭難を偽装しようとしたなどと記されています。そうするとあと1名はどうなったのでしょう。

 警察関係者の知人によれば当時警察庁外事課長は、
●温海町(現在の鶴岡市)の海岸に3名が上陸、●1名は上陸直後に逮捕、●1名は翌日の早朝、日も当たらない海岸に海パン一丁で転がっているところを逮捕、●1名は逃走、所在不明、●ゴムボート、リュックサック、無線機、暗号表、乱数表、日本円、着替え、歯磨き、日本製のタバコ、日本製の薬などを所持、などと話していたとのこと。『戦後の外事事件』とは大分異なります。

 この事件については私自身前から気になっていたので出発前にできるだけ調べておきたいと思いますが、この工作員上陸の5日後には東京のホテルから野党政治家だった金大中氏(後に大統領)が韓国情報機関によって拉致された、「金大中事件」がありました。意味は異なりますが、南北の情報機関からやられていたということになり、何とも複雑です。

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2014年7月14日

1万キロ現地調査第22回(山形)概要

【調査会NEWS1598】(26.7.14)

 ※当初流した日程に一部間違いがあり、1599号で訂正しました。下記はその訂正したものになおしてあります。

1 目的

(1) 現地調査により個々の事件及び北朝鮮による拉致・工作活動への認識を深める。
(2) 広報啓発活動を通し今後の工作活動を抑止する。
(3) 現地で特定失踪者家族他関係者から北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」のメッセージを収録する。

2 参加者

(1) 調査会:代表荒木和博・副代表岡田和典・専務理事村尾建児・常務理事杉野正治・同武藤政春
・同曽田英雄・理事齋藤純一計 7名
(2) 家族会:増元照明事務局長
(3) 調査会を支援する会:梅原克彦監査(前仙台市長)
(4) 特定失踪者家族等:布施範行さん母布施マサ子さん・齋藤武さん兄齋藤恵一さん・非公開失踪者Tさん妹Kさん・非公開失踪者Yさん妹Aさん他

3 日程

■7月17日(木)

(日程開始前)

08:08 → ●(東京組)東京発 つばさ127号で山形へ
09:30 → ●岡田副代表・齋藤理事山形キャッスルホテル前出発。市内曹廷楽宅へ。本人に面会を求める。その後同行したマスコミに書類(告発状等)を配布して説明。終了後山形駅へ。

(現調正式日程)
11:04 → ●山形着・山形駅西口駅レンタカー営業所前集合
11:30 → ●山形駅前出発 布施範行さん宅(山形市陣場)へ
12:00 → ●布施さん宅着 母・布施マサ子さんに聴取・しおかぜ収録
13:00 → ●布施さん宅出発。温海温泉に向かう。途中昼食
15:30 → ●鼠ヶ関海水浴場着。 鼠ヶ関〜葉山海岸等温海事件調査
16:30 → ●温海地区出発 今泉海岸非公開Fさん失踪関連地点調査
17:10 → ●今泉海岸出発 集会会場へ
17:40 → ●鶴岡市勤労者会館(鶴岡市泉町8-57 ℡0235-25-2548)着・集会準備(1階大ホール)及び齋藤恵一さんから聴取
18:30 → ●拉致問題講演会(調査会主催)
司会・齋藤純一理事 
登壇者:
 増元照明家族会事務局長・梅原克彦調査会を支援する会監査・調査会代表荒木和博・齋藤恵一さん他
20:30 → ●集会終了(宿泊:「ホテルα1鶴岡」)

■7月18日(金)
09:00 → ●ホテルα1出発 酒田市十里塚海岸に移動
※支援者かマスコミの車に一部分乗
09:40 → ●酒田市十里塚海岸着 非公開Yさん失踪現場調査
妹・Aさんと、失踪当時海岸で不審な5〜6人の男を目撃したEさんから聴取(取材は可能。顔は出さず、失踪者氏名や失踪日付も出さないが、あとは概ね公開と同じ取材対応。しおかぜ収録も)
10:40 → ●十里塚海岸発 酒田市大浜海岸に移動
11:00 → ●大浜海岸着(集合地の目印はない。海岸沿いにフェンスがあり、それに沿って車を停める)。非公開Tさん失踪現場調査(妹・Kさん同行。取材対応はAさん、Eさんと同様)
12:00 → ●大浜海岸発 さかた海鮮市場(酒田市船場町2-5-10)へ
12:20 → ●さかた海鮮市場着 酒田港 非公開Yさん車発見場所確認及び昼食
13:40 → ●さかた海鮮市場発 飽海郡遊佐町十里塚海岸に移動
14:10 → ●十里塚海岸着 「山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件」調査
15:10 → ●調査終了・解散(東京組は山形駅に移動・山形18:04発つばさ156号)で帰郷)

調査対象者

(1) 布施範行 (ふせ のりゆき)さん

生年月日 : 1954(昭和29)年2月9日 (現:60歳)
当時身分 : アルバイト
当時住所 : 愛知県名古屋市
失踪日 : 1977(昭和52)年3月
最終失踪関連地点 :愛知県名古屋市北区
失踪状況:3月に「沖縄に行く」と書いた手紙が妹にあり、4枚写真が同封。3ヶ月前に実家で会ったときとは別人の様相。「2ヶ月で帰る」とあったがその後連絡なし。預金通帳、印鑑も一緒に妹に送付。昭和53年2月までは実家に電話、手紙あり。同年1月頃、家族に電話で中華風の料理をしてみたいと言っていた。失踪後、半年か1年後、女性の声で「範行さんいませんか」と電話が2回あった。平成17年1月31日、山形県警に告発状提出。

