朗報なのか悲報なのかは分かりませんが、iPhone 6とiPhone 6 Plusの購入に際して音声定額プランを半強制する通信キャリアは、ドコモだけに確定しました。
ドコモは半強制
ドコモは2014年9月1日以降に機種を購入した場合、従来のXiプランのままでは月々サポートの対象外とし、新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」への移行を促しています。
月々サポートは、通信料金などから毎月一定額を割り引くことで端末代金の実質的な負担額を減らすサービス。従って月々サポート対象外とされると端末代金が跳ね上がるため、実質的には半強制的な新料金プランへの移行措置と見てよいでしょう。
KDDIとソフトバンクは?
そのため、ライバル2社の動向が注視されていましたが、KDDIは現時点で、半強制的な移行措置を採らないことを明らかにしています。KDDI石川専務も12日、「選べる自由」を重視し、料金プランの移行を半強制しない趣旨の発言をしています。
他方、iPhone 6とiPhone 6 Plusの販売価格を発表した時点で、価格一覧を掲載したPDFに半強制的な移行措置を採るとしか読めない注意書きを記載していたのが、残るソフトバンクモバイルです。
以下の画像のように新料金プラン「スマ放題」にしか用意されていないサービスに未加入の場合、月月割の適用がないと記載されてました。そのため、ネットを中心に「ソフトバンクもドコモ追随か」と話題になったわけです。
もっとも、ソフトバンク広報は12日18時すぎの時点で、アプリオ編集部の取材に対し「従来のホワイトプランなどでも、問題なく月月割の適用があります」と回答していました。サポートなどでも同様の回答をおこなっていたようです。
ソフトバンクはその後、13日0時半に問題の記載を修正しました。新しい記載では、ホワイトプランなども月月割の対象となることが明示されています。
半強制はドコモダケの現状が続くのか?
大手通信キャリア3社は今年5月以降、音声定額・データ従量制を軸とする新料金プランを相次いで発表しました。これらのプランは音声通話を多用するユーザーにはメリットが大きいものですが、データ通信メインで利用するユーザーからは不満の声が出ています。
結局、iPhone 6に関しては、ドコモだけが新料金プランへの半強制的な移行措置を採ることになりましたが、今後も同じ情勢が継続するのか否かは分かりません。