AppleのHypervisorフレームワークを利用してWindowsやLinuxをOS X上で利用できる仮想化アプリ「Veertu」がMac App Storeでリリースされています。詳細は以下から。
HypervisorフレームワークはVMwareのESXやLinuxのKVM, MicrosoftのHyper-VにあたるApple製の仮想化フレームワークでOS X 10.10 Yosemiteから導入されていましたが、このHypervisorフレームワークを用いて動作する仮想化アプリ「Veertu」がMac App Storeで公開されています。
Hypervisor (Hypervisor.framework). The Hypervisor framework allows virtualization vendors to build virtualization solutions on top of OS X without needing to deploy third-party kernel extensions (KEXTs). Included is a lightweight hypervisor that enables virtualization of the host CPUs.
OS X Yosemite v10.10 – Apple Developer
VeertuはIzik Eidusさんらが設立したイスラエルのVeertu Labs Ltdが公開した仮想環境(xhyveのフロントエンドのような)アプリで、AppleのSandbox内で動作し昨年末にプレスリリースが出されていましたがホリデーシーズンが終わりようやくAppleの審査を通過したようです。
and we’re online. Check it out: https://t.co/NOYVfHdtnO
Veertu is powered by Hypervisor framework and runs entirely in sandbox,eliminating the need for root permissions and kernel extensions. That makes it the most stable and secure virtualization solution for your Mac.
使ってみた
VeertuはAppleのHypervisorフレームワークを利用しているためアプリのサイズは20MBほどしかなく、Linux (Ubuntu, CentOS, Fedora, Debian)のインストールは無料で利用できるので試してみました。
使い方はVeertuを起動してプリセットされているLinuxディストリビューションを選択、自動的にイメージファイルがダウンロードされ仮想マシンが構築されます。
後はLinuxのインストールプロセスに進んで言語やユーザー名、タイムゾーンなどを設定すれば仮想マシンの構築が完了します。
イメージファイル:~/Library/Containers/com.veertu.Veertu/Data/VM Library/HOGEHOGE
Veertuは内課金制で39.99ドル(4,800円)を支払えばISOやメディアなどを利用したWindowsおよびカスタムLinuxのインストールができるそうなので、興味のある方は試してみてください。
追記
Veertuの有料版を購入しWindows 10のインストールやベンチマークを取ってみました。また、Veertuが新たにFreeBSD, OpenBSDをサポートしたそうです。
- AppleのHypervisorフレームワークを利用してMac上に仮想環境を構築できるアプリ「Veertu」でWindows 10をインストールしてみた。
- Mac用仮想マシン構築アプリ「VMware Fusion」「Parallels Desktop」「Veertu」を利用してWindows 10の比較ベンチマークをしてみた。
- 仮想マシン構築アプリVeertuが無料で利用可能なLinuxディストリビューションにFreeBSDとOpenBSDを追加。
- Veertuの仮想マシンにインストールしたWindowsで「ファイル共有」や「スマートマウス」、「クリップボード共有」などの機能を利用する方法。
関連リンク
- Run Windows and Linux on your Mac alongside OS-X – Veertu
- Native Mac OSX virtualization – with Veertu – Technodrone
コメント
Parallels とVMwareに続く仮想ソフトの第三勢力が!?
>>1
Oracle「VirtualBox…」
VBは無料だからなぁ
高止まりしすぎてるから、有料アプリで価格破壊して欲しいんだが
たっか。まだ気軽に試せる時期じゃないね。
MacすらPC全体で見るとニッチなのにその中で仮想化ソフト動かす層なんてさらにニッチというね。開発費回収のために単価が高いのはもう諦めるしかないなー。
ドライバ周りとかどうなのかしら。
もし今後のバージョンアップが無償ということであればVMwareから乗り換えたいところ。
OSはいらんねんWineみたいなので使えるやつが欲しい
軽いもの動かすならいいけど、大量のプロセス走らせてメモリやCPU消費するとガッツリ遅くなったから、正直期待はずれ
OS Xじゃなくて、”OS-X”ってw
こうやって製品名さえ正しく表記できないのは信用できない。
Hello. And Bye.