(2) 齋藤武(さいとう たけし)さん

生年月日 : 1945(昭和20)年6月14日(現:69歳)
当時身分 : 不明(元会社員)
当時住所 : 神奈川県横浜市
失踪日 : 1983(昭和58)年10月
最終失踪関連地点 :神奈川県横浜市金沢区
失踪状況:勤めていた会社を1983年10月に退職後行方不明。数か月後に家族が居住していたアパートを訪れたときには衣服にカビが生え、缶詰は錆び付いているなど長く不在のような感じで荷物もそのままだった。

(3) 非公開Fさん(女性)

生年月日 : 1948(昭和23)年(現:66歳)
当時身分 : スーパー店員
当時住所 : 山形県東田川郡
失踪日 : 1972(昭和47)年
最終失踪関連地点 :山形県鶴岡市今泉海岸
失踪状況:「風邪を引いたので病院に行ってくる」と家を出たまま失踪。翌日今泉海岸でに転落しているFさんの車が見つかったが遺体等は見つからなかった。

(4) 非公開Tさん(男性)

生年月日 : 1931(昭和6)年  (現:82歳)
当時身分 : 地方公務員
当時住所 : 山形県酒田市
失踪日 : 1979(昭和54)年
最終失踪関連地点 :山形県酒田市大浜海岸
失踪状況:家族と選挙に行った帰り、自宅前で家族をタクシーから降ろして1人で海岸に向かい、その後行方不明となる。

(5) 非公開Yさん(女性)

生年月日 : 1939(昭和14)年(現:74歳)
当時身分 : 主婦
当時住所 : 山形県酒田市
失踪日 : 1986(昭和61)年
最終失踪関連地点 :山形県酒田市
失踪状況:自宅から軽ワゴン車で畑に向かったまま失踪。2000(平成12)年に酒田港浚渫工事の折本人の軽ワゴン車が発見されたが遺体等は見つからなかった。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月15日(火)18:15 UXテレビ(新潟)「スーパーJにいがた」

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●なかいち にぎわい交流館(秋田駅西口徒歩10分 018-853-1133)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月13日

実行犯

【調査会NEWS1597】(26.7.13)

 何度も指摘していることですが、拉致事件の実行犯で逮捕されたのは私が知る限り久米裕さんを拉致した李秋吉一人です。その李も起訴はされずに終わっていますから、結局拉致問題で刑に服した人間はただの一人もいません。

 有本恵子さんを拉致したと自ら証言し、『謝罪します』という本を書いている八尾恵も逮捕されていません。しかし、北朝鮮にいる安部(魚本)公博は有本恵子さん拉致の実行犯として国際指名手配されています。

 拉致と断定していない特定失踪者ならまだしも、少なくとも高姉弟を入れて19人は警察が拉致と断定しているのですから、国内にいる実行犯が逮捕されてしかるべきです。実際原敕晁さんや田中実さんの拉致については犯人の名前まで公にされています。北朝鮮に実行犯の引渡を求めるというのが政府の方針ですが、なぜ国内の実行犯が捕まらないのか理解ができません。認定しているのですから、それは当然分かっているはずです。

 これは警察だけの問題ではありませんが、もし日本国内で拉致に加担した個人や組織が明らかになれば、そこから議員や官僚とのつながりも出てくるからではないか。またそれを放置してきた不作為も問われる。だからこそ海から上がった工作員だけで拉致を行ったかのように世論を誘導していると思えるのです。

 帰国した5人を拉致した実行犯は今も日本にいるはずです。曽我さんは北朝鮮で工作員から、勤めていた病院の勤務割りまで分かっていたと言われたと聞いています。政府・警察は北朝鮮への圧力をかけるためにも国内での拉致実行犯、協力者の摘発をしっかりと行うべきでしょうし、そのための政治判断も重要です。日本国内の問題を素通りして、何人か帰ったということで大騒ぎにしてごまかすことは絶対に許されません。

 今週は17日18日と山形での現地調査が行われます。その開始前、調査会の岡田副代表と齋藤理事が山形市に在住する田中実さん拉致の実行犯曹廷楽(「曹」は正式には縦棒が真ん中に1本だけ)の自宅を訪れる予定です。報道関係の方でご関心があれば17日9時30分に山形キャッスルホテルを出発しますのでこの時間にホテル入口においで下さい(岡田副代表携帯 090-3707-3693)。

 岡田副代表は田中実さん拉致の問題に長く取り組んできています。あらためて曹が田中実拉致について証言し、自らの非を認めるよう、強く期待するものです。 

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●なかいち にぎわい交流館(秋田駅西口徒歩10分 018-853-1133)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月12日

しおかぜ近況報告

【調査会NEWS1596】(26.7.12)

                            しおかぜ担当 専務理事 村尾建兒

 7月3日から韓国へ出張し、ソウルにて「しおかぜ」のモニターを実施しました。今回はUAゼンセン関東ブロック「韓国視察セミナー」同行による訪韓です。

 街中で短波放送を受信する場合、都市ノイズが多く、特に建物内等は受信しにくい環境となるケースが多くなります。今回はソウル市庁舎近くの街路にて実施し夜22:30〜、深夜1:00〜共にノイズはあるものの非常に良く受信できる事が分かりました。

 日本で受信する限り、夜の放送にかかる妨害電波や近隣周波数に出ているノイズの被りなど若干気になる部分もありますが、ソウルにおいては全く問題なく良好に入感し、深夜についてはさらに良い状態である事が確認出来ました。

 北朝鮮による妨害電波の状況は、6月5日の周波数変更以降も非常に弱い、全く出ていないという状況を繰り返しています。ソウルのモニターと合わせて考慮しても北朝鮮内部でも十分に聴取出来ていると言えるでしょう。

 現在「しおかぜ」の編成は朝鮮語番組、特に脱北者が監修したプログラムを強化しています。引き続きこの伝搬状態が続けばこちらのメッセージは間違いなく北朝鮮、拉致被害者へ伝わっている思われます。

