Gmail(ジーメール)は日常的に使えば使うほど、古いメールが受信トレイに溜まってきます。そんなときに役立つのが「アーカイブ」機能です。読み終えたメールなどを非表示にできます。
一方で、アーカイブしたメールを確認したいのにどこにあるか分からない、意図せずアーカイブしてしまったメールを戻したいというケースも多いはずです。
そこで本記事では、Gmailのアーカイブ機能の使い方に加え、アーカイブされたメールを探して受信トレイに戻す方法などについて解説します。
Gmailの「アーカイブ」とは?
Gmailの「アーカイブ」とは、受信トレイにある特定のメールを非表示にする機能です。非表示になるだけなので、メールが削除される(ゴミ箱に移動する)わけではありません。
通常Gmailの受信トレイには、自動振り分け設定の対象メールや迷惑メールなどを除き受信したすべてのメールが表示され、開封後も残ります。メールを削除すると後で必要になったときに困るけれど、受信したメールを整理したい、読んだメールは受信トレイの一覧では非表示にしたい──。アーカイブ機能はそんなときに重宝します。
読み終えたメールなどをアーカイブしておけば受信トレイを整理でき、必要に応じて受信トレイに戻すこともできます。アーカイブ済みのメールでも、相手から新たに返信があった場合は、アーカイブが解除されて通常のメールと同じように受信トレイにメールが届くので安心です。
アーカイブでメールを非表示にする方法
まずは、Gmailの受信トレイにあるメールをアーカイブする方法について、スマホアプリ(iOS/Android)およびPC(ウェブブラウザ)版でそれぞれ解説します。
スマホアプリの場合
スマホアプリの場合は、下記3つのやり方があります。それぞれ見ていきましょう。
- 受信トレイでスワイプする方法
- メールを開いた画面でアーカイブする方法
- 複数のメールを一括でアーカイブする方法
受信トレイでスワイプしてアーカイブする
最も簡単なアーカイブ化の方法は、受信トレイでメールをスワイプする方法です。アーカイブしたいメールを左右どちらかの方向にスワイプするだけでメールがアーカイブされます。
デフォルトでは、受信トレイのメールを左右どちらにスワイプしてもアーカイブされますが、設定次第で変更可能です。
- iOS版アプリの場合:メニューボタン →[設定]→[メールのスワイプ動作]→[右スワイプ]または[左スワイプ]を選択して動作を設定
- Android版アプリの場合:メニューボタン →[設定]→[全般設定]→[メールのスワイプの動作]→[右スワイプ]または[左スワイプ]を選択して動作を設定
これにより、「右スワイプしたらアーカイブ、左スワイプしたらゴミ箱に移動」など自分の使い勝手に応じて設定できます。
メールを開いた画面でアーカイブする
メールの本文画面では、画面上部のアーカイブボタンをタップすると開いているメールがアーカイブされます。
複数のメールを一括でアーカイブする
複数のメールを一括でアーカイブすることもできます。受信トレイでアーカイブしたいメールのアイコン部分をタップして選択し、画面上部のアーカイブボタンをタップすると選択したすべてのメールがアーカイブされます。
PC(パソコン)の場合
PC(Webブラウザ)では、アーカイブボタンをクリックしてメールをアーカイブします。1件ずつアーカイブする方法と、複数件をまとめてアーカイブする方法があるので、それぞれ解説します。
メールを1件ずつアーカイブする
受信トレイでメールをアーカイブする場合は、アーカイブしたいメールにマウスオンし、アーカイブボタンをクリックします。
また個別にメールを開いてから、アーカイブのアイコンをクリックすることでもアーカイブができます。
複数のメールをアーカイブする
複数件のメールをまとめてアーカイブしたい場合は、受信トレイでアーカイブしたいメールのチェックボックスをクリックして選択し、検索窓下のアーカイブボタンをクリックすればOKです。
アーカイブされたメールはどこ? 検索して表示する方法
アーカイブされたメールを読み返したいとき、あるいはアーカイブされたメールを削除したいとき、一体どこにいってしまったのか分からないという人が多いようです。
