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2009年9月18日

150日戦闘

 明日集会があるため今日は小浜泊まりです。先ほど調査会岡田常務理事と飲んで話をしていてふと気がついたのですが、9月19日からちょうど150日後が2010年2月16日、金正日の69歳(公式には68歳)の誕生日です。

9月16日まで北朝鮮では「150日戦闘」が行われていました。この「●●日戦闘」というのは北朝鮮では人民を労働に駆り立てるために良く行われるのですが、この際、日本でもやってみたらどうでしょうか。名付けて「拉致被害者を救出し、北朝鮮を民主化するための150日戦闘」。

 まったく勝手な思いつきですが、ちょうど金正日の誕生日まで150日ですし、新政権も発足したことですから、気合いを入れる意味でも面白いかも知れません。意外に「瓢箪から駒」で、150日の間に金正日体制を倒すこともできるかも知れません。

 それぞれができることをやってみる。北朝鮮へのファックス、葉書、総理や担当大臣への手紙、要請文、街頭活動、集会、それぞれの地域で起きている不審な事件などの洗い出しから警察への要請等々、思いついたことを何でも、集中して行う。結構できることはあるはずです。少なくとも北朝鮮の「150日戦闘」よりは生産的でしょう。可能な方はご協力をお願いします。

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2009年9月12日

映画「ウイグルからきた少年」

 将校兼映画監督という特異な肩書きを持つ佐野伸寿さんの映画「ウイグルからきた少年」が10月3日から渋谷で公開されます。先日試写会を見てきましたが、重いテーマながら、極めて淡々としたタッチで、決して重苦しくなく、しかし後に残る内容です。

 ちょうど同じ試写会を見に来ていたイリハム・マハムティ日本ウイグル協会代表は「ウイグル人が皆自爆テロをしているように思われないでしょうか」と心配していましたが、少なくとも私には映画で描かれている自爆テロをウイグル人全体のことと印象づけるような内容ではないと思いました。

 劇場公開は当面渋谷だけのようですが、佐野さんはカザフスタンの大使館に勤務したことがあり、中央アジアに長い縁がある人です。すでに中央アジアを題材にした映画を何本も作り、賞も受けています (すべて仕事と関係なく、休暇を使ってのことです)。また、かつては子役として「ダメ親父」などドラマにも出演していました。

 「自衛」隊と言うくらいで、内向きの人が多い我が軍の、しかも防大卒のエリートでこういう外向けの活躍をしている人はほとんどいないと思いますし、貴重な存在です。私は10年くらいのつきあいですが、つい最近まで一般大学出だと思っており、防大出と聞いたときは驚きました。まあ、防大の中でも相当変わった人だったようですが。Movie_3
Movie_1_3

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2009年9月 8日

固定スパイ

※9月8日付の「調査会NEWS」833号に書いたものです。

 去る8月29日に予備役ブルーリボンの会で新潟市西蒲区の海岸を使い、拉致及び工作員侵入のシミュレーションを行ってきました。

 その内容については予備役ブルーリボンの会のホームページ(http://www.yobieki-br.jp/)をごらん下さい。今回のシミュレーションはまだ始めたばかりですから反省点も少なくないのですが、とりあえず二つのことは分かりました。

 一つは拉致をするのには相当数の人間が必要であるということ。7月23日付の産経新聞に掲載された曽我さんに関する記事でも警察が犯人の一人として国際指名手配しているキム・ミョンスク以外の3人の男によって拉致されたとなっています。曽我さんの拉致から3日後、昭和53年8月15日の富山のアベック拉致未遂事件でも被害者の証言によれば3人の男に襲われたということで、そうなれば2人で6人ということになります。

 北朝鮮から上陸した工作員だけでこのような拉致をすることはできません。現地に居住する固定スパイや協力者が必ず必要です。昭和53年の夏に起きた地村さん夫妻、蓮池さん夫妻、曽我さん母子、市川さんと増元さん、そして富山の未遂事件と、僅かひと月余りの間に分かっているだけでも5件の拉致が起きているのです。固定スパイや地元の協力者は当然それぞれの事件で異なるはずです。

 したがって考えただけでも相当な数の工作員が動いていなければなりません。それを警察が全くつかんでいないはずはないのですが、現実には誰も逮捕されていません。これは何を意味するのでしょうか。

 もう一つ、人数が揃えば拉致は極めて簡単だということです。訓練された人間でも虚を突けば全く抵抗できなくなります。この状況には現在も変化はありません。したがって、北朝鮮側からすれば、「必要なら持ってくればいいじゃないか」という意識は今も消えていないはずです。

 そもそも、9.17で金正日が拉致を認めたにもかかわらず、カミングアウトする固定スパイや協力者が出なかったのは、組織がまだ生きているからでしょう。「現在進行形のテロ」という言葉は決して拉致された人が帰ってきていないということだけではなく、今も行われていて、これからも行われる可能性がある意味だろうと思います。

Kidnap1_2

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