演出・絵コンテ:高雄統子
作画監督:高橋真梨子
第12回 突然の出来事 と同じらしいです。
考察
●幻想世界
少女「歩いていく?いろんなものがあって、
暖かくて、楽しい場所へ。君は、そうしたいんだよね?」
お互いに強く手を握りながら、そう少女が話す。
「僕」の答えはもちろん「yes」だ。
少女「・・・そう。じゃあ、行こう。」
●電車にて・・・。
前回に引き続き、汐と二人で旅行することに。
もちろん、朋也は汐と二人で旅行、なんて考えつかなかっただろう。
だが、汐が「朋也と一緒に行く。」と言ってしまった以上、後には引けない。
二人は何処へ行けばいいのかも良く分からずに旅にでる。
その電車の中。
暇な汐が朋也に遊んで、と。
もちろん朋也は子供と接したことなんて殆どなく、
ましてやほったらかしにした自分の娘の好きなことなど分かるはずもなく。
そんな中、隣の席の子供がやけにはしゃいでいました。
「ママ!ママ!」と。
朋也にとってはこういうことはまだ辛いのです。
朋也「うっせぇ!!ちったぁ周りのことも考えろ!!」
いきなり大声を出した朋也。確かに常識ではあるのですが、
やはり子供相手になれていないのでしょう。
隣の席を見ると、そこには汐の姿が無くなっていました。
席を立ち、朋也が汐を探しにいくと、トイレのドアが開きます。
見ると汐の目の周りが赤くなっていて。
早苗さんに、
「泣いちゃダメ。泣いていい場所はトイレ」
と言われ、しっかり言いつけを守っていました。
朋也は言います。
「泣きたいときには泣け。大人になったら泣きたくても泣けない」
と。この言葉の深い意味はやはり色々あるのでしょう。
●大切な宝物
電車から降り、駅の中。
ちょうど売店があり、
汐のおもちゃが壊れたこと、車内で暇そうにしてたこと
の2つの解決策、おもちゃを買ってあげることにしました。
このおもちゃの意味は、「プレゼント」ではなく
「一人で遊んでいろ」という意味のほうが強いかと。
なんでも好きなものでいいぞ。という朋也に、
真剣に困る汐。
時計を気にする朋也に、容赦なく汐は迷っていました。
朋也は適当にあったロボットを拾い上げ、
「これなんか、どうだ?」と勧めてみる。
すると汐は目をキラキラさせて、「うん」と返事。
車内で、汐はとてもロボットが気に入った様子。
そこで朋也はふと思う。
━楽しい夏休みになってるんだろうか・・・
そんなわけないか。俺なんかと二人きりで━
やはり俺には無理なのだろうか。
早苗さんや、オッサンと一緒に旅行に来たほうが
いい夏休みの思い出になったに違いない。そんなことを思いながら。
●~到着、一日終了~
旅館に着き、一息つけて寝る二人。
朋也が夜に目を覚ますと、立っている汐が。
朋也の「どこいくんだ?」
という質問に、
「トイレ。」と答える汐。
また泣くのか?!と、朋也は戸惑いますが・・・。
なんだかんだいってもやはり心配なのです。
心配ということで朋也もついていってあげます。
汐「一人でできた。」
朋也「うーん」
これは一日を経て少しは仲が良好になったということでしょう。
それともただ眠いだけなのか・・・・。
帰り道、廊下を歩く二人。汐は外のホタルを見つける。
汐はホタルを見るのがはじめてと言う。
会話がとまり、窓ガラスの前で立ち尽くす二人。
じっと汐は朋也の顔を見ます。
何かあるなら言ってみろ、怒鳴ったりしないからと言うと、
汐「ママのこと教えて」
朋也は動揺しまくります。
教えたくなかったのでしょう。
あんな嫌な思い出をしゃべりたくない
という風に。
ホントに嫌な思い出・・・だったのでしょうか?