●現地調査家族収録

 先月の北海道現地調査では同行参加されたご家族らによる「しおかぜメッセージ」の収録を実施しました。

 稚内では斎藤裕さんの姉、斎藤由美子さんと義姉斎藤孝子さん、ご友人の住吉伸吾さん、雄武町では紙谷慶五郎さんの三女である北越優子さんと紙谷圭剛さんのご友人鈴木辰治さん、北見では山形キセさんの妹、伊勢フサさんと、国井えり子さんのご両親である国井力さんと信子さんからお話頂きました。

 ご家族は望みをかけて呼びかけに臨んでいます。ですから言葉に詰まり、涙ぐみながらの収録は皆さん共通しています。現在北朝鮮の妨害電波を抑え込んで、強力に聴こえているのも、ご家族の必死の思いが届いてほしいという願いが、そうさせているかも知れません。収録にご協力下さった皆様に心より感謝申し上げます。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月12日(土)11:30〜 テレビ東京系「田勢康弘の週刊ニュース新書」

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●なかいち にぎわい交流館(秋田駅西口徒歩10分 018-853-1133)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月11日

国際講座(川上高司教授)

拓殖大学の国際講座、前期の最終講です。奮ってご参加下さい。

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ちょっと前ですが5月30日付の宇部日報。国広富子さんのことが掲載されています。

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実感

【調査会NEWS1595】(26.7.11)

 平成14年(2002)、9月終わりから10月初め、小泉訪朝から2週間後のこと。「5人生存、8人死亡」の検証のために外務省の代表団が訪朝しました。団長は今外務次官を務めている斎木昭隆氏。この代表団には色々逸話があるのですが、その中で余り知られていない話を一つ。

 代表団は平壌で今帰国している蓮池さんたち5人とキム・ヘギョンさん(なぜか後に「ウンギョン」になる横田めぐみさんの娘さん)のビデオを撮ってきました。9月17日の小泉訪朝のときには準備ができておらずビデオも写真も撮らなかったため批判されたのですが、このときはしっかりと撮ってきました。

 その映像のうちキム・ヘギョンさんのものは公開されていますが、拉致被害者5人については政府関係者と家族会の人たち以外は拉致議連・救う会の幹部などごく少数にしか公開されませんでした。

 あのとき、救う会全国協議会の事務局長だった私がテレビに映っている蓮池さんの姿を見て思ったのは、恥ずかしながら「本当にやっていたんだ」ということでした。やっていたと確信しているから救出運動をしてきたわけですが、それでもつい「本当にやっていたんだ」と思ってしまったのは、「現実」の持つ意味がどれだけ大きいかということです。

 そして10月15日、羽田空港で全日空の特別機からタラップを降りる5人を見て感じたのは「やればできるじゃないか」ということでした。やればできると思っているから救出運動をやってきたのですが、本人たちの帰国が現実として目の前に現れて、あらためてそれを実感したのでした。

 今回の動き、今の時点ではまだ北朝鮮もどう結論を出すか決めていないと思います。今後様々な紆余曲折があるでしょうが、もし前に進むなら想像もつかないような結果と、想像もつかないような反応が起きるかも知れません。

 そのとき実感するのが喜びか、絶望か、はたまたそれらがないまぜになったものか、いずれにしても12年前以上の怒濤のような状態の中で、現実を受け止め、冷静に対処する覚悟だけはしておかなければならないと思っています。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月11日(火)18:10 MBS(関西地域)「ニュースVOICE」

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月10日

目くらまし?

【調査会NEWS1594】(26.7.10)

 今日の日経はトップで「生存者リストに複数の拉致被害者 北朝鮮、約30人提示」という記事を載せました。先週の木曜日に続くスクープです。前回同様政府が「事実無根」とするのかどうか知りませんが、極めて詳細な内容であり、韓国のマスコミならともかく日経が裏も取らずにこういう報道をするとは思えません。報道の「根」は官邸あたりではないでしょうか。

 だとすると、あくまで推測ですが、大騒ぎしている「特別調査委員会」というのは、単なる目くらましであって、実は別のところで話が進んでいるということになります。実際日経の記事ではこのリストを北朝鮮は「今年はじめの時点」で作成したことになっています。

 それが本当かどうかは別として、確証を持てないものまで含めれば何年も前から様々な形でリストが官邸に届いていることは間違いありません。5月29日のストックホルムでの合意に関係なく、動きは遥か前から進んでいたということでしょう。

 もしそうだとすれば、なぜこんな面倒臭いことをするのか。交渉ごとですからすべて明らかにするのは無理にしても、何か意味があるのだろうと思います。ひねくれた解釈をすれば「そのとき」に備えた準備をしているのではないか、「8月下旬から9月上旬」というのは北朝鮮に与えた時間というより、リストを受け取った日本側にとって対応に必要な時間とも考えられるのではないでしょうか。

 拉致問題が明らかになって困るのは北朝鮮だけではありません。日本の中でもそれまでの不作為や隠蔽が当然明らかになります。今関わっている人たちの大部分は無関係であっても、政府としては「昔のこと」と済ませることはできません。少なくとも最低限の格好を付ける必要はあるはずです。

 また、北朝鮮側からは当然「これで終わらせるのなら交渉に応じる」と言ってきているでしょう。何らかの「決着」を付けなければならないという事情もあると思います。この点は民主党政権時代にもそのようなことを聞いたことがあり、今に始まったことではありません。

 これからまた色々な情報が流されるでしょう。日本政府の意図以外に、例えば米国や韓国、あるいは中国が妨害するための情報を流すかも知れません。いずれにしても目の前のことにあまり惑わされてはいけないでしょう。

