NTTドコモは、冬商戦で国産の最新Androidスマートフォン3機種に対して大幅な値引きを行う。1万円から1万5,000円程度に抑えることをドコモの加藤薫社長が明らかにした。
ドコモは、今年の夏商戦でSonyのXperia AとSamsungのGALAXY S4を「ツートップ」として販促戦略や販売価格面で大きく優遇する措置をとった。しかし、契約者数は下げ止まらず、9月には過去最大の66,800人の純減を記録。ドコモ加藤社長は「ツートップ戦略はうまく行かなかったわけではない」として、新たに3機種を「おすすめ機種」に指定し、販売価格で優遇する。「ツートップ」のような特別な呼称は取りやめるとのこと。
「おすすめ機種」とするのは、「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」(SHARP)、「ARROWS NX F-01F」(富士通)、「Xperia Z1 f SO-02F」(Sony)の3機種。前2機種は、月々サポートの増額により、割引キャンペーンを併用することで実質負担金が最低で10,080円となる。Xperia Z1 f SO-02Fの販売価格は今のところ明らかにされていない。
ドコモ加藤社長は発表会後に、冬のラインナップを「1+12」と表現。「1」はiPhone、「12」は本日発表されたAndroidスマートフォン・タブレットを指す。しかし、「おすすめ機種」が夏商戦の「ツートップ」と同様に販売価格面で優遇されることから、実質的には「スリートップ」として取り扱われると見てよいだろう。そうだとすれば、冬商戦のラインナップは、「iPhone+スリートップ+その他」として構成されることになる。「その他」に振り分けられた端末は、厳しい冬を迎えることになりそうだ。