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2012年7月26日

「希望をすてずがんばります」

 特定失踪者清水桂子さん(平成2年、岡山県で失踪)の妹さん、羽原美喜子さんから送っていただいた絵手紙です。21日に福山市であった集会に参加されてご挨拶していただきましたがご両親は今も陰膳をして桂子さんの帰りを待っているそうです。
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時事評論石川


 先日石川県のミニコミ「時事評論石川」に書いたものです。石川県は第1回の1万キロ現地調査(昨年6月)で回ったのですが、日程の関係で能登半島北部には行けませんでした。回りきれない位怪しい話が沢山あるということです。そしてまた、石川は例外的なところでもないということが問題なのだと思います。

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2012年7月24日

足下

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 大学の研究室には1〜2週間遅れで1週間分くらいまとめて朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」が届きます。昨日届いた中には7月8日付のものがあり、1面は「朝鮮人民軍最高司令官金正恩同志におかれては朝鮮人民軍指揮メンバーとともに錦繍山記念宮殿を訪れられた」とのタイトルで上に金日成・金正日の石像、下に金正恩以下軍首脳がそれを向いているこの写真が掲載されています。7月8日、金日成の命日に参拝したというニュースです。

 興味深いのは金正恩の向かって右隣が16日に解任の発表があった李英鎬(メディアによって李英浩と書くところもありますがとりあえずこちらにしておきます。発音はどちらもリヨンホです)で左隣は解任しようとしたと言われる崔竜海です。しかも金正恩の足下にはラインが引かれており、崔竜海らは一歩ないし半歩下がっていて、金正恩と同じ線で並んでいるのは李英鎬一人しかいません。記事の中では李英鎬は崔竜海の次に紹介されています。

 記事では同日0時に参拝したことになっています(本当かどうかはともかく)。それから1週間後の解任と考えると、他の幹部も、真ん中の人物を含めて一寸先は闇という感じがします。少なくとも 「変化のきざし」などといった悠長な話とは違うようです。

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2012年7月21日

1万キロ現地調査第9回(佐渡)報告

■1万キロ現地調査第9回(佐渡)報告 【調査会NEWS1215】(24.7.21)



 以下、第9回現地調査の報告です。



日  程 : 平成24年7月14日(土)~7月15日(日)

調査区域 : 新穂地区、真野地区、宿根木地区、北片辺地区、金井地区

参加者:
[調査会]荒木・岡田・杉野・武藤・村尾・曽田
[家族] 大澤昭一さん(大澤孝司さんの兄)・中村クニさん(中村三奈子さんの母)
・曽我ひとみさん
[支援者] 大澤孝司さんと再会を果たす会・中村三奈子さんをさがす会・曽我さん母娘を救う会・新潟県庁及び佐渡市役所の担当者の皆さん

調査距離 : 177km 累計2,591km

■大澤孝司さんの失踪に関する調査
 両津港着後、大澤孝司さんの失踪現場となった新穂地区で当日の立寄り先の焼肉店から、独身寮があった県農地事務所跡地(現・新穂歴史民族資料館)までの間を当時の地図と照らし合わせながら徒歩で移動し、現地調査を行った。

 大澤孝司さんは失踪当時新潟県の職員で新穂村(当時)にある農地事務所に派遣されていた。昭和49(1974)年2月24日の日曜日、休日で外出し金井という地区で趣味の寺巡りをしてきた後、独身寮から4~500メートルほど離れた焼肉店に立寄り食事を摂った後、寮に帰る途中、知人宅で煙草を買って店を出てから行方不明となった。

 大澤さんが店を出た直後、2~3人の男が一旦店に入り、大澤さんの後を追うように店を出て行き、直後に車が急停車するか急発進するような大きな音を付近の住民が聞いていたという証言がある。

 このような状況から大澤さんは煙草を買って知人宅を出た直後に複数の男たちに襲われ、車で拉致されたと思われる。現地を歩いてみて解ったが、大澤さんも曽我さんと同じく最初から何らかの理由(仕事関係・性別・年齢等)で狙われていたと推測した場合、最後に立寄ったとされる知人宅から独身寮までの間が一番襲い易い場所だった(注1)ということで、現場付近で大澤さんが帰宅するのを待ち伏せていたか、外出先から尾行されていて、襲う機会を狙っていたものと考えられる。