●2日め、金色の海
朝になり、再び出発する二人。
向かう先はどこへ・・・。
歩いているうちに、お花畑を発見。
そこにはビッシリと敷かれた黄色い花々が。
背の低い汐にとってこの凄さは伝わらないので、
朋也が肩車してあげることに。
こういうところが父親らしいのですが。
汐「すっごーーーい」
はしゃぐ汐。
その光景を見た後は花畑で走り回ります。
手にはロボットを持ちながら。
花畑の中から汐が手を振ってきます。
朋也もそれに答えます。
本当に楽しそうにする汐に朋也も吊られて笑顔に。
遊び疲れる昼ごろ。
朋也は居眠りをしてしまいます。
その間に、汐がロボットをなくしたらしいです。
汐があれだけ気に入っていたロボットということで、
朋也も必死に花畑を探します。
でも何時までたってもロボットはなく・・・。
朋也「汐。諦めよう。帰りに同じの買えばいいよ。な?」
汐「あれがいい」
朋也「無いんだったら仕方ないだろ。」
確かに朋也の言っていることは一見優しさなのでしょうが、
実際そうでもないのです。
汐にとって、簡単に手放せるものではなかったわけです。
一生懸命な汐をよそに、朋也は探すことをやめ、
再び木陰に戻ります。
━すると。
ふと、汐が子供の頃の朋也の姿とカブったのです。
━━俺は、この場所を知っている━━
そう思い、朋也は歩みます。
その先にあったのは海岸が良く見える場所。
日が暮れ、赤みがかるソラを背景に、
一人のおばあさんが立っていた。
おばあさん「岡崎、朋也さんですね。」
史乃「私は岡崎史乃ともうします。」
史乃「あなたのお父さん、岡崎直幸の母です」
そこには、朋也を、直幸を良く知る人物がいた。
●朋也の知る父、知らない父
もともと史乃さんは事前に早苗さんが
ここに朋也が来ると伝えておいたらしいです。
朋也は、母:敦子亡くなった後に
この場所を父親:直幸と訪れたそうです。
史乃「昔はあんなバカな子ではなかったんです。
敦子さんも直幸も学生でしたから、周りは結婚に反対したのですけど。
直幸は高校を中退して二人で狭いアパートに暮らし始めて、
でも、幸せそうでした。
自分だけで愛する人を守って生きていく。
それだけであの子は幸せだったんでしょう。
やがて、敦子さんはおなかにあなたを宿し、
ささやかな祝福の中で、あなたが生まれてきたんです。
・・・でも。この幸せは長くは続きませんでした。
敦子さんが事故で亡くなって・・・。
あの子にとって、それは立ち直れないほど悲しい出来事でした。
・・・でもね。
まだ絶望するわけにはいかなかったのですよ。
朋也さん。
まだ幼いあなたが残されていたからです。
この子だけは自分の手で育て上げるからと。
あなたはその日、この場所から直幸と手をつないで歩いていったのですよ。
覚えていますか?
そこから始まった日々が、あの子の人生の中で
一番がんばったじきでした。
何度も何度も仕事をクビになって転々として、
それでもあなたを手放さずにいました・・・。
なけなしの金でおもちゃを買い、お菓子を食べさせて、
自分の運や成功する機会も、全て犠牲にして・・・。
時にはきびしかったり、乱暴だったりしたかもありません。
でも全てあなたを無事に育て上げるためだったのですよ・・・。
ただ、直幸にとって、それはとても大変な生活だったようです・・・。
仕事の辛さを紛らわすためにお酒を頼るようになり、
酔って暴れることもあったと聞きました・・・。
それでも、あなたと生きることをあの子は、選んだのです。
そして、
あなたが自分で人生を決められる年のころになった時には
直幸は全てを失っていました。
仕事も信頼も、運も、友も、何もかも。
今のあなたも、直幸と似た境遇だそうですね。
辛いことです・・・。でも、
だからこそ私は、この話をお聞かせしたかった・・・。
直幸が、どんな父親だったか知って欲しくて。」
朋也「お菓子をよく、買ってもらいました・・・。
手をつないで、散歩に言って・・・ハッ。
なんで、忘れてたんだろう・・・。」
史乃「朋也さん、直幸はダメな父親だったと思いますか?」
朋也「いいえ。俺のほうが、よっぽどダメな人間です。
俺、あの日の親父と同じ場所に立っているんです。
なのに・・・今の俺は弱くて、情けないです。」
史乃「あの子もそうなんです。弱くて、情けなくて、不器用で。
それでも子供のあなたにはできる限りのことをしました。
私は、あの子を誇りに思いたいのです。
人間としてはダメなところもあったけれど、
父親としては、立派だったと。」
朋也「俺も。俺も・・・そう、思います。」
史乃「ありがとうございます。いやホッとしました。
朋也さん、あの子は頑張りすぎました。
そろそろ休んでもいい頃でしょう。
直幸に伝えてください。
もう、帰ってくるようにと。
私はこの土地であの子をまってますから。」
直幸の母、史乃から聞いた
朋也の父、直幸のエピソード。
自分と同じような境遇にいて、
それでもなお子供を育て上げようと思った
直幸の強さ。
それなのに自分ときたら。
5年もほったらかして・・・。
もう、朋也には自分が何をするべきか、
ハッキリと分かっていると思います。
直幸と同じ境遇、この後に
どんな辛いことが受けているのかも。
全てを予測できたとしても、今の朋也は
後戻りなどできやしません。
━━汐を育てる━━
それだけ胸に。
●解けゆく、「5年」の壁
史乃と共に汐の元へ。
日が暮れていることにも関わらず、
まだあのロボットを探している様子。
朋也「・・・汐。あのロボットな。見つからないかもしれない。
仕方ないんだ。だから、また新しいの買おう。な?」
以前とは違う、あきらかに優しくなった朋也の声に、
汐は今の自分の気持ちをぶつけることが出来ました。
汐「あれ、一つだけだから。」
朋也「?売店にたくさんあったろ?」
汐「選んでくれて、買ったものだから。」
朋也「え?」
汐「初めて・・・。パパが。」
思わず下を向いてしまう朋也。
朋也「汐・・・・寂しかったか?」
汐「うん」
5年間もほったらかしにしてしまって。
朋也「俺なんかと旅行できて、楽しかったか?」
汐「うん」
早苗さんだって、秋生だっていないのに。
朋也「うん・・・そっか・・・。
汐・・・俺、傍に居ていいかなぁ?