 今の政府ができる限界と、国家としてできる限界は別のところにあります。安倍政権にはぎりぎりのところまでがんばっていただかなければなりませんが、ことは一つの政権だけで解決できるような問題ではありません。その意味で最後は国民の覚悟にかかっていると思うのです。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月11日(火)18:10 MBS(関西地域)「ニュースVOICE」

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月 9日

塚越義正さんの写真

 朝日新聞(名古屋本社)7月3日付の記事。塚越義正さんは海外旅行中に失踪したのですが、北朝鮮での目撃証言でもない限り最も情報が出にくい人だと思っていました。しかし、報道をきっかけに今回スイスで偶然出会った人がいたことが分かりました。まだ安否の確認には至りませんが、マスコミの力はすごいと、あらためて実感しています。
 おそらくこれからも様々な情報が出てくると思います。皆様のご協力をよろしくお願いします。

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【調査会NEWS1593】(26.7.9) アクセルとブレーキ

【調査会NEWS1593】(26.7.9)

 非公開特定失踪者1名の所在が確認されました。現在50台の男性で、昭和50年代に関東地方で失踪していました。本件はしばらく前にご家族には分かっていたのですが、調査会への連絡が遅れて昨日になったものです。ホームページの「特定失踪者集計」では非公開の国内での消息が確認された人27名が28名になります。その他は変化ありません。

 ところで、読者の方の中には「非公開の人ならわざわざ見つかったと発表する必要があるのだろうか。見つかったと発表すれば拉致という面からは全体の信憑性が薄れるのではないか」と疑問を感じる方がおられるかも知れません。この点、実は特定失踪者問題の重要なことなのでちょっと説明しておきます。

 調査会では失踪者が国内で所在確認された場合(つまり拉致でないと分かった場合)公開非公開を問わず発表しています、もちろん非公開の方は名前も詳しい状況も発表しません。見つかる方はほとんどが男性で、自らの意志で失踪した場合が大半です。これまで日本国内で死亡も含め所在確認された失踪者は今回でちょうど50人になります。リストに載せた失踪者の1割弱です(470人はそれを抜いた数)。

 私たちは失踪者ご家族に「拉致の観点から調べましょう。しかし拉致だと決めつけることはしないで下さい」とお話ししています。拉致だと分かれば救出のための活動をしようと割り切れますが、これではアクセルとブレーキを一緒に踏んでいるようなもので、かなりの精神的な負担になっていると思います。また、マスコミの方々も報道しにくいでしょう。

 しかし、政府認定者であれ特定失踪者であれ、大多数の人々は失踪当時北朝鮮による拉致とは認識されていませんでした。警察に届けのある失踪者は毎年10万人に近く、しかも大部分は自分の意志による失踪ですから警察も最初の時点で拉致の可能性を認識して捜査を行うのは物理的に不可能です。

 そして何年、あるいは何十年が経過してから拉致ではないかと思っても、現場に証拠など残っているはずはありません。海上での失踪ならなおのことです。そうなると証拠固めをしていく事件捜査では拉致と断定できるケースは例外的ということになります。

 平成14年(2002)6月、3か月後の小泉総理訪朝を誰も想像していなかった頃、佐渡で救う会新潟主催のシンポジウムがありました。その折大澤孝司さんの失踪した新穂村役場(当時)周辺や、曽我ひとみさん、ミヨシさんのご自宅近くにも行ったのですが、あのとき救う会全国協議会の会長代行で救う会新潟の会長だった小島晴則さんは「新潟県警は大澤さんについては拉致だろうと言っているけれど、曽我さんについては違うと認識しているようだ」と話していました。

 その曽我さんが認定されたのは北朝鮮が出してきたからです。ミヨシさんの認定は「ひとみさんと一緒にいなくなったから」ということです。もし北朝鮮が出していなければ政府は今も拉致認定していないでしょう。私たちも「拉致濃厚」には入れていないかも知れません。

 証拠を積み上げていくやり方では拉致問題の真実を解き明かすことはできない。しかし、放置することは許されない、となれば別のアプローチをするしかありません。それが失踪全体を見て共通点などから分析していくやり方(帰納的アプローチ)です。大きく枠を作って絞り込んでいけば当然そこから外れる人が出ます。だから特定失踪者というのはそういうものだと理解していただくしかありません。

 ご家族にすれば「拉致であって良かった」ということにはならないのであって、どんな理由であれ無事で再会できれば良いのです。それまでの何十年という苦しみを考えればなおさらです。私自身ときには「全員拉致ではなく、日本国内にいてくれれば」と思うことすらあります。しかし残念ながら現実はそれとかなり隔たったところにあるようです。

 今後もアクセルとブレーキを同時に踏むような活動が続けられると思います。分かりにくいことは承知の上で、ぜひご理解賜りますようお願い申しあげます。


▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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産経新聞「富山・石川の特定失踪者家族は今」

Facebook友達でもある産経新聞大竹さんの記事です。

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2014年7月 8日

7月4日付信濃毎日新聞

長野県関連の特定失踪者について載っています。
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独自情報

【調査会NEWS1592】(26.7.8)

  「特定失踪者」という言葉は正確には「拉致の可能性が完全には排除できない失踪者」という意味です。従って言葉の定義からすれば警察の860人のリストも、それ以外の人も含めこれに該当する失踪者はすべて含まれます。

 ちなみに「約470人」という数は「特定失踪者問題調査会の独自リストの数」、「約700人」はこれに警察のリストで各県警がホームページで公開している失踪者を非公開扱いで加えた数(調査会のリストになく、警察が公開している人は調査会としてはご家族に了解を得ていないので非公開にしています)ということです。

 最近共同通信の報道で調査会リストのうち「拉致濃厚」としている77人について外務省が北朝鮮に調査を求めたという報道がありました。「77人」というのが本当なら確かに調査会のリストでしょうが、これについて政府から私たちに問合せや報告は一切ありません。それ自体は別に構わないのですが、心配になるのは政府がどこまで独自の情報を持っているのだろうかということです。