 このため、大澤さんの足取りを検証するため、翌15日も金井地区で大澤さんが立寄ったと思われるお寺を探したが特定には至っていない(現在も現地で調査中)。

(注1)大澤孝司さんが当日の夕刻、立寄った焼肉店は県道65号線(通称南線)沿いにあった下新穂の街中にあるが、この付近の道路に面した商家や民家は雨戸もなく灯りもあったであろうし、大きな音がすれば家の中まで聞こえる状態と思われるため、民家が少なくなる農地事務所付近が一番襲い易い場所だったと推測される。

<しおかぜ収録>大澤孝司さんが勤務していた農地事務所に近い旧新穂村役場前でお兄さんの大澤昭一さん・佐渡市の金子優副市長がしおかぜメッセージを収録した。

■曽我ひとみ・ミヨシさん親子の拉致に関する調査

 大澤さんの失踪現場から約10kmの距離にある真野地区では曽我ひとみさん、ミヨシさん親子の拉致現場となった自宅周辺をひとみさんの証言に基づいて歩き調査した。

 曽我さん親子は大澤孝司さん失踪から4年後の昭和53(1978)年8月12日夜に拉致されている。これまで言われてきたのは自宅から徒歩で約500メートルほど離れた雑貨店に買い物に行った後、同じ道(国道)を自宅に向かって引き返す途中で拉致されたという話である。ひとみさんは袋詰めにされて一人の実行犯に担がれて数分後、船に乗せられたとされている。そうであれば自宅近くを流れる国府川の川岸に運ばれ、そこに待ち構えていた船に乗せられ、海に出て工作母船に移されたということになる。母・ミヨシさんの行方について北朝鮮側は拉致を否定しており、未だに所在は不明のままである。

 調査の結果、現場は襲う側にしては非常にリスクの高い現場ではなかったかという推測に至った。当日、車は2~3台しか通らなかったとされているが、拉致の実行グループは何時、車や人が通りかかるか判らない状況下で親子二人を襲っているわけで、どんなに手早く袋詰めにしたとしても言われている拉致現場から船まで運ぶのに数分間は国道上を移動しなければならない。この場合走ってきた車のライトや、民家から出てきた住民の目にさらされる危険性が高かったと思われる。それを考えると車で運ぶほうが良いはずだったのではないかといった意見も出たし、二人が襲われた時点で実際にはもっと多くの実行犯が居たのではないかとの疑問も提起された。いずれにしても曽我さん拉致も今後さらに調べて行く必要があると思われた。

<しおかぜ収録>
 調査終了後、新潟市から佐渡に戻った曽我ひとみさんと合流。夕食を共にしたが、その折宿舎で曽我さん及び中村三奈子さんのお母さんのメッセージを収録した。

■工作船着岸ポイントに関する調査

 現地調査二日目の7月15日(日)は主に工作員の密出入国地点を中心に調査を行った。

 元朝鮮総連中央本部財政局副局長だった韓光煕は全国38箇所の地点で工作船の着岸ポイントを作成していた中で佐渡にも3箇所のポイント(宿根木・藻浦崎・黒姫)が設けていた。今回はその中で宿根木と藻浦崎の調査を行った。

 韓光煕の38か所はあくまで「設定した」としかされておらず、実際にどう使われたかは不明だが、宿根木は現実に過去「宿根木事件」(注2)と呼ばれる事件が生起していた場所。海岸自体は火山岩がむき出しになった岩場でゴツゴツとした歩きにくい場所だが、集落からは目に触れない場所で隠密裏に出入りするのには適していると思われた

(注2)宿根木事件-----------------
    1972(昭和47)年3月13日深夜、旧佐渡小木町宿根木の海岸で、不審船を警戒中の旧相川署員が、 岩場に腹ばいになって潜んでいた外国人の男2人を発見した。 

  外国人登録証明書の提示を求めると、1人は日本名の入った定期券を提示、日本人だと主張。任意の身体検査で同証明書が見つかったため、外国人登録法違反(提示拒否)の疑いで逮捕した。

  県警関係者によると、男は韓国籍で当時32歳の中大法学部生=神奈川県川崎市=。朝鮮総連傘下の朝鮮留学生同盟に所属していた。もう1人は朝鮮総連福岡県本部幹部。同証明書を提示したので罪に問われなかった。 同署は同日正午ごろ、石川県沖に不審な船がいると連絡を受け、沿岸を警戒していた。同署員は2日後の15日午前零時ころ、小木沖1000メートルでのろしが上がり、懐中電灯のようなもので信号が送られてくるのを確認した。
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 2箇所目は北片辺にある『藻浦崎公園』の海岸線だが、この海岸は隠れ根(水面近くにある岩礁)も多い海岸であり小船やボートでの接岸には向いていないと思われた。 この海岸の一角に石花川の河口があり、その地点は隠れ根も無く集落から少しはなれた位置にあるのでこちらの方が着岸ポイントとしては可能性があるだろう。