ずっと、長いこと、ダメなパパだったけどさ・・・。
これからは、汐の為に頑張るから・・・
だから、傍に居てもいいかな?」
汐「うん。」
朋也「本当か?」
汐「いて欲しい。」
汐「でも、今日は大切なもの無くしたから悲しい。パパ。あのね。」
言葉を詰まらせる汐の顔を朋也が覗き込む。
汐「もう・・・ね・・・。ガマンしなくて・・・いい?」
汐「早苗さんが言ってた。泣いていいのは、おトイレか、
パパの胸の中だって。」
朋也「うん・・・。うん!」
泣きじゃくる汐。
それを受け止めながらも泣いてしまう朋也。
やはり汐は毎日どこか寂しかったのでしょう。
朋也だってそれは同じ。
互いに募り募った家族への思いが、
一瞬にして爆発した瞬間でした。
帰路。電車の中。
朋也は以前汐が聞きたがっていた
母:渚の話を汐にしてあげる。
だが、話している途中で止まってしまう。
ありすぎる渚との日々。
ありすぎる渚との思い出。
ありすぎた幸福な日々。
そんな思いが、朋也を駆け巡る。
笑いながらも、その目には大粒の涙が。
━出会わなければ良かった━
そんなこと、思っていなかった。
本当は、ただ悲しくて、寂しかっただけ。
渚と出会い、人生が変わり、
新たな希望、汐が生まれた。
朋也にとっても大きすぎた渚の存在が、今は無い。
そんなこと分かっていたって、思いはとまらない。
汐「パパ・・・」
そんななか、汐も共に泣いてくれていた。
今、朋也は一人ではない。
家族がいる。
その存在は、とても大きなことなのだろう。
みつけられた。やっと。
朋也にしか、守れないもの。
次回
始まる、新しい汐との生活。
以前とは違う、生き返った朋也。
そして、父親:直幸との・・・。
次回、CLANNAD~AFTER STORY~
第19回【家路】
≪TB≫
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まぁ、要は結局はプリン食べただけですもんね(;^ω^)
Rayさん幕張決定したんですか!
幕張・・・
やっぱり地元北海道でやって欲しいFOVIXトップRe: はじめまして・相互リンクのお願い>>のりなずなさん
初めまして!
相互リンクのお誘いありがとうございます!
「がんばれ夏目!」様のブログにお邪魔させてもらいました。
記事の内容が面白いでRoiorz告白Re: No Subject>>FOVIXさん
返信遅くなって申し訳ないです!
是非ライブ行きましょう!
いまから楽しみでございます。。
おねティー・・・
うーん、世代ですなぁwwwRoiorzトップはじめまして・相互リンクのお願いはじめまして、Roiorzさん、のりなずなといいます。
いきなりで失礼かもしれませんが、相互リンクのお願いにきました。
ぼくの、ブログは自分が好きなマンガやラノベのこのりなずな告白No Subject札幌近郊ですか!札幌帰ったらちょっと周り気にしてみよう←
都合が合えばライブお供させていただきます(〃^∇^)o
やはり情報が少ないですか;
「あの夏で待っている」FOVIX告白Re: No Subject>>FOVIXさん
Rayさんまじで可愛いっすо(ж>▽<)y ☆
Rayさんは北海道の札幌近郊らしいですよ!うらやまっす。
FOVIXさんも恋しましたね?いっしょにライブいRoiorz告白No Subjectおぉ、恋をした方は歌手さんでしたか!2.2じゃなく普通に3次元ですよ><
Rayさん北海道に住んでるのですか!ってかこんな方だったのですか!!これは確かに可愛い///
ちFOVIX