 例えばニュース1581号でお伝えしたように、日高信夫さんの失踪時期は昭和42年(1967)とされていたものが1年違いの昭和41年であったことが明らかになりました。これは読売新聞の取材がもとで確認されたものですが、現在も警視庁のホームページでは昭和42年のままになっています。

 今回マスコミの関心が高まったおかげで、記者さんたちの取材によって私たちだけでは手が回らないところの情報も多数集まっています。もとより吹けば飛ぶような民間団体にできることは限りがあるのであって、各方面の可能な限りの協力がなければ情報の蓄積はできません。

 その意味で、政府が失踪者の情報をどこまで持っているのか、少なくとも政府の中だけでも「オールジャパン」で、警察・外務省・内閣情報調査室・公安調査庁・海上保安庁・防衛省などの関連機関が拉致被害者の情報を共有しているのか、ときどき不安になります。
 
 北朝鮮への交渉ではあくまで向こうに結果を出させて、それをこちらで確認するというのが筋ですが、少なくとも北朝鮮が出してきたもののチェックはできるようにしておかなければならないでしょう。国民的期待が高まっているだけに、「実は政府はあまり情報を持っていないのではないか」と心配もしている次第です。ぜひ、日本も「かつてない体制」を作って対応してもらいたいと切に望む次第です。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月8日(火)18:15 関西TV(関西地域)「スーパーニュースアンカー]

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月 7日

7月4日付朝日東海版

秋田美輪さんのお姉さんから送っていただきました。
Akitamiwa


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2014年7月 6日

宋日昊

【調査会NEWS1591】(26.7.6)

 前にこのメールニュースで「背広を着ているだけで、アクション映画なら上映15分後位には殺されているチンピラと変わりありません」と書いた宋日昊(ソンイルホ)・日朝国交担当大使。対日一筋でデビューしてからほぼ四半世紀、私とは同世代ですが、よく続くものだと関心します。

 しかし、冷静に考えていただけば分かると思いますが、北朝鮮で対日の仕事を長くやるということは少なくともカタギではない証拠です。かつて「清水桂子さん失踪(平成2年)のころ岡山の本屋で宋日昊を見た」という情報が寄せられたことがありました。これはさすがに別人だと思うのですが、ああいう国ですから兄弟とか親戚に工作員がいてもおかしくないとは思います。

 北朝鮮で対日担当ということは、そこから外れれば飯の食い上げ、というより下手をすれば粛清の対象になるとも言えます。その意味で宋日昊は日朝交渉には命がけで臨んでいるでしょう。この点伊原局長がどんなに真剣にやったと言っても、何年かで移動になる日本のお役所とは最初から覚悟が違うと思います。

 今回日本の代表団はその宋日昊から委員会の構成を聞いて、一所懸命メモし、確認して東京に帰り、喜び勇んで発表してみたら北朝鮮の発表文とは違う。しかも伊原局長が強調した「5月の合意にしたがって調査を行い、協議し、対策を立てる。以下の内容は現時点での考えであり、今後日本側と協議しながら修正していくこともあり得る」という部分は抜けていました。日本側が神経を使ったのは交渉よりどれだけ日本でもっともらしく発表するかということのように思います。

 西村眞悟衆議院議員は「北朝鮮との交渉担当者は、外務省では弱い、大阪府警の捜査現場たたき上げの部長を出すべき」と言っていますが、私は「日本詐欺師協会(という組織があるならば、ですが)にでも民間委託して、1人取り返したら何億円とか、出来高払いにした方が効率がよい」と常々言っています。ヤクザと見まがうようなたたき上げの刑事やプロの詐欺師の方が向こうも親しみを感じるでしょう。

 いずれにしても、普通の相手と交渉しているのではない、そして宋日昊もいつ突然に消えてしまうか分からない、従って約束事など簡単に反故にされてしまうということは理解しておく必要があると思います。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月7日(月)7:10頃 RKB毎日放送(ラジオ・北部九州地域)「インサイト」

★7月8日(火)18:15 関西TV(関西地域)「スーパーニュースアンカー]

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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1万キロ現地調査第22回(山形)について

【調査会NEWS1590】(26.7.6)

 今回は山形県の主に庄内地方(日本海側)について実施します。報道関係各位には御多忙な中恐縮ですが、取材賜りますようお願い申しあげます。

日程(変更の可能性がありますので予めご承知下さい)

7月17日(木)

0808東京発 つばさ127号 1104山形着にあわせて山形駅で集合
布施範行さん宅へ お母さんに聴取・しおかぜ収録

1300 温海温泉に向かう(途中昼食)

1530 温海事件(湯野浜・温海)調査

1830 集会(鶴岡市勤労者会館1階大ホール 泉町8-57 0235-25-2548)
調査会代表荒木他参加役員、家族会増元照明事務局長、支援する会梅原克彦監査(秋田国際大教授・前仙台市長)ら登壇予定

終了後 鶴岡泊

7月18日(金)

0900 鶴岡発 酒田へ

1000 非公開Aさん失踪現場(酒田市)

酒田市十里塚海岸(酒田事件及び非公開Bさん関連不審者目撃現場)他

1200 遊佐へ移動(途中昼食)

1330 山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件身元不明遺体漂着現場(遊佐町十里塚海岸)調査

1530 調査終了予定
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 なお、調査会ができる前の話ですが、荒木が東北電力労働組合の研修で講演に行ったとき、懇親会でお会いした電力所の副所長で次のような話をされた方がおられました。お名前等記憶がないのが残念です。

 自分の家は庄内の海岸沿いにある。あるとき(おそらく昭和50年代)、警察が家の2階を半年位借り上げていたことがある。来ていたのは所轄の警察官ではなく、「仙台から来た」と言っていた。昼は無線を聞いていて、夜はピストルを持って海岸に出て行くというのをくり返していた。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月6日(日)7:30 フジ系「新報道2001」