 その後佐渡市議会(旧佐和田町役場)裏の工作員キム・ミョンスク(曽我さん拉致で警察が国際指名手配)が潜伏したとされる集落を調査した。キム・ミョンスクについてもまだ調べなければならないことが多いことを実感。特に佐渡の工作組織は想像していた以上に大きなものではなかったかと感じた。
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 以上、今回の現地調査も関係者の皆様には大変お世話になりました。お陰様で所期の目的以上の成果を得ることができました。この場をお借りして御礼申し上げます。

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2012年7月17日

チャンネル桜

 先日出演した日本文化チャンネル桜「桜プロジェクト」です。お時間のある方はぜひご覧下さい。

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2012年7月16日

李英鎬解任

【調査会NEWS1213】(24.7.16)

 本日の朝鮮中央通信は李英鎬総参謀長をすべての役職から解任するとの発表をしました。

 また今日前原民主党政調会長に会った韓国の金星煥外交通商相は、李英鎬だけでなく国家安全保衛部長も解任されたと語ったとのこと。総参謀長と国家安全保衛部長が解任されたとなるとかなり大変な事態です。

 朝鮮中央通信の発表は次の通りです。

<平壌7月16日朝鮮中央通信>

朝鮮労働党中央委員会政局会議が15日開催された。
会議では朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員、政治局委員、候補委員が参加した。
会議では組織問題が取り上げられた。
会議では李英鎬を病気の関係で朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員、政治局委員、朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長をはじめとするすべての職務から解任することを決定した。

 これを2010年5月13日に解任された金イルチョル元国防相(当時は格下げされて第1次官)のときと比べてみると異常さが分かります。

<2010年5月13日付労働新聞>

 朝鮮民主主義人民共和国国防委員会決定 第6号

金イルチョル同志を全ての職務から解任することについて

朝鮮民主主義人民共和国国防委員会は次のように決定する。
金イルチョル同志を年齢上の関係(80歳)で国防委員会委員、人民武力部第1副部長の職務から解任する。
朝鮮民主主義人民共和国国防委員会

 金イルチョル解任のときも異様に感じたのですが、それでも権力闘争に決着がついての発表という感じではありました。今回の李英鎬の解任にあたっては名前を呼び捨てにするなど、まだ権力闘争が現在進行中という感じがします。「平壌の暑い夏」がどうなるか、注目されます。明日収録の「しおかぜ」の中、あるいは北朝鮮に送っているFAXでこの点北朝鮮側に繰り返し情報を入れていく予定です。

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2012年7月11日

Sセミナーのご案内(西村眞悟前衆議院議員)


 戦略情報研究所講演会、前回は西村幸祐さん、今回は西村つながり、というわけではないのですが西村眞悟前衆議院議員をお招きします。奮ってご参加下さい。

Sセミナー第2回 平成24年7月27日(金)18:30〜20:30

◆ 第1部(18:30〜19:00)「ニッポン無法地帯紀行(2)佐渡編」
 特定失踪者問題調査会現地調査(第9回 佐渡 7/14〜15)の模様を映像を交えて報告します。

◆ 第2部(19:00〜19:15)報告(DNAデータ偽造事件について)

◆ 第3部(19:15〜20:30)「国家の再興」
講師 西村眞悟氏
昭和23年7月7日 大阪府 堺市生まれ・京都大学法学部卒業 弁護士を経て平成5年衆院選初当選・民社党国際局長・自由党代議士会長・民主党拉致問題対策本部副本部長・防衛政務次官・拉致議連幹事長などを歴任。現在たちあがれ日本大阪府第17選挙区支部長。著書に『国家の再興』(展転社)・『眞悟の憂國』(高木書房)・『中国の恫喝に屈しない国』(WAC出版)他多数。

会場 UIゼンセン会館
(東京都千代田区九段南4-8-16 Tel03-3288-3549)
 ※JR・地下鉄市ケ谷駅下車3分 日本棋院斜向い

参加費 1000円(戦略情報研究所会員は無料)