結論から言えば、アーカイブしたメールは「すべてのメール」で確認できます。
スマホアプリの場合、画面左上のメニューボタン
から[すべてのメール]を選択します。PCの場合は、画面左のメールボックス選択メニューから[もっと見る]→[すべてのメール]と進みます。「すべてのメール」では、そのメールアドレスに届いたすべてのメール(迷惑メールとゴミ箱のメールを除く)が一覧で表示されます。受信トレイでアーカイブして非表示になったメールもここで確認できます。
アーカイブされたメールは「受信トレイ」のマークが外れているので、一覧からでも探すことができます(画像では紫色のGoogle Playからのメール)。
「すべてのメール」に大量にメールがあって探すのが困難という人は、検索機能を使って受信トレイのメールを除外するとよいでしょう。受信トレイのメールを除外するには、Gmailの検索窓に「-in:inbox」と入力して検索します。
受信トレイにあるメールがすべて除外され、下書きメールかアーカイブされたメールが残ります。ここからさらに下書きメールも除外したい場合は、「-in:inbox」のあとにスペースを空けて「-in:draft」と入力してください。
アーカイブされたメールを受信トレイに戻す解除方法
Gmailでアーカイブしたメールは、アーカイブを解除して受信トレイで再び表示させることもできます。
スマホアプリの場合
まずはメニューボタン前述の検索方法を試してみてください。
から[すべてのメール]を開き、アーカイブされたメールを選択します。「すべてのメール」で探すのが困難な場合は、なお、アーカイブされたメールを受信トレイに戻す手順は、iOS版とAndroid版で若干異なります。
iOS版アプリでは、アーカイブされたメールの上部にあるメニューボタン
から[移動]をタップし、メールの移動先に[メイン]を選択すると、アーカイブされたメールが受信トレイに戻ります。Android版アプリでは、メール画面上部のメニューボタン
から[受信トレイに移動]を選択すればOKです。なお、複数のメールを受信トレイに戻す場合は、メールのアイコン部分をタップして選択した上で、iOS版アプリであればメニューボタン
→[移動]→[メイン]、Android版アプリはメニューボタン →[受信トレイに移動]と操作してください。誤ってメールをアーカイブしてしまった場合、画面下部に表示される確認画面内にある[元に戻す]をタップすると受信トレイに戻すことができます。
ただし確認画面はすぐに消えてしまうので、その後は通常の手順で受信トレイに戻すしかありません。
PC(パソコン)の場合
PCでは、受信トレイに戻したいメールの左側にあるチェックボックスにチェックを入れ、画面上部の「受信トレイに移動」アイコンをクリックすると、アーカイブされたメールが受信トレイに戻ります。
また、受信トレイに戻したいメールをチェックし、右クリックのメニューから[受信トレイに移動]を選んでもアーカイブの解除が可能です。
アーカイブされたメールを削除する方法
繰り返しになりますが、アーカイブはメールを受信トレイから非表示にしているだけで、削除されたわけではありません。そこで、アーカイブされたメールを削除する(ゴミ箱に移動する)方法を解説します。
スマホアプリの場合
まず、メニューボタン
から[すべてのメール]を開き、アーカイブされたメールを選択します。あとは通常のメール削除方法と同じです。アーカイブされたメールを選択し、画面上部のゴミ箱ボタン をタップすると「ゴミ箱」に移動します。
複数のメールを削除する場合は、受信トレイ画面で削除したいメールのアイコンをタップして選択し、画面上部のゴミ箱ボタン
をタップするだけです。PC(パソコン)の場合
まずは画面左側のメニューから[もっと見る]→[すべてのメール]を選択してすべてのメールを表示します。
個別にメールを削除するには、画面上部にあるゴミ箱ボタン
をクリックするだけです。受信トレイで削除したいメールにマウスオンし、ゴミ箱ボタン
を選択する方法もあります。複数のメールを削除するには、受信トレイで画面左側にあるチェックボックスにチェックを入れ、画面上部のゴミ箱ボタン
をクリックするか、右クリックして[削除]を選択すれば削除完了です。