★7月7日(月)7:10頃 RKB毎日放送(ラジオ・北部九州地域)「インサイト」

★7月8日(火)18:15 関西TV(関西地域)「スーパーニュースアンカー]

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)

★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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2014年7月 4日

疑惑

【調査会NEWS1589】(26.7.4)

 今日は11時から自民党の拉致問題対策本部・外交部会合同会議、13時30分から拉致議連の役員会、15時40分から拉致議連・救う会・家族会・調査会合同の要請、17時から内閣府で家族会・救う会・調査会への外務省の説明と日程が立て続きました。

 総理への要請では、特定失踪者家族の中にこれが最後の機会と思っている人も多く、ぜひその決意を直接ご家族に伝えていただきたいとお願いしました。先日対策本部に要請文書を持って行ったときはけんもほろろでしたが、総理ご自身はうなずいておられました。

 ところで、今日は北京で宋日昊と交渉した伊原外務省アジア大洋州局長の説明を3回聞くことになったのですが、聞くたびに疑惑が大きくなっています。

 局長の説明によると、今回発表されている「特別調査委員会」なるものについての文書は北朝鮮側が話した内容を外務省がまとめたものとのことでした。北朝鮮側は手許のメモを読んでいたとのことですが文書の手交なく、宋日昊が読んだものを日本側が一所懸命メモして、「これでいいですか?」と聞いたのでしょうか。

 北朝鮮側の文書はないのかと聞いたところ、伊原局長は今日北朝鮮が朝鮮中央通信などでほぼ同じ文書を発表したと答えました。確かに今日発表されたのは事実ですが、朝鮮語の文章を読むと、いくつかニュアンスが異なります。特に伊原局長が説明の中で強調した部分、「各分科会の活動」で、「5月の合意にしたがって調査を行い、協議し、対策を立てる。以下の内容は現時点での考えであり、今後日本側と協議しながら修正していくこともあり得る」という内容は全く入っていません。

 また、四つの分科会も、伊原局長は「拉致を日本が最も重要視していると伝えている」と言ったのにもかかわらず朝鮮語ではそうなっていません。外務省の出した文書には「拉致被害者」「行方不明者」「日本人遺骨問題」「残留日本人・日本人配偶者」の順なのですが、朝鮮語では遺骨が最初、「残留日本人・日本人配偶者」が次になっています。「拉致被害者」及び特定失踪者を含むとされる「行方不明者」は3番目、4番目です。

 また、伊原局長は今回の制裁解除によって「北朝鮮が受ける経済的利益はほとんどない」と語りました。それなら、その程度のことで北朝鮮が拉致問題を本気で動かすと言えるのでしょうか。そして問い詰めていくと、これは「北がやるべきことについて説明を聞いた」というだけ。それなら「行動対行動」ではなく「言葉対行動」でしかありません。

 総理が制裁解除を決断したのは、おそらくそれが北朝鮮へのシグナルであり、一部報道された「リスト」に基づいて何人かが帰ってくるという確信を持っているからだと思います。その意味で、この「特別調査委員会」なるものに騙されて、ことの本質を見失ってはいけないと思います。気がついたら何人か帰って大騒ぎの中で「解決です」ということになりかねません。また、そもそもこの調子だと総理に外務省が本当のことを伝えているのかという不信感も感じてしまいます。

 「何とか前に進んでもらいたい」という特定失踪者のご家族、そして家族会の方々の強い思いを肌で感じるだけに、今こそ厳しい目が必要です。各方面の皆様のご協力をよろしくお願いします。 


(4団体で提出した総理宛要請文書は以下の通りです)

               平成26年7月4日
内閣総理大臣 安倍晋三 様

北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟会長 平沼赳夫
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 飯塚繁雄
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 西岡力
特定失踪者問題調査会代表 荒木和博

 私たちは、今なお北朝鮮に拉致されている被害者全員が、安全を確保され、一刻も早く日本に帰国することを希求しています。

 今回の日朝協議における北朝鮮側による特別調査委員会立ち上げの報告をうけ、本日の閣議決定で、これまで日本側が講じていた3分野の規制措置解除が決定されました。
本決定後も、北朝鮮との協議にあたっては、段階的に期限を設定するなど、北朝鮮側が全ての拉致被害者を帰国させるとの決断が為されているのかについて日々、確認をしつつ、十分慎重な判断と対応をしていただくことを望みます。

 また、北朝鮮が誠意ある回答を出さない場合は、制裁をより強く復活することは当然のことと考えます。

 被害者全員の安全確保と救出は、国家的かつ国民的課題であり、政府が主張している朝野をあげ総力を結集して『オールジャパン体制で問題解決を』という認識を我々と共有しながら解決にむけ進んでいただけるよう、ここに要請いたします。
                            以上

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月6日(日)7:30 フジ系「新報道2001」

★7月7日(月)7:10頃 RKB毎日放送(ラジオ・北部九州地域)「インサイト」

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。

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かつてない体制

【調査会NEWS1588】(26.7.4)

 総理はぶら下がりの会見で今回の北朝鮮の調査委員会を「かつてない体制」と評価し、「行動対行動の原則に従って、日本がとってきた一部の措置を解除する」と語りました。

 しかしこのことを額面通り受け取るなら到底納得できるものではありません。北朝鮮の組織など、例え金正恩がトップになったところで全く信頼できるものではないからです。

 北朝鮮の歴史は権力闘争の歴史であり、金日成最大のライバル朴憲永の粛清以降、金日成は国内派、ソ連派、延安派と対立する人間を切り崩し、最後は同じパルチザングループの甲山派も粛清してしまいました。そして1994年には自身も息子金正日によって死に至らしめられました。