※事前の参加申し込みは不要です。※(株)NetLiveのご厚意でインターネット中継を行います。遠方等で参加出来ない方はご利用下さい。また、中継された映像は後日同社のサイトで見ることができます。
http://www.netlive.ne.jp/
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2012年7月10日

『山本美保さん失踪事件の謎を追う』

 少し先ですが、7月24日に写真の拙著が発行されます。見てお分かりのように「山本美保さんにかかわるDNAデータ偽造事件」について書いたものです。この事件は山本美保さんのことだけではなく、拉致問題全体の深い闇を象徴しています。ぜひ一人でも多くの方に関心を持って戴きたくお願いする次第です。
 ここをクリックするとAmazonのページに飛びます。ここから購入すると調査会に若干の手数料が入ります。
 また、予備役ブルーリボンの会のホームページから入って同様にしていただくと予備役ブルーリボンの会に手数料が入ります。ご協力をよろしくお願いします。
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2012年7月 7日

答弁しない答弁書

 6月27日付で渡辺義彦議員(新党きづな)の提出した質問主意書について、昨日6日、政府から答弁書が返ってきました。ご覧になって分かるように答弁にはなっておらず、逆に言えば答弁しようのない状況であることが分かります。以下質問と答弁を項目ごとに並べてお知らせします。

 なお、今月下旬、代表荒木の著書『山本美保さん失踪事件の謎を追う-拉致問題の闇-』が草思社から発売される予定です。本件は山本美保さん一人の問題ではなく、拉致事件全体を覆う闇の象徴です。一人でも多くの方に関心を持って戴けると幸いです。

(質問主意書と答弁書)

一、当該DNA型鑑定書について、古屋圭司委員が刑事訴訟法第四十七条の例外規定を示し開示可能ではないかといった趣旨の質問をしたのに対し西村警備局長は、
 「山梨県警察におきましては、刑事訴訟法四十七条の趣旨が、捜査、裁判に対する不当な影響を引き起こすことを防止することにあるとされていることなどに鑑みまして、DNA型鑑定書の公開をこれまで行ってこなかったところであります。
 他方で、山本美保さんの事案は、私ども、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案と考えておりまして、今後とも捜査に全力を尽くす観点から、DNA型鑑定書の内容について、引き続き強い御関心をお持ちの御家族等の御理解を得るため、そして、捜査に御協力をいただくために、DNA型鑑定書の取り扱いも含めまして、どのようなことが御家族等との間で可能か、引き続き検討してまいりたいと考えております。」
 と答弁している。

(1)当職は刑事訴訟法第四十七条の例外規定があるにもかかわらず鑑定書を公開していないことが「不当な影響」を引き起こしているのではないかと考えるが、公開したときに想定される「不当な影響」とは具体的に何を想定しているのか。

<答弁書>
 お尋ねの「不当な影響」については、今後の捜査機関の活動において関係者の協力を得ることが困難になるおそれがあること等が挙げられるが、これ以上の詳細については、現在継続中の捜査の具体的内容に関わる事柄であるので、答弁を差し控えたい。

(2) 「DNA型鑑定書の取り扱いも含めまして、どのようなことが御家族等との間で可能か、引き続き検討してまいりたい」というのは、御家族の希望及び同意が得られるならば、公開する可能性も存在するということか。

<答弁書>
 御指摘の答弁は、山本美保氏に係わる事案の捜査を行うに当たり、鑑定書の内容について山本美保氏のご家族等の理解を得るため、山本美保氏のご家族等に対する説明の方法等について検討していきたいとの趣旨を述べたものであり、「ご家族の希望及び同意が得られるならば、公開する可能性も存在する」ことを述べたものではない。


(3) (DNA型鑑定書の)公開の判断に当たりましては、仮に公開した場合に、今後、鑑定人の御協力を得られることがどうかなど、同鑑定書の公開が及ぼす影響等を十分考慮する必要があると考えております。」とあるが、鑑定人との間に公開をしないという合意があるということか。また、名古屋大学において鑑定を行ったのは勝又義直名古屋大教授・山本敏充同助教授(いずれも鑑定当時)であるが、西村局長答弁における鑑定人とはこの両人を指すものと考えて差し支えないか。
(4) 鑑定人が公開に同意した場合、公開する意向はあるか。

