誰でも何でも売買できる「LINE MALL」が始動、事前審査や月額費用なし

LINE MALL

LINEは、スマートフォン向けのECサービス「LINE MALL」をAndroid版アプリ先行で公開した。2014年早々にiPhoneにも対応し、春頃予定のグランドオープンに合わせ企業からの本格的な出品も受け付けるという。

誰もが手軽に取引できるプラットフォーム

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LINE MALLでは、アプリを通じて出品・購入・支払いなどの手順をサポートし、商品の売買がスマホ内だけで完結する。事前審査などはなく(企業による出品は必要な場合もある)、スマホで撮影した写真を利用し、販売価格を設定、出品ボタンを押すだけの3ステップで手軽に出品できるのが特長だ。

LINE MALLの利用にはLINE認証と専用のMALL ID作成が必要となるが、それだけではLINEの友だちとはつながらず、匿名での出品や商品購入もできる。一方で、自分が出品した商品や気に入った商品を、LINEを通じて友だちにシェアすることも可能となっている。

すべての人・企業があらゆるモノを出品・購入できる

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個人・法人を問わず出品が可能で、取り扱える商品はオールジャンル。衣料・化粧品・インテリア雑貨・ベビー用品・デジタル用品など様々で、ブランドからハンドメイドアイテムまで、新品・ユーズドなども問わない。また、不正な出品物のモニタリング・取り締まりも随時行うという。

LINE MALLアプリでは、スマートフォンに特化したすっきりした設計・UIを採用。画面デザインは、ジャンルやブランドごとに商品写真と送料込み価格が一覧で表示され見やすく、商品も一品モノが中心となり、スマホでウィンドウショッピング風の「出会い」や「発見」を演出している。

手数料は購入成約時に代金の10%

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支払いは、クレジットカード決済・コンビニ支払い・Pay-easy決済から選択可能。出品者と購入者間の連絡は、LINE MALL内で専用のトーク(メール)機能を利用して行う。

商品の代金はまず購入者がLINE MALLに支払い、その後商品が購入者の手元に届いてから、LINE MALLより出品者へ支払われるシステム。そのため、「代金を支払ったのに商品が届かない」「商品を発送したのに購入者から入金されない」といったトラブルの心配はないという。

出品や決済には手数料はかからず、購入にも手数料は不要。ただし出品者サイドには、商品が購入成約された際に商品価格の10%が販売手数料としてかかる。一方で購入者側には、現金での購入代金の1%が次回のショッピングに使えるポイント(1ポイント=1円)として付与される。

国内最大のスマホECサービスへ

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LINE MALLでは、スマホ1台ですべての人がすべての商品を簡単・スピーディ・安全に売買できる仕組みの提供を通じて、LINEが擁する国内5,000万人のユーザーをベースに、国内最大級のスマートフォンECサービスとなることを目指すとしている。

プレオープン直後なのでまだ商品は少ないものの、前述の通り、とにかく取引への参加障壁が低い。出品するための事前審査や月額費用など煩雑な手間がかからないのは魅力で、出品者の増加に伴って利用者も順調に拡大すれば、巨大なユーザーベースをバックに、一気にスターダムにのし上がる可能性も高そうだ。

(2014/3/6更新)販売手数料も無料に

iPhone版LINE MALLアプリのリリースに合わせ、10%徴収されていた販売手数料が3月6日より無料化された。これまでの利用者への払い戻しも行う。

LINE MALLが出品・販売の完全無料化、iPhone版アプリも投入し一気に加速