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現在配布している調査会ポスターの中の遠山常子さん(昭和49年7月失踪)の写真が別人のものであったことが分かりました。お詫びして訂正いたします(この写真が正しい写真です)。
写真が別人のものになったのは昨年4月に作成した第10版(左下に「Vol.10」と書かれているもの)のポスター以降で、それ以前に作ったポスターの写真は遠山さん本人の写真です。また、『消えた277人』(毎日ワンズ刊)では表紙の写真は本人の写真で本文中の写真は別の方のものになっています。調査会のホームページに掲載されている写真は本人のものです。
誤って掲載したのはよく似た同級生の方の写真で、遠山さんと一緒に失踪した別の方のご家族からお預かりしたものでした。第10版のポスターでは掲載されている写真を可能な限り差し替えたのですが、その折今回の写真を使ってしまいました。遠山さんのご家族も疑問に感じながらそのままにしておられ、今回その方に直接会われて確認したとのことです。
ポスターについてはとりあえず、国内での所在の確認された本多政幸さんの部分の修正とあわせてシールを作成しますの。大変お手数をおかけしますがご入り用の方は調査会までご連絡ください(無料でお送りします)。
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※昨日4月20日発行の調査会NEWS 771号に書いたものです。
昨日牛久市で開催された集会で飯塚耕一郎さんと一緒になりました。
ちょうど良い機会だと思ったので会が始まる前に耕一郎さんに「講演の中で実の母親に『田口八重子さん』という呼び方をする理由を話してよ。それ自体がこのことの問題を象徴するものだから」とお願いしました。
というのは、私自身が何人かの人からそういう質問を受けていたからです。確かに事情が分からなければ不思議に思うかもしれません。耕一郎さんの話では先日の金賢姫さんとの面会の後の記者会見で「田口八重子さん」と言ったことがネット上で取り上げられ、かなり批判をされたとのことでした。
講演の中で耕一郎さんが言ったのは、「自分は実の母親の記憶もないし、話したこともない。それなのに軽々に『お母さん』と言って美談のようにはしたくない。やがて会うことができたら、そのときには最初に『お母さん』と声をかけたい」ということでした。
以下は私が本人に相談せずに書くことで、あくまで私の主観ですが、耕一郎さんが今、「田口八重子さん」と言う言い方をするのはもう一つの理由があるように思います。それは、彼の中で実感としての母は育ての母であり、飯塚繁雄・家族会代表の奥様である飯塚栄子さんだからではないかと思います。
経緯は飯塚さんの著書『妹よ—北朝鮮に拉致された八重子救出をめざして』(日本テレビ放送網)に書かれていますので省略しますが、飯塚さんご夫妻にとって耕一郎さんを育て、守ることは並大抵の苦労ではなかったと思います。だからこそお二人と耕一郎さんの信頼関係は実の親子以上のものがあるのでしょう。
やがて耕一郎さんが田口八重子さんに「お母さん」と声をかけられる時がきて、自分に惜しみなく愛情をかけて育ててくれたお母さんと、自分に会うことを何十年も待ち望んできたお母さんの二人がいることを幸せに思ってくれるようになることを切に望む次第です。
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まあ、これはまだ頭の中がまとまっているわけではないのですが、今の憲法は言うまでもなく占領中に占領軍の命令によって作られたもので、それだけでも無効とは言えるでしょう。さらに、「9条の会」などの皆さんが守ろうとしている9条も、警察予備隊ができた昭和25年からもう破られているとも言えるわけで、海上保安庁の掃海部隊が朝鮮戦争にも参戦し、戦死者も出ていることを考えると、そもそも憲法を守るとか、憲法を変えるということにどれだけの意味があるのだろうかと思っています。
いわゆる「護憲」の立場をとる人も、もはや「9条に違反するから自衛隊をなくせ」とは言いません。非武装中立など夢物語であることはとっくの昔に分かっています。しかし、9条を読めばどう考えても自衛隊は違憲です。違憲の自衛隊が憲法を守るというのも明らかな論理矛盾でしょう。もし、本当に憲法と現実を合わせようとするなら憲法を変えて軍隊の存在を認めるか、自衛隊をなくすしかないはずです。しかし今、どちらもできない状態で半世紀以上が過ぎています。それでできているなら憲法はどうでも良いとも言えるのではないでしょうか。
そう考えると今の憲法は、「そういうものがある」という程度の認識をした上で、現実にどうすべきかということを考えて行動した方が良いように思います。改憲で膨大なエネルギーを使うより、「戦争に負けるとこういう憲法を押しつけられる」という、自戒の念を込めた無形文化財、あるいは「世界遺産」(そんなことを言っていた芸人がいましたが)のようなものとしてそのまま保存しておくのはどうでしょう。私の趣味で言えば、「廃線跡」歩きというのは一つのブームにもなっていますので。