<答弁-(3)(4)について->

 鑑定人が誰であるかや当該鑑定人と山梨県警察とのやり取りの内容を明らかにすることは、今後の捜査機関の活動に支障が生じるおそれがあること等から、差し控えたい。いずれにせよ、山梨県警察においては刑事訴訟法(昭和23年法律第131号)第47条の趣旨等を踏まえて、お尋ねの鑑定書を公開していないものと承知している。

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2012年7月 4日

佐渡現地調査日程

【調査会NEWS1210】(24.7.4)

 1万キロ現地調査第9回(佐渡)の現在決まっている日程は次の通りです。

 7月14日(土) 
12:00 新潟港集合
12:35 新潟港発フェリー(船内で結団式・説明)
15:05 両津港着 佐渡市長とともに大澤孝司さん失踪現場、曽我ひとみさん・ミヨシさん拉致現場等調査・「しおかぜ」メッセージ収録
※移動はマイクロバスにて行います。
※当日関係者の宿泊は「八幡館」(佐渡市八幡)を予定。

7月15日(日)
8:00 八幡館発。宿根木事件現場・藻浦崎工作員侵入ポイント等調査
15:30 両津港着・解散(カーフェリーは16:05発新潟港18:35着、ジェットフォイルは16:30発17:35着)

※日程等はまだ変更の可能性がありますのでご了承下さい。
※取材等のお問い合わせは常務理事曽田までお願いします(090-4937-2595)

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2012年7月 3日

藤田隆司さんジュネーブへ

【調査会NEWS1209】(24.7.3)

 埼玉県川口市で昭和51年(1976)に失踪した藤田進さんの弟、藤田隆司さんが国連の強制的失踪作業部会の委員に説明をするため国連人権理事会のあるスイス・ジュネーブを訪れることになりました。

 去る4月、加藤健・アジア調査機構代表らICNK(北朝鮮における「人道に対する罪」を止める国際NGO連合)の日本メンバーが中心になって藤田さんの国連強制的失踪作業部会への申立を行いました。この追加措置として隆司さんが直接作業部会での委員への面会をすることとなり、このたび政府のバックアップのもとジュネーブへと赴くこととなりました。特定失踪者家族としては初めてのケースになります。

 藤田さんは7月9日月曜に成田を発ってフランクフルト経由でジュネーブに行き、12日木曜の15:00〜15:45(現地時間)に作業部会委員と面会します。これ以外に強制的失踪作業部会の会場におけるサイドイベントの調査なども行い、14日午後成田に戻る予定です。拉致問題対策本部の担当者が同行します。

 このジュネーブ訪問についての藤田隆司さんの記者会見が拉致問題を考える川口の会(前原博孝代表)と川口市の協力により次の日程で行われます。報道関係者の皆様には取材をよろしくお願いします。

7月4日(水) 11:00〜 於川口市役所本庁舎2階第3会議室
問合せは前原代表にお願いします(090-4423-8097)。

 調査会はICNKの一員ではありますが、今回の申立にはほとんどお手伝いしておらず、文書の作成や英訳、人権理事会との連絡等はすべて他のメンバーがやって下さいました。また、迅速な対応は松原大臣らの努力で実現したもので、関係者の皆様に御礼申し上げます。

 藤田さんが選ばれたのは隆司さんが大使館回りなどに積極的に参加されてきたことが最大の理由だと思います。調査会からは特定失踪者家族の代表として政府認定者だけでなく多数の日本人が拉致されている現状を伝えてきて欲しいとお願いしています。

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2012年7月 1日

政局

【調査会NEWS1208】(24.7.1)

 調査会のニュースで政治評論をしても仕方ないのですが、この間の動きに「政治がやらなければならないことは山ほどあるのに、こんな低次元なケンカをやっていて良いのか」と思った人は少なくないのではないでしょうか。

 もっとも、自分自身かつて政治の世界の端の方で仕事をしていたときの経験から考えると、こうなってしまえば当事者はそれをどう乗り切るかに全力を使わざるを得ず、どんなに馬鹿馬鹿しいと思っていても巻き込まれざるをえないでしょう。そして本当に大事なことはすっとんでしまいます。

 争いのネタが消費税率の引き上げであれば、どんな理屈をつけようとそこから起きる政争がそれ以上のレベルになることはありません。どうせ喧嘩をするなら国家の基本的な問題でやってもらいたいものです。拉致されて北朝鮮にいる人に「消費税率値上げをめぐって政治が機能停止をして助け出せなかった」という言い訳をするわけにはいかないのですから。

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