 金正日は1997年からの「深化組事件」を張成沢に指揮させて2万数千人を処刑ないし収容所送りにしたと言われています。大臣格の農業担当書記徐寛熙は公開銃殺されました。この国では「かつてない体制」などほとんど意味のないことで、次の日には状況が激変することが何の不思議でもありません。もともと機関運営などという感覚のない国です。特別調査委員会とやらの設置を「行動」と評価するのはあまりにも軽率です。

 想像ですが、この「特別調査委員会」という案は外務省が北朝鮮に入れ知恵したのではないでしょうか。お役所の好きな「有識者懇談会」とか「諮問会議」式に、お偉方を並べてもっともらしさを出すという発想は日本の官僚ならではのような気さえするからです。

 ただ、おそらくこの「言葉対行動」は表向きのことで、実際は昨日の日本経済新聞に報道されたようにリストが官邸に来ているということなのでしょう。そして総理が自ら制裁の一部解除を発表するということが北朝鮮への「証拠」になるのだろうと思います。しかし、表に出さないでやることは、今度は拉致の幕引きにつながりかねません。前々号に書いたように「飯倉公館事件」のような情報操作を、今度はさらに巧妙にやろうとしている人間がいるに決まっています。いつの間にか被害者の一部が帰国する「進展」が「解決」にすり替えられてしまう懸念を強く感じます。

 「かつてない体制」というのが調査委員会などという欺瞞ではなく、三代世襲の独裁体制を倒してできた「かつてない体制」となるのであれば大歓迎です。安倍総理の本心がそこにあることを切に期待しています。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★7月4日(金)7:00 FM東京(東京周辺)「中西哲生のクロノス」

★7月4日(金)17:00 TBS系「Nスタ」

★7月6日(日)7:30 フジ系「新報道2001」

★7月7日(月)7:10頃 RKB毎日放送(ラジオ・北部九州地域)「インサイト」

★CS放送チャンネル桜「防人の道」
 放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

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2014年7月 3日

■緊急記者会見

【調査会NEWS1587】(26.7.3)

 本日の日本経済新聞には「北朝鮮、生存者リスト提示」との報道がありました。内容の真偽の確認はしていませんが、先程総理の制裁解除に関する発表がありました。これに対応し緊急の記者会見を行います。報道関係各位にはぜひ取材賜りますようお願い申しあげます。

 なお記者会見は(株)NetLiveのご厚意によりインターネットでの中継を行う予定です。遠方の方はそちらをご利用下さい。

日時 7月3日(木) 13:30から

場所 衆議院第2議員会館第5会議室

インターネット中継:http://www.netlive.ne.jp/archive/SII/index.html

★特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)

◎関西テレビ(関西・徳島)では7月3日(木)18:15からの「スーパーニュースアンカー」で「拉致再調査…特定失踪者の家族は(仮)」と題して報道の予定です。

◎テレビ朝日(及び系列局)では7月7日11時25分からの「ビートたけしのTVタックル」で調査会DVDの拉致シミュレーション(予備役ブルーリボンの会によるもの)の映像を使用する予定です。
※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればお知らせ下さい。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿等

★CS放送チャンネル桜「防人の道」(スカパー528チャンネル)
●7月1日(水)報道済み。インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y
●代表荒木が出演

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

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チャンネル桜(防人の道7月1日)

チャンネル桜でお話しさせていただきました。

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2014年7月 2日

総理と特定失踪者家族の面会を要請

【調査会NEWS1586】(26.7.2)

 本日調査会代表荒木と専務理事村尾が拉致問題対策本部を訪れ、特定失踪者家族と安倍総理の面会について要請しました。片山対策本部審議官が対応しました。

 片山審議官からは昨年1月25日に古屋大臣が特定失踪者家族に面会して以来大臣面会が行われておらず、まずそれが先ではないかとのお話しがありました。こちらからは、大臣にお会いすることは可能であればお願いしたいが、今回の要請はあくまで総理の面会であり、総理が特定失踪者の家族に会うことによって国家の意思を示したことになると伝えました。

 総理は一昨年末の内閣発足後直ちに認定被害者家族と面会しています。何度も発言している「認定の有無にかかわらずすべての拉致被害者を帰国させる」という言葉が本当であれば、僅かな時間を面会にさくことができないとは思えません。まさに「国家の意思」を総理自ら示していただきたいと説に思う次第です。

(要請文書)

内閣総理大臣 安倍晋三様

拝啓

 この度の日朝協議については現時点で結果は出ていないものの、総理の並々ならぬ熱意とイニシアチブのもとに推し進められているものと拝察します。ご尽力に心より敬意を表します。

 さて、5月29日の発表以来、特定失踪者ご家族の期待はこれまでになく高まっております。それは単に期待にとどまるものではなく、「これが最後のチャンスではないか」という悲痛な思いが込められていることは、数々の報道からもお聞きになっていることと存じます。

 調査会が設立されて11年になりますが、最初のころ上京して政府や議連への要請を行ったご家族も他界されたり体調を崩されたりで一人減り、また一人減りという現状にはご家族のみならず私たちも焦燥感を禁じ得ません。

 安倍政権におかれては昨年1月25日、「認定の有無にかかわらず」という方針を決定された日に古屋拉致問題担当大臣に面会していただいておりますが、この際ぜひ総理ご本人に「全ての拉致被害者を救出する」という決意を直接特定失踪者ご家族有志に対し明らかにして下さいますよう要請申し上げる次第です。諸事極めてご多端のこととは存じますが、ぜひともご理解賜りますようよろしくお願い致します。

敬具
   平成26年7月2日

特定失踪者問題調査会代表 荒木和博

★特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)

◎関西テレビ(関西・徳島)では7月3日(木)18:15からの「スーパーニュースアンカー」で「拉致再調査…特定失踪者の家族は(仮)」と題して報道の予定です。

◎テレビ朝日(及び系列局)では7月7日11時25分からの「ビートたけしのTVタックル」で調査会DVDの拉致シミュレーション(予備役ブルーリボンの会によるもの)の映像を使用する予定です。
※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればお知らせ下さい。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿等

★CS放送チャンネル桜「防人の道」(スカパー528チャンネル)
●7月2日(水)21:30(終了後インターネット配信)
●代表荒木が出演

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

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読売秋田版

 これも救う会秋田の舛谷さんから送っていただいたものですが、6月29日付読売秋田県版の記事。各紙が書いて下さっています。対応するご家族も大変だと思いますが、これを機会に新しい情報も集まればと期待しています。
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飯倉公館事件

【調査会NEWS1585】(26.7.2)

 まだ局長級協議の発表はないようなので、この機会に。12年前、小泉訪朝のときの話です。もうご存じない方も少なくないと思います。少し長いですがおつきあいを。

 平成14年(2002)9月17日、小泉訪朝のとき、当時私は救う会全国協議会の事務局長でした。まだ調査会も、「特定失踪者」という言葉も生まれていないときです。

 前日16日、官邸から被害者の消息について知らせたいという連絡がありました。「知らせたいなら来れば良い」ということで断ったのですが、17日昼、もう一度連絡があり、「8件11人(当時の認定被害者)全ての消息を伝えるので北朝鮮とつながっている外務省に来てもらいたい」とのことでした。

 半信半疑でしたが、「全員の消息を伝えるということならば」ということになりました。午後3時だったと思いますが、第1議員会館の前に観光バスが到着。私は「随分手回しが良いんだな」と思いながら家族会の皆さんと佐藤救う会会長、石破拉致議連会長、米田副会長、平沢事務局長とともに外務省に向かいました。議連役員でも自民党以外は同行を拒否されました。

 外務省と言っても連れてこられたのは本省ではなく、なぜか麻布の飯倉公館でした。外国のゲストを接待する、北朝鮮風に言えば「招待所」です。大きなホールに通されて、小一時間待たされました。私たちの前には大きなテレビがありました。「北朝鮮とつながっている」というのだから、そこに横田めぐみさんが出てくるのかと思っていたのですが、出た画面はNHKのニュースでした。

 そのうち、順番に家族が別室に呼ばれました。最初が横田さん、次が有本さんでした。「まことにお気の毒ですが、お嬢さんは亡くなっておられます」という植竹外務副大臣の声が今も耳に残っています。「いつ亡くなったのですか」「分かりません」「どうして亡くなったのですか」「分かりません」「どこで亡くなったのですか」「分かりません。平壌に娘さんが一人生きておられます」、こんな問答が続きました。

 後から考えればこのときおかしいと思うべきでしたが、当時は恥ずかしながら気が動転していてそこまで頭が回りませんでした。「何度も平壌に確認したのです。それでお伝えするのが遅れてしまいました」と、植竹さんは言いました。それが嘘だったことは後に分かります(本人は誰かに言わされただけかも知れません)。

 ここでのエピソードは山ほどあるのですが、ご関心があれば私の著書『日本が拉致問題を解決できない本当の理由』をご覧下さい。言いたいことは、このときご家族や私たちは飯倉公館に缶詰にされ、マスコミとシャットアウトされた一方でどこからか情報がリークされ、テレビに「横田めぐみさん死亡、蓮池薫さん生存」といった、選挙速報のような報道が流れたということです。

 9月17日の朝、平壌で日本側には「死亡」の日付が伝えられていました。しかし政府はそれを家族に隠しました。理由はただ一つ、その日付自体が不自然であり、見れば直ぐに嘘だと分かるからです。それを伝えず、家族に「死亡」を納得させる。そして意思表示ができないように飯倉公館に軟禁状態にして、一方でマスコミにリークする。あのとき国民は小泉訪朝を固唾を呑んで見守っていました。情報に飢えていたのですから、最初に出た情報が固定化されてしまいます。もし、あのとき家族がマスコミの前にいるときに同じ情報がもたらされ、「北朝鮮はこう言っています。しかし確認はしていません」と伝えていれば報道も全く異なったものになり、国民の認識も変わっていたでしょう。

 私はこの事件の現場にいたことで、正直なところ国家権力というものに対する考え方が根底から変わりました。あえて言うなら、当時官房副長官として平壌に行った安倍総理も、重要な情報は伝えられていなかったとは言え、職責上からすればこの事件に責任の一端はあると思っています。お役所の皆さんは「官僚がそんなことをできるはずがない」と言いますが、おそらくその通りで、これをやったのはもっと上の人間です。

 このやり方は2年後、山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件で全く同じように再現されます。このときも首相秘書官か、そのような職責にいた人が重要な役割を果たしたと思われます。そして、これからも節々で同じような情報操作が行われる可能性があります。マスコミも、国民も、目先のことに惑わされないようにしなければなりません。私はあのとき「戦場」にいた者として、謀略を弄するのは北朝鮮だけではないということを常に言い続けていかなければならないと思っています。

▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30  6020kHz 深夜 1:00〜2:00 6165kHz

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿等

★CS放送チャンネル桜「防人の道」(スカパー528チャンネル)
●7月2日(水)21:30(終了後インターネット配信)
●代表荒木が出演

★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-)

★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306

★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332

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2014年7月 1日

産経兵庫版(秋田美輪さん)

 産経新聞兵庫版。今日7月1日付の記事です。神戸市内で失踪した秋田美輪さんについて。お父さんはずっと関西の特定失踪者家族の先頭に立って活動してこられました。そのお姿をご覧になった方もおられると思います。最近は体調を崩されています。時間との闘いだと実感します。
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