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次回の戦略情報研究所講演会は下記の通り開催されます。ふるってご参加下さい。
1、日程:5月15日(金)18:30~20:30
2、場所:UIゼンセン会館2階会議室(千代田区九段南4-8-16 tel03-3288-3549)
※市ケ谷駅下車3分 日本棋院斜向い
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=35/41/14.758&el=139/44/23.929&scl=5000&bid=Mlink
3、講師:喜田邦彦氏(安全保障・危機管理学会主任研究官)
昭和18年生まれ。防衛大学校第10期卒。第1空挺団、陸幕研究課・訓練課、第2師団第3部長、第4普通科連隊長、防衛研究所戦史部主任研究官などを歴任し、平成11年に1等陸佐で退官。第二次世界大戦前における欧米諸国の危機管理などをテーマ に研究
4、テーマ「『専守防衛』・・・フランスの敗北と日本の呪縛」
第2次世界大戦においてドイツに緒戦なすすべなく敗れたフランス、その最大の原因は「専守防衛」にありました。テポドン騒ぎに揺れる日本との比較も含め、どうすれば私たちが自らの安全を守ることができるのかについてお話しいただきます。
5、参加費 2000円(戦略情報研究所会員は無料)。
6、参加申し込み 事前のお申し込みは不用です。そのまま会場においで下さい。
7、インターネット中継 地方在住の方等でご覧になれない方は(株)NetLiveのご厚意によりインターネットでの生中継を行います(18:30~19:30頃まで)のでそちらをご覧下さい。
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アメリカが助けてくれるという幻想はもうさすがに脱皮しないと。
今オバマ大統領の頭の中は99パーセント内政、特に経済のことで一杯でしょう。残り1パーセントの半分以上はアフガンで、その残りの半分以上がイラクで、、その残りの一部が朝鮮半島だと思います。一方でヒラリーの頭の中で何パーセントか分かりませんが、その大部分はどうやって米朝国交正常化をやるかだと思います。
アメリカが朝鮮半島に軍事力を行使する可能性は、もはやジンバブエがアイスランドに侵攻する可能性より低いのではないでしょうか、直接ミサイルでも撃ち込まれれば別ですが。もういい加減「自分でやらなければ」と心に決めるときではないかと思います。まだ分からないのなら、金正日に頼んでまたミサイルを撃ってもらいましょうか。
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※本日4月4日付で発信した調査会NEWS 768号に書いたものです。
午前10時ごろ「衛星打ち上げの準備が完了した。間もなく打ち上げる」と報じたとの朝鮮中央通信の報道(新華社が伝えたもの)を聞いたとき「何でそんな発表をするんだろうか」と思ったのですが、結局今日は発射しませんでした。別に予告などする必要はないのにわざわざ断るのは、内部に何かあるということでしょう。少なくとも天気のせいではないはずです。天気のせいなら撃たなかった理由を直ぐに発表するでしょうから。あるいは国際的な圧力を懸念して発射に反対している勢力があるのかも知れませんし、見えないところで中国あたりが圧力をかけたのかも知れません。
いずれにしても、準備をしている以上こちらも対応はしなければなりませんが、今回のことは撃たなくても、演習だと思えば十分に意味はあります。北朝鮮のミサイルで日本に本当に脅威になるのはすでに実戦配備されているノドンであり、北朝鮮以外でも中国のミサイルは日本も標的になっているのですから、いずれにしてもミサイルに備えておく価値はあります。多少でも対応ができることを示すことで抑止効果も生まれます。
ミサイル防衛は政府高官もつい本音を語ってしまったように、当たる確率はかなり低いと思います。こちらは「専守防衛」、野球なら延々と守りの側を続けているのと同じですから、どんなに守備が上手くても守り続ければかならずボロが出るでしょう。ミサイル防衛だけでミサイルから国土を守るのは不可能ですが、今回のように備えをしていけば、何が足らず、どうすべきか分かってくるはずです。
先々週収録した 「しおかぜ」の朝鮮語放送では「撃つなら撃ちなさい、それが金正日政権崩壊のきっかけになるのだから」という趣旨のことを言いました。FAXでもそんなことを書いて送りました。自制を求めた日本政府とは反対にこちらは挑発したのですが、それが効いたかどうかは別にして、北朝鮮相手には「専守防衛」よりは「恫喝」の方が効果があるように思います。本当に政府に国民を守る気があるならば、ですが。
次の収録は月曜なので、何と言おうかなと考